高橋昌也

神奈川県川崎市の開業税理士。小さなお仕事を応援。たんなる税金計算にとどまらず、各種計画…

高橋昌也

神奈川県川崎市の開業税理士。小さなお仕事を応援。たんなる税金計算にとどまらず、各種計画の策定等も支援しています。2020年1月に「株式会社ノンバーバル」を設立。武術や芸術のあたらしい活用方法について、展開中。武芸コンサルタント。

最近の記事

企業の課題に武芸を活かす

武芸コンサルタントという肩書を名乗り始めました。 前回の投稿はこちら。 前回までは「武術家や芸術家に対するコンサルタント」という立場について触れました。 優れたスキルを持つ方々に、新たな活躍の場を提案する。 もうひとつ、企業や組織に対しては ◯企業や組織の抱えている機会や課題に武芸を活かす という提案をしていこうと思います。 *** 昨今の企業研修に関する動向をみてみると、次のようなものをテーマにしたものが散見されます。 ・コミュニケーション能力 ・創造力

    • 武術家、芸術家に対するコンサルタント

      武芸コンサルタントという肩書を名乗り始めたことについて。 最初の投稿はこちらです。 繰り返しになりますが、私の周囲には非常に優れた技術を有した武芸者がたくさんいます。 その分野でのスキルはもちろん、その生き方そのものがかっこよい方々です。 *** ただ、そういった優れた武術家、芸術家の多くに、ひとつ欠けているものがあるとすると・・・ずばり、商売っ気です。 ご自分の力を適切に提示に、きちんと売り込む。 この点についていうと、大変苦手にされている方が多いかな~・・・

      • 武芸コンサルタント という肩書

        2020年1月6日に法人を設立して、早いもので三週間ほどが経過します。 税理士業務が忙しいこともあり、まだ本格的な始動はしていませんが、少しずつ準備を進めています。 *** 法人設立と同時に、武芸コンサルタントという肩書を名乗るようにしています。 この肩書ですが、2つの意味を込めています。 *** ひとつめは「優れた技術を有する武術家、芸術家に対するコンサルタント」です。 私の周囲には、非常に優れた技術を有する武術家、芸術家が多数存在します。 ここでいう優れた

        • 法人設立について

          2020年1月6日、あらたに法人を設立しました。 株式会社ノンバーバルといいます。 ノンバーバル:非言語 という意味で、ここ数年くらいで少しずつ注目を集めている言葉です。 *** ノンバーバルコミュニケーションとひとまとめで使われていることが多いです。 すごく簡単にまとめると ◯何を話すかよりも、誰が、どうやって話すかの方が大切 ということです。 会話において、話の内容そのものは、相手に2割も伝わっていれば良い、というのが統計上の結果だそうです。 それよりも

        企業の課題に武芸を活かす

          お願い:普通の生活が出来る方へ

          台風19号により被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。 現時点でもまだ、避難等や救助をお待ちの方もいらっしゃることかと思います。 まずはご自身の生命を守ることについて、最優先をして頂ければ幸いです。 *** その上で、普通の生活を送ることができる皆様にお願いです。 もし贔屓にしている飲食店やサービス業があるようであれば、こういうときだからこそ、ぜひお店に行って下さい。 東日本大震災のときにも起こったことですが、自粛ムードが原因で多くの小規模店舗が閉店と

          お願い:普通の生活が出来る方へ

          災害時の税務申告等について

          台風19号により被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。 現時点でもまだ、避難等や救助をお待ちの方もいらっしゃることかと思います。 まずはご自身の生命を守ることについて、最優先をして頂ければ幸いです。 *** 税務等について、まず知っておきたい情報を共有させて頂きます。 災害等により大きな被害に遭われた場合、申請をすることにより以下のような規定の適用を受けることができます。 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/sa

          災害時の税務申告等について

          ご趣味は?

          社長さんの私生活、一般的な認識以上に事業の資金繰りに与える影響は大きいのですよ~と繰り返し確認しています。 実はこれ、趣味に関しても言えます。 *** はじめてお会いするときに、次のように質問をすることがあります。 「なにか趣味とかあるのですか?」 ここで、例えばゴルフだとか釣りあたりが出てくる場合は、それほど気にすることもないかな、というのが正直なところです。 これらの趣味だと、例えば取引先と一緒に遊びに行ったりしていることも多く、事業でのお付き合いも含めながら

          ご趣味は?

