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シヴァ神がやって来る


ある朝、一度起きたものの、

もう少し眠ろうと思って横になりました。

ほんの少しだけと思って時計をセットして

まどろみの中へ溶け込んで行きました。

そうしたら眠っているかいないかの中、

右耳というか頭の中というかで、

男の子と男の人の声で

10からカウントする声がして来ました。

『10,9,8,7,6,5,4,3,2,1,』


これを2周くらい聞いた所で、

うるさいなーと思って起きて時間をみると、

まだ10分くらいしか経っていませんでした。

まだ起きるつもりの時間ではありません。

何だったんだ?と思ってまた目を閉じると、

今度は暫くしてベルが鳴って仕方なく起きました。

でもまた10分くらいしか経っていなくて、

時計のベルは鳴ってはいないのです。

あれ?と思ってまた目を閉じると、

今度は隣の部屋に居た息子が

私のお布団に寒いと言って入って来ました。

よく甘えに来る子なのでヨシヨシ頭を撫でていたら、

階段を上る音がします。

夫が天候次第でたまに仕事が中止なので帰ってきたのかな?と

開きっぱなしのドアから見ていたら、

全く知らない白髪を一つにまとめた外国人のおじさまが

こちらに向かって笑顔でやって来ました。

どこか人間らしくなく、ずっと笑顔でこちらを見ています。

知らない人の家に勝手に上がって

気が付かれているのに笑顔で近寄って来るなんて

もしかしてスーパーサイコパスなのかも?

このまま殺されるのでは??

と恐怖で窓を開けて大声を出そうとしました。

警察を呼んで下さい、助けて下さい、

知らない人が家に居るのです。

でも全然声が出ません。

やっと振り絞って出た自分の大声で目覚めました。

やっぱりまた今度も10分くらいの時間で夢を見ていました。

時計のベルが鳴るまであと10分ちょいくらい。

くそーと思って、意地で寝ようとしてまた目を閉じると、

また声がするのです。

右耳というか頭の中なのか、男の人がこう言いました。

『シヴァ神がやって来ているから教えようと思ったのに。』


え?それは破壊と再生の神だっけ?

と思いながらガバッと起き上がりました。

そろそろ起きようと思っていた時間でした。

という一連の奇妙な夢?の中の出来事でした。

声の主はあの白髪の外国人かな?

人間っぽい雰囲気がなく、宇宙人っぽい感じでもありました。

富樫義博さんの描くレベルEの王子の様な雰囲気の

紳士、おじさまバージョンというか。

まだ顔もはっきり覚えています。

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