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出来立てホヤホヤ THE SHARE HOSTEL TSUGU 京都三条に泊まってみた。 後編

読んでも読まなくても変わらないが、
前編はこちらから。

その日は、早朝に京都入りし、
お昼には、いつもとは違う「人と会う」というイベントが待っていた。

きっと宿に着くのは、夜になるだろう。
早くて18時おそくて20時。

今回の宿を選ぶとき、
実は2回キャンセルした。

今回は1泊、
夜入って、
チェックアウトの時間より早く宿を発つ。

となれば、
高いホテルである必要もないし、
シャワーと快適な寝床だけあればいい。

あとは立地だ。

駅の近くにあって、
そう、
できれば、
時間の節約になる場所がいい。

普段であれば、
ゲストハウスのシングルルームに落ち着くはずであったが、
今回の旅の工程がたまたま土日ということもあり、
少々お値段が張る。

であれば、少し静かな、
ドミトリーというのも、いいだろうと思い、
それに適した場所を探した。

東京での暮らしを、同じ状態で、
この景色や風情の違う京都で。
でも、肩肘を張らず、カジュアルで、
かといって京都のたおやかさを損なわない。

その結果、5月31日にオープンしたばかりの
「THE SHARE HOSTEL TSUGU 京都三条」

に泊まることとなった。

何よりも「出来立て」のタイミングに、おそろしく惹かれた。
烏丸三池にも近く、京極市場の裏手にあたる。

宇治の方から、四条烏丸までその日は1日うろうろし、
さらには、歩いて、ゲストハウスまで。

キャスターを引きながら、
少し暗くなった道を歩くと、
なんとなく場所を把握しながら向かってはみたものの、
ああ、ここか。
と思う。

日本生命京都三条ビル

があり、

お隣は、Aesop京都店

なんだか、いいところにあるなぁ。

と思う。
なにせ、おしゃれ!


6階建てのキレイなゲストハウス、
というより、
都会のプチホテルである。

わたしの部屋は、
5階の女性専用6人のドミトリー。

おしゃれなロビーを通り抜け、
5階に上がると、いくつかドアがある。
そのひとつを開けると、
目の前がいきなりシャワールーム。

右手に、ロッカーがあり、
2つの洗面……!!

「こんばんは〜」と言いながら、黒づくめの女性が非常用窓から裸足で侵入してきた。

なんだ、今日の同居さんか。
やはりゲストハウスは変わった人が多いな、なんて思いながら、
自分もそのうちの一人だと気づいて、笑う。

今日のこの部屋は、2人だけらしい。
なんと快適な!

しばらく荷を解いていると、
非常窓の彼女は、ゲストハウスが初めてという。
この後、深夜まで出かけて、
朝シャワーに入ると断りを入れてきた。

非常用窓から裸足で入ってきたとはいえ、
非常識な人ではなかったようだ。

そんなことは全然、気にしなくていいのに、
と思いながら、

「楽しんでくださいね」

と送り出した。


ひとりの部屋は、快適ひろびろ。

しばらくして、わたしも、夕飯に出ることにした。

本当は、ちょっと離れたところにあるブックカフェで、
ゆっくり本でも読みながら過ごそうと思っていたのだが、
少々疲れてしまったので、近場で済ませようと思い、
フロントの人との交流を楽しむつもりで、
「わたしが近くで美味しいお店はないですか?」
聞いてみた。

すると、
「食べたいものはありますか?逆に苦手なものはありますか?」
と聞いてくれ、
周辺のおすすめ飲食店が載ったマップを渡してくれた。
自分たちで調べて作っているらしい。

有難いと思った。

今晩は美味しいごはんにありつけた。
ほくほくした気持ちで、戻ってくると、
「おかえりなさい」
と迎えてくれたが、
それ以上の交流はなかった。

あれ?
「結局どこで食べたんですか?どうでした?」
とか、そういう会話をしたかったなぁ。
と、ちょっと寂しい気持ちになる。
これはこちら側の勝手な妄想ではあるが……。

今回、わたしが、わざわざゲストハウスを選んだ理由がここにはないかも?
おしゃれすぎるのが原因か?
フロントと宿泊フロアーが完全に分かれてしまっているので、
スタッフとゲストのグラデーションが起きにくい設計なのかもしれない。
立場と関係性のグラデーションというゲストハウス特有の面白さが生まれにくい。
なので、勝手に「都会のプチホテル」と認定した。
でも、すごく静かで、居心地はよく、快適ではあったが、
今回の旅の目的とちょこっとずれてしまった。

どちらかというと子連れのファミリーにオススメしたい。
そんなホテルだ。
(実際に欧米系のちびっ子を抱えたファミリーが多かった)

まだまだ、新しいホテル。
快適に過ごせることは間違いない。

宿は旅の目的ごとにチョイスを。

























































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