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10歳頃まではお嬢様だったんだが

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

 知らんがな、

 と思ってもらって一向に構わないが、
 10歳頃までの両親からの、
 扱われようの方がよっぽど過酷だった。

 然るに私は断言できるわけだ。
 金を得ようと人間性は変わらないと。

(文字数:約2500文字)



ワックスを掛けさせられていた母

  物心ついた時の私の住まいは、
  天井から大きなシャンデリアが下がり、
  螺旋階段を上がれば、
  立派なソファーを揃えた応接室があって、

  物心ついた時だったもので、
  私はこうした光景こそが、
  「普通の家」だと思っていた。

  実際は、
  父が勤める会社の、
  役員たちが時折保養に訪れる別荘で、
  私たち一家はただ管理のために、
  住まわされていたもので、

  螺旋階段の使用は禁止されていたし、
  母は玄関から続く広いフローリングに、
  ずっとワックスをかけさせられていた。

  娘二人は幼稚園児と乳幼児で、
  近隣には血縁でもない老人しかおらず、
  手伝ってくれる人など見込めない中で、

  そもそも手伝いなど不要。
  管理人夫人ならワックスがけくらい、
  こなして当然と顧みられていなかった。

  私が大きな本棚の前に座らされ、
  基本的にそこにだけいるよう求められ、

  トイレのためにはおまるが置かれ、

  泣いたとて誰も来てくれないか、
  来てくれたとしても母の機嫌が大変に悪いので、
  やがて泣く事も諦め、

  時々食事を忘れられても、
  「ずっと外に出ないからお腹空いてないのよね」
  で済まされてきたのにも、
  それなりの理由は存在したわけだが、

  理由に母の苦労くらいは、
  とっくに十分見知った上で言うんだ。
  それで全てが許せるなどとは、
  思ってくれるな。


娘二人の方が恥ずかしい

  転居の度に父親は、
  とんとん拍子に出世したらしく、

  引越し先で出会う人々や家並みに比べて、
  我が家の羽振りはずいぶん良さそうだった。

  両親が分かりやすく驕り高ぶる様を、
  間近に見せられる娘二人はキツい。

  我々の同級生たちも、
  公然と見下しにかかって恥じない。
  「お父さんは何をしている家?」だの、
  「やだ。お家にお二階無いの?」だの、
  「あそこん子は友達じゃなかろ。
   貧乏人じゃいけん、
   おこぼれの欲しくて寄って来るとさ」だの、
  貴様らは!!!
  (#φ△φ)(#φ∀φ)小学生姉妹激怒。

  ガチであの頃の両親は、
  降って湧いたような幸運を、
  己の才覚ゆえだと思い上がりまくりやがって、
  心と脳みそは腐り切ってたよな!

  お気持ちだけは分からなくもない。
  だって両親ともとんでもなく、
  貧しい農村の出身だもん。

  苦労を経て辛酸を舐めて、
  ようやく掴んだ栄光みたいに思うだろうし、
  もうあの村には帰りたくない。
  あの貧しさは味わいたくない。
  (しかしお前らはその村の中では、
   長男坊と地方ミスコン優勝者の夫婦で、
   優遇されまくっていたんだが、
   それも将来を期待されまくってだと思うと、
   村側の罪も皆無とは言わないが。)

  父親に似て不細工で、
  母親に似て太っちょで、
  イケテない時の貧しい時代の、
  自分たちを思い出させる、
  (更に男子に生まれなかったので、
   父方の親戚からは本気で嫌われた)
  次女など、

  夫婦揃って日々嘲り笑いにかかりやがった。

  「お父さんに似て心が冷たい」だの、
  「お母さんに似て頭が悪い」だの、
  お互いへの不満も私に押し付けやがって。

  ああ。お気持ちだけなら分かるよ。
  そりゃはっきり見詰めたくもねぇだろうな。

  「あんた見てるだけで気分が悪い」だの、
  「お前の吐いた息で空気が濁る」だの、
  おいおいここは小学校の教室かい?
  俺の人生で最も心無いイジメが行われたのは、
  家の中の両親からだったぞ?

  これがまた父方の一族も、
  「呪われた子だ」
  って決めつけてくれたおかげで、
  どんだけダメな子に見えようが、
  両親にはノーダメージなんだ。

  呪いのせいなんだから、
  自分たちや育て方は悪くないって、
  堂々と見下し続けやがる。


メメント琵琶湖(琵琶湖を忘れるな)

  前にどっかの記事でも書いたけど、
  お父ちゃんが出世争いに負けて、
  転職先でも大失敗して、

  一週間ほど、
  九州から琵琶湖まで失踪して、
  帰ってきてからはアルコール依存症♪

  父の権威は失墜と同時に失業。
  姉の高校入学と同時に無職。

  一家が零落してくれた事で、
  母も男性への家長への不満を、
  直接本人にぶつけ切れるように♪

  私への取り扱いは、
  まだしもマシになりました
  わーい(ノ・∀・)ノ✨

  母も姉も嘆いてたけど私は、
  貧しさとか全然気にならなーい。

  ずっとお小遣いとか貯金してきたから、
  私の生活水準だけは、
  それまでとちっとも変わってなーい。
  わーいわーい(ノ・∀・)ノ✨

  それまでの間に、
  私への評価はガッチリ固まってたから、
  何言おうが何やってやろうが、
  「ダメな子」だと強固に思い込んで、
  微動だにしなかったけども、

  お金がある間は、
  「こんなゴミにお金や資源費やして、
   無駄にするのが惜しい」って、
  思っても言っても来てたけども、

  お金がなくなったら、
  「貧しいからって死なせちゃダメだ」って、
  ある程度は正気に戻ったらしく、

  とりあえず何かしら食わせてくれた分は、
  両親も心根からの悪人ではなかったよな。
  うん。そこだけは認める。



  然るに私は断言できるわけだ。
  金の有り無しは二の次だと思え。

  金が手に入った時にどう振る舞えるかだ。

  人間の真価も、
  その後の人生展開も、
  ほとんどそこで決まる。

以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。

何かしら心に残りましたらお願いします。頂いたサポートは切実に、私と配偶者の生活費の足しになります!