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第2回覆面編集者大賞コメントご紹介!(小説部門)

■覆面編集推薦作品
書詠フミの消失 タロウ/野々花子

https://kakuyomu.jp/works/1177354054880364753

「初音ミク」が広まっていったときの記憶と物語がオーバーラップして、いつしかこれは今起こっている話では?というくらいリアルと交差する感覚を持ちました。エンディングもお見事!日記の最後の一行を読んだときには鳥肌が立ち、未来や人生について考えさせられました。物語の力ってすごいですね。一気に読み終わりました。時系列の内容、日記とその他部分の文体の書き分け、段落・開業なども効果的に構成されていると感じました。
■覆面編集推薦作品
大泥棒の幸福論 如月新一
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883807886/episodes/1177354054883807900

まずはテーマ、切り口がひきがあると思いました。大泥棒なのに気が弱い安孫子さんのキャラと実は一番泥棒に向いてるんじゃないか言わんばかりの葵がキャラ立ちしていて、やりとりが面白かったです。短い物語のなかでもそれぞれのキャラを想像できる良い作品でした。キャラクターに人間味があるところが魅力的だと感じます。
■覆面編集推薦作品
ほしちか 受け継がれたレシピ帳
https://note.mu/hoshichika/n/n17c07950a790

「おばあちゃんの手料理が人々の心を癒やす」というコンセプトがほっこりしていて素敵だなと感じます。また、これを受け継つぐこととなった初野梓のこれからの物語に興味が沸きます。次は、おばあちゃんの手料理を受け継いだ、彼女の物語が見てみたいです。

■最多リツイート作品
aina soda

http://estar.jp/_novel_view?w=24667357

中絶した主人公の悲しみと相手の男の子の優しさが伝わりました。海やサーフィンの描写もしっかりしていて、ゆっくりとした時の流れを感じる作品でした。

ふぃろ ぼくのお姉さん
https://note.mu/otspace0715/n/nf82d81d99bcd

僕とお姉さんの不思議な関係が描かれており、読み進めるうちに徐々に真相が明らかになるという構成も良かったです。ショートショートのタイムリープものとして出来の良い作品でした。

天花寺さやか 未来へ続く、靴工房物語
https://note.mu/tengeiji_sayaka/m/m8b345beaa840

靴工房とそこに携わる人々の暖かい心のやりとりが丁寧に描かれていて、ほっこりとさせるお話でした。靴職人の描写が丁寧だったのも良かったです。

ハヤシ さん これも何かの縁
http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

役所勤めの主人公とその妻の若夫婦の連作短編小説。「縁」というテーマに紐付いて、風刺や日本風俗など様々な小ネタを巡っていく方式にて、物語が作りやすい構造が秀逸です。時折、時事ネタも入っており、実在する若夫婦のブログを読んでいるような気持ちになりました。

タロウ/野々花子 書店・オブ・ザ・デッドhttps://kakuyomu.jp/works/1177354054880366067

まさか、書店という日常を舞台にした、ゾンビ小説が登場するとは!本好きなら、ついついクスッとしてしまうパロディネタや、雑誌付録から始まるトラブルなど、本にまつわる小ネタが満載で、ぐいぐいと話に引き込まれました。

水流苑真智(つるぞの・まち) のらくら同棲日記
http://p.booklog.jp/book/116299

ほのぼのとした気持ちにさせられる連作小説。「おれのうんちが旅立ってしまった」など、思わず笑ってしまう一言が秀逸でした。

如月新一 恋愛変
http://estar.jp/_work_viewer?p=1&page=1&w=24732981&ws=0

ヒロインのキャラクター造形が突飛で印象深く、また、そのヒロインに巻き込まれるような形で物語が進行していく構成に引き込まれました。文章表現もこなれており、最後のオチもフッと笑いがこぼれてしまうのも良かったです。

chinstephanie 群馬のブラジル
https://note.mu/gunmanobrasil

群馬県にブラジルタウンがあることを初めて知りました。一見するとノンフィクション小説かと思うくらい、リアルな情景描写が見事でした。

ぬい 石に花咲く ー 筒井筒 ー
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8384027

登場人物のバックグラウンドと心情がきちんと描かれているので、ストーリーにすぐ入り込むことができました。また、歴史的背景を丁寧にリサーチされているのが作品から伝わってきました。ドキドキしながら楽しく読める作品でした。

田万根 義太郎  吉祥狩り・プロット
http://privatter.net/p/2702271

日露戦争を主舞台とした近代戦史ものかと思いきや、その実は霊獣を巡る日本とロシアの戦いが描かれており、一風変わった状況設定がとてもユニークだと感じました。

如月新一 ケイク https://kakuyomu.jp/works/1177354054883515155/episodes/1177354054883515171