          家庭環境の変化

          お客様の私生活が、仕事にも大きな影響を与える。 実はこのことは、税理士としてお客様と契約を結ぶ時点でも確認をしていることだったりします。 *** お仕事上のお付き合いを始めるに当たり、私はお客様と契約書を締結します。 その契約書内には、次のような要項が書かれています。 「私生活の大きな変化についても、できれば早めにお知らせしておいてね」 *** その意図としては ・結婚や離婚、出産や死別は資金繰りに大きく影響するよ ・保険の加入や住宅の購入も色々と影響するか

          家庭環境の変化

          個人で貯蓄が出来ているか

          役員報酬額の設定について、社長さんの実生活とのバランスが取れているか否かが大変重要であることに触れました。 これは個人側で蓄財をできているかどうか、も一つの判断基準となります。 *** 税理士をやっていますと、お客様の「事業に関係するお金の流れ」は全容を把握することとなります。 一方、個人側で蓄財をしているか否かについては、わからないことの方が多いです。 例えば会社側の預金口座をみて、計上されている利益に比べて預金の増加額が明らかに鈍いような場合。 社長さんに「個

          個人で貯蓄が出来ているか

          個人課税強化

          近年、役員報酬額については「あまり高すぎないほうが良い」というのが一般的な指摘かと思います。 ずばり、個人課税の強化が相当進んでいるためです。 *** パッと上げるだけでも、個人に対する租税公課の負担増はこれだけあります。 ・給与所得控除額の引き下げ ・年少者の扶養控除が廃止 ・社会保険料の引き上げ その他、諸々含めて個人の所得に対する諸々の負担は、確実に増加しています。 *** といった事情もあり、法人経営者に対する役員報酬額については ・あまり高くしす

          個人課税強化

          役員報酬の設定額

          生活費が資金繰りに与える影響について。 事業における資金の流れは、会計処理を通じてある程度可視化されるため、社長さんも、そして税理士も把握しやすいのですが・・・ 生活費は本当に近くするのが難しいです・・・ *** ここでもう一つ、別の論点を確認します。 役員報酬の設定額です。 そもそも今回のお話は ・役員報酬額 < 実際の生活費 こうなっていることが問題だ、ということから始まっています。 では、役員報酬額がものすごく大きければ、この問題はほぼ起こらないことに

          役員報酬の設定額

          オマエノモノハオレノモノ

          社長貸付金の計上が「社長による使い込み」を示唆するものであることに触れました。 この点を更に深く語るに当たり、社長さんによくある傾向について語らねばなりません。 *** 中小企業の社長さんには、こういうタイプの方が一定数います。 ・会社のお金はオレのお金 ・会社の借金は会社の借金 ・・・う~ん、都合が良すぎますよねぇ・・・? こうやって文章にすると際立つのですが、案外とこれが当たり前のことだと考えている人は、結構いたりします。 *** 一方で、お金を貯められ

          オマエノモノハオレノモノ

          社長貸付は「資金流用」の証拠・・・かも

          貸付が善とは限らない。 資金繰りの観点から考えれば、企業の決算書に貸付金が乗っているのは、あまり褒められた話ではないのが一般的です。 *** 例えば、実際に余剰資金があり、それを取引先や内部関係者に正しく貸し出し、利息を受け取っているようであれば、問題はないでしょう。 「資金運用をしている」わけですから、積極的に事業を展開しているともいえます。 ただ、こと中小企業の資金繰りにおいては、そんな余剰資金があることは珍しいですし、昨日も指摘した通り、そんな余裕があるなら「

          社長貸付は「資金流用」の証拠・・・かも

          貸付と借入

          手許現金が多い会社は、社長による「生活費の使い込み」が起こっている可能性が高い。 それと同じようなことが言えるのが「社長貸付」という科目です。 *** 先に、貸付と借入について考えてみます。 普通に考えれば、会社にとって「借入」はマイナスなもので「貸付」はプラスなもの、という感覚が一般的ではないかと思います。 借入は会社に支出をもたらしますが、貸付はいつか返還されるわけですから、収入をもたらすもののはずです。 しかし、資金繰りという観点からした場合、この評価は色々

          貸付と借入

          現金、どこにいっちゃったのでしょうね?

          手許現金が数百万円もあることになっている会社はヤバイ、という話。 なぜこんなことが起こるのか、2つの実例を使って説明します。 *** 例1:現金での売上がメインの会社さん ・日々の売上が現金で回収。 ・当然、帳面上は現金がどんどん入ってくる。 ・社長、その手元現金からいくらか抜き出し、自分の生活費に使ってしまう。 ・しかし、生活費なので事業経理に反映させる手段がない。 ・結果「ありもしない現金」が帳面に残ってしまう。 *** 例2:振込で売上が入金されてい

          現金、どこにいっちゃったのでしょうね?

          決算書の要注意項目

          生活費と事業は密接に関わっている、ということを紹介しています。 ここで「帳面のここをみれば社長さんが贅沢しているか否かわかる!」という項目について簡単に。 *** 会社の帳面というと、どうしても売上(収益)や費用の内容に目が行きがちです。 しかし、こと「事業と生活の総合的な判断」を下す場合、実はより注目をすべきなのは資産や負債、資本(純資産)と呼ばれる部分だったりします。 *** まず確認をすべきは現金残高です。 通常、小さなお仕事をしていて手元に多額の現金を置

          決算書の要注意項目