見出し画像

『歌会始』雑感

 地味に毎年観ていたりするんだが、
 雅な世界やら短歌などには基本縁が無く、
 ザツに育ってきた人間のザツな感想なもので、
 どうぞ読み流して下さいませ。


 それでもなぜ観ているかと言えば、
 「新年を祝う宮中行事の締めくくり」って聞いて、
 なんかめでたい感に、
 祝うにしてもほのぼの感があるなってのと、

 天皇陛下に対する際の所作を、
 つぶさに観られる機会も庶民には、
 せいぜいテレビ中継しかございませんので。

 そして詳しい解説は、
 もっと然るべき方が適切になさっていると思うので、
 毎年ふんわり思っている事を語りたいのですが、


 一般公募で選ばれた10名や選者、召人の名前が、

   ○○の ○○

 つまり私を例に挙げれば、

   オカノの ユキコ

 になってしまうと言うのが、
 別に悪くはないけど、

 普段はそんな呼び方されないのに、
 宮中での公式ではそうなるのか、
 といったところが、
 国民は必ずどこかの家・共同体に所属しているっぽくて、
 ちょっとイヤだなぁってくらいで、

 海外にもde、とかvon、とか父称、とかあるから、
 別に我が国だけの悪弊とも言えないし、
 まぁいいっちゃあいいんだけども。


 あと歌ごとに、
 まずAさんが57577全体を読み上げてから、

 B1さんが最初の5文字を、
 続いてBグループ(B1さん除く)4名が、
 7577を節を付けて詠うという流れの、

 その節の付け方実は相当に難しくないか?
 って聴いていて冷や汗が出る。

 多分、
 多分なんだけど語句や文の切れ目によって、
 ちょいちょい変わっている気がするんだよ。

 例えば今年の天皇陛下の御製に、
 申し訳無くも書き込みを入れるけども、

  コロナ禍に
  友と楽器を  ……1
  奏でうる
  喜び語る   ……2
  生徒らの笑み ……3

 1、2、3の文字数は全て7文字だけども、

 1、3拍+4拍
 2、4拍+3拍
 3、5拍+2拍で、

 あと名詞か助詞かでも、
 詠じ方に伸ばし方変わりそうだし、
 4人で合わせなきゃいけないし、
 多分最初の5拍詠うB1さんが、
 基準になる音出してると思うけど、

 大変だなぁって思いながら一応通して聴いてる。
 聴いてなきゃ他人様の技術に申し訳無い気はしている。


何かしら心に残りましたらお願いします。頂いたサポートは切実に、私と配偶者の生活費の足しになります!