話の組み立てが上手く、どんどん読み進めていくことができました。叶と鰐淵の男キャラが強く、ケーキとの対比による、エピソードがコミカルさが圧巻でした。最後のセリフ「楽勝だ」の余韻も、素晴らしかったです。

うたがわきしみ 『幸せ屋』~岸和田老人の奇妙な一日~
https://note.mu/azamaro/n/nc955927d0ef1

虫歯屋という職業や、その営業店舗がお菓子の家という設定にまず驚かされました。また、最後のオチについても、奇妙さを残すどんでん返しでさらに驚かされ、作者特有の持ち味を感じました。

うたがわきしみ 『ヨミチとガラス子』
https://note.mu/azamaro/n/n89732c841db5

なんてことはない平凡な日常の朝から物語が始まりますが、読み進めていくうちの物語の真相が見始めシリアスさが増していく展開が興味をひきました。読者の感情を意図的にコントロールしている点に技術を感じます。

田万根 義太郎 海神様と僕と君
http://privatter.net/p/2701119

島の伝説と転校生の秘密、謎の団体との闘いという設定に胸躍りました。プロットの書き方が分かりやすく要点がまとまっているストーリー設定、しっかりと背景が描かれたキャラクターによって、読み応えがあり、面白さがダイレクトに伝わる作品になっていました。

桐崎君 笹塚 心琴
https://note.mu/heron0213/m/m6e5fd6409730

意外な展開が何度も続き、桐崎君の印象が変わっていく様子がすごく面白かったです!ヒロインの心の揺れを感じさせる独白部分は引き寄せられ、最後はほっこりとさせられました!

潮騒の家 ほしちか
https://note.mu/hoshichika/n/nfac74857d9a2

主人公の目を通した情景が丁寧に伝わってきて、終始波の音が聞こえてくるような、とても良い雰囲気を感じる物語でした。単身赴任の父が帰ってきたときのアンバランスだった家族の繊細な感情の揺れの表現がうまかったです。家族であるが故のつらさ、家族であることの絆について考えさせられました。最後の言葉が力強くとても良かったです。また、受験・手術・恋愛などすべて結果を出さずに余白を残した終わり方も、作品と合っていたと思います。

Late Bloomer 如月新一
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883755754/episodes/1177354054883755765

たどり着いた素敵な目標に心が温まりました。ファンタジー要素がありつつも、書かれているのは家族のことや、自分探しなど、普遍的で現実味のある内容のため、読む人を選ばないと思います。ココペリのキャラがよく、友達でもあり先生でもあるようなオールマイティーな立ち位置で、場面が際立つ良い役割を果たしていると思います。

スマイル計画 如月新一
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883801181/episodes/1177354054883801187

前回応募いただいた作品の鰐淵&叶コンビのお話ですね!キャラがしっかりあるのであ、あの作品にも出てきた・・とすぐに思い出せて良いと思いました。短い中でもストーリーがしっかり展開されていて読み応えがあり面白かったです。登場人物全員に役割があり、無駄な情報やセリフがなく、物語を作る力の高さが伺えます。どうやって恐怖を与えるか、の件がとてもリアリティがあってドキっとしました。

たられば娘の選択 睡眠 zzz
https://note.mu/kaedetubakiyuria/n/n14368ea3231d

夢を諦めた人ほど刺さる内容だと思います。生きることには辛さもあるけど、喜びもあることを思い出しました。異界との接点に電車を用いたことで、短時間で大勢の人と出会い別れる電車という場面設定が効果的な演出をしており、後日譚も読みたくなりました。「降りる」「降りない」に意味が込められていて、そこがとても印象に残りました。たらればがありつつも、元に戻れない、というのも人生の悲しさであり面白さなのかもしれませんね。二人の会話は短いながらも一つひとつがずっしりと心に響きます。

横浜ゾンビストリート 如月新一
http://estar.jp/_work_viewer?p=1&page=1&w=24754263&ws=0

緊迫した場面の後には落ち着いた場面が書かれており、読者の感情曲線にしっかり波を作っています。現在と回想シーン、非日常と日常を行き来する構成も、息を抜くのに効果的に働いてて良いと思いました。後半に用意しているまさかのオチがとてもうまく、さらに読者の想像に委ねる前向きなエンディングも素敵でした。

桜色の花嫁を赤く染める山神 雪人形
http://ncode.syosetu.com/n6471dq/

どこかの山奥の村で実際に起こった伝承の話のようでドキドキしました。まさかあの動物が。。。という以外感も楽しめました。前半の緊迫した様子/人間たちの恐怖などが伝わってきました。またチヨと山神様の優しい心が通い合っていく様子がよかったです。

