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水澄む、草青む

空から降り注ぐ雨水が、何十年もかけて森の奥の清らかな泉の一滴となるように。我が身を生きることを通して言葉を綴る5人の書き手によるちいさなWebマガジンをはじめます。

「水澄む」は秋の季語。
秋になると水が澄むことから、この季語があるそうです。
春から準備してきたプロジェクトが、偶然にも秋を迎えてスタートを切ることになり、「時満ちたり」と告げられたようにも思われています。

「草青む」は春の季語。
春が来るといつの間にか、あちこちに草が生え出てくることを言います。
乾いた冷たい土のなかから、小さな緑がぽつぽつと顔を出して「あ、芽が出たな」と思っているうちに、数えきれない葉が地面を覆っていくように。

わたしたちの小さな声、言葉が小さくとも澄んだ泉を満たし、芽吹いてくる青い草をやしなうことができるように。この世界に青くうつくしい場を残すことができればと願ってやみません。


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