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ChatGPTで「SFプロトタイピング」をやってみる理由。

「SFプロトタイピング」という手法を知ったのは、昨年コミュニティに入ってからです。

ChatGPTに解説してもらいました。

質問:
小説家、編集者としてお答えください。
「SFプロトタイピング」とはどういうものですか。

「SFプロトタイピング」とは、サイエンスフィクション(SF)の手法を利用して、未来の技術や社会のシナリオを具体的に描写するプロセスのことを指します。この手法は、新しい技術やアイディアの可能性を探るため、またはそれらの技術やアイディアがもたらす未来の社会や文化の影響を考察するために使用されます。

以下は、SFプロトタイピングの特徴や利点を小説家、編集者の視点から説明したものです:

1. **物語性**: SFプロトタイピングは、物語の形式を取ることが多いです。これにより、技術やアイディアが実際の生活の中でどのように機能するか、または人々の生活にどのような影響を与えるかを具体的に描写することができます。

2. **感情的な共感**: 物語は読者や聴衆の感情に訴える力があります。SFプロトタイピングを通じて、新しい技術やアイディアに関する感情的な反応や考えを引き出すことができます。

3. **未来のビジョンの提示**: SFプロトタイピングは、未来のある時点での技術や社会の状態を描写することができます。これにより、その技術やアイディアが実際に実現された場合の様々なシナリオを考察することができます。

4. **デザイン思考の促進**: SFプロトタイピングは、デザイナーやエンジニアが新しい技術やアイディアの実用性や影響を考える上でのツールとしても使用されます。物語を通じて、実際の使用シーンや問題点を明確にすることができます。

5. **広い視野**: SFプロトタイピングは、単なる技術的な側面だけでなく、社会的、文化的、倫理的な側面も考慮に入れることができます。これにより、技術やアイディアの持つ広い意味や影響を探求することができます。

総じて、SFプロトタイピングは、未来の技術や社会を探るための強力なツールとして、多くの企業や研究機関で利用されています。小説家や編集者としては、この手法を使って、読者や聴衆に新しい視点や考え方を提供することができます。

ChatGPT

ホント、解説が上手いですよね。

しかし、私がこの手法を知った昨年時点では、まさかこんな優秀な「生成AI」が日常生活で使えるようになるなんて想像もしていませんでした。
(専門家でもそうみたいです)

ブロックチェーン技術やDAOという概念のツールが生まれ、社会が大きな変化を迎える中で、この先の未来像や、問題点などを「SFプロトタイピング」ということで、話し合ってみようという趣旨ではじまったと思うのですが、実際に未来の「SFストーリー」を「読み物」として描くことはスキルの無い個人では難しいことです。

私はもっぱら、今の問題点や技術の進化による期待と不安を表現していました。それは自分の意見を投稿することで、他の人たちはどのように「今」を感じているのかを知りたいと思ったから。多くの人たちと不安や期待を共有してみたかったのです。


ところがこの「ChatGPT」です!
もし、使われているのなら是非やってみて欲しい「プロンプト」があります。

プロンプト例:
「あなたは近未来のSF作家です。SF小説(あらすじ)を書いて」

もちろん、いきなりこのプロンプトを入力しただけでは、上手くいかないと思いますが、今実験してみましょう。

プロンプト:あなたはSF小説家です。近未来のSF小説を書いて。

タイトル: 「記憶の彼方へ」

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2105年、東京。

人々の記憶はクラウドにアップロードされ、物理的な脳とデジタル空間の間で自由に移動することができるようになった。この技術のおかげで、人々は過去の記憶を完璧に再生することができ、また、他人の記憶を共有することも可能になった。

主人公の瑠璃は、この新しい技術を使って過去のトラウマを克服しようとしていた。彼女の幼少期の記憶には、ある事故のシーンが繰り返しフラッシュバックしていた。その事故で彼女は両親を失っていた。

ある日、瑠璃は自分の記憶の中に隠された真実を知るため、専門家の協力を得て、その事故の日の記憶にダイブすることを決意する。しかし、彼女がその記憶の中に入った瞬間、何者かによってその記憶が改ざんされてしまう。

瑠璃は自分の記憶の中で迷子になり、真実を探し求める旅を始める。彼女は過去の自分や他人の記憶の中で出会う人々とともに、この複雑なデジタル空間の中での冒険を繰り広げる。

やがて、瑠璃は記憶の改ざんの背後に隠された巨大な陰謀を知ることになる。この新しい技術を悪用し、人々の記憶をコントロールしようとする組織の存在を知った彼女は、真実を暴くための戦いを始める。

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この物語は、記憶と真実、そして人間のアイデンティティに関する問題をテーマにしています。近未来の技術がもたらす可能性とリスクを、スリリングなストーリーで描写しています。

ChatGPT

想像以上のまとまったストーリーが出て来ました。

私は、この「SFを書いて」と入力する前に、自分の関心のある社会問題や、気になる事象があるときに、それをAIとチャットでやり取りをし、その会話に続けて「今までの会話を受けて、近未来のSFを書いて」というようなことをやってみることがあります。するとちょっと面白いものが出てきたりするのです。

なぜこんなことをやっているのか。
その答えの一つを表現してくれていたのがこの本です。

「21世紀文学の新たな役割」
という部分がありました。

このように、過去の歴史が経験したことのない状況に人類が直面していく時代において、我々が未来を知るためには、「経験」に依拠した社会科学には限界があり、「想像」に依拠した文学、特にSF文学が、大きな役割を果たすことになるだろう。

『教養を磨く~宇宙論、歴史観から、話術、人間力まで~ (光文社新書)』田坂 広志 著


科学技術の進化・変化が激しいから、過去の経験や歴史に学ぶのでは追い付けない。そこへ生成AIが出現したから、過去に遡るのではなく、AIの集合知を使って未来の社会を空想し、その問題点を実感してみるということが簡単に出来るようになっている?

実際私がさきほどのような手法でAIと話して、近未来のSFを書いてもらうと、今まで目にしたことが無い未来世界を表現してくれたりするのです。
そこで表現されたものを読むことで確かに「新しい気づき」があります。

たとえ、AIが出力してきた表現の「意味が曖昧」であったり、「理解不能」だとしても、人間って目にした表現から「何かしらの意味」を解釈しようとするので、そこでも「考える」「イメージする」ということを無意識にやってしまいます。それが面白いというか・・・。

つまり出力されてきた文章の表現の中に、日常生活の中での普通な「取り合わせ」の文脈ではなく、一瞬「?」となるのだけれど、でもその言葉の文脈になぜか脳が反応して「面白い」「何だこれは?」みたいなことを感じさせてくれるもの。

大量のデータを飲み込んでいる「大規模言語モデル」で確率的に処理されたものから生じる「概念」を、人間側も「何かを咀嚼しようとしてしまう」面白さ。

これからのSF小説の役割というのは、「AIを使って一人一人が未来のSFを表現してみる」ということも一つだと思いました。AIとの対話で未来のSF小説が書けるのです。私のように簡単なあらすじだけでも、いろいろと未来が想像できたりします。

去年は想像もしていなかったSFプロトタイピングが、生成AIで一人一人が可能な世界になったようです。


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