パンクロックと箱根駅伝 さかい
https://note.mu/kobokora1/n/n802502ab2589?magazine_key=m16eef2a14615

どの登場人物にもそれぞれ濃いエピソードが用意されていて、ただ物語はあくまでも箱根駅伝に向かっていて、構成が巧みだなあと思いました。第1話がどう回収されるか続きが楽しみです。

あなたの町の宝石店 ~燦然堂より愛をこめて~ 徒川ニナ
http://ncode.syosetu.com/n8445ee/

主人公の素直さに親しみを感じながら、一癖も二癖もありそうな店主や女性店員たちが良い味を出しています。主人公の成長物語として、読者の共感を呼びそうです。唯が今後どんな経験を積むんだろう?ということがわくわくしました。

プロット「Fly high!」 森山満穂
https://note.mu/htm753/n/n4746224daa4a

キスマイの舞祭組が好きなので、ついつい重ねて読んでしまいました。どの人物もギャップがあって、思わず応援したくなる登場人物たちですね!③の「確執」がどんな風に描かれるのだろうとわくわくしました。

『ちーちゃんとかれはさん』 うたがわきしみ
https://note.mu/azamaro/n/nfb68f92e3a47

「はっぱ」から「かれは」になり、そして「えーえん」になる。重たくなりがちな内容を、はっぱとちーちゃんのほっこりする会話がうまく中和していました。太っちょの木や北風たち脇役の個性もキラリと光って物語に彩が出ていました。また葉っぱが酷使されているという考え方、なるほどなと思いました。
世界の不条理や喜び、少女との交流を通して葉っぱの「彼」の視野が広がる様、そして、彼の周りの世界が広がっていくことで感じる新しい感情たちがとても尊く、新鮮な印象でした。「生きる」とはどういうことかと考えさせられました。

『あーちゃんのお弁当』 うたがわきしみ
https://note.mu/azamaro/n/n600b28e9fcf0

大人になってわかる、毎日お弁当を作ってくれる人のありがたさ。シンプルなテーマながらも、悔しさや悲しさ・後悔など思春期の複雑な感情が共感を呼びました。そして「お弁当」は考えてみるとなかなか残酷な仕組みですね。最後の主人公の気持ちが心に刺さりました。

『はた迷惑な家族』 うたがわきしみ
https://note.mu/azamaro/n/nbc670886e513

確かにはた迷惑な家族!トップ画像にヒントがあったのに全く気付かず、最後であってなりました。前半のフウちゃんの気持ちがぎゅっと詰まっているところからの最後のオチがよかったです!

白猫 ひかわまこと
https://note.mu/makotohikawa/n/n365405e8fb1a

白ねこの葛藤や心の中を思い、予定調和ではない日常、社会への理不尽や挫折することも含めて、等身大の世の中を見た気がします。隣国がミサイルを発射しようと、与党が変わろうと、自分は自分の日常を懸命に生きなければいけない。世の中には人の数だけ日常があり、それぞれが自分の半径にある日常を必死に守っているんだなとしみじみ感じさせられました。おばあさんと白猫のやりとりが人とのつながりの暖かさや尊さも描いており、この作品のなかで多様な人々が生きる世界を感じられました。淡々とした語り口のなかに時折垣間見える、白猫に対する筆者の愛情のようなものが好きです。

『怪盗サクラダと帰って来たミューズ』(短編) 如月新一 https://kakuyomu.jp/works/1177354054883827582/episodes/1177354054883827584

全体を通して文章の構成がとてもいいと思います。著者さんの丁寧な美術論や絵描きのお仕事の下調べが全体的に生きていて、美大生のキャンパスライフや絵についての知識など説得力がありました。ミューズとして憧れていた絵の額縁がなくなったことで、輝きが減ってしまった。身近にいる女友達が浴衣を着て丁寧に化粧を施して現れたら、いつになくときめいてしまった。外面ではなく本質を…とはよく言われることだけれど、本質をより輝かせるための装飾はやはり大切なのだというテーマを、下調べに基づく丁寧な描写により、深みのある物語に仕立ています。後半のオチについても後味がよく、美術だけではなく、更に視野が広がった主人公の今後の生き方も楽しみです。また本筋だけでないオチもあり、物語として広がりがあるなと思いました。登場人物の人物像がとても丁寧に描かれているので、茶志川や都鳥視点の物語も読んでみたいです。主人公の童貞っぽさが可愛らしくて、好感が持てます。

「lau lau」 aina
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881363175

きれいごとでは済まないリアルな等身大な日常を、おだやかに綴った良作。全体的には静かなトーンなのに「消耗品のように命を次々と買い換えたりしてもいいのだろうか」など、時折はっとするような一文も。読み進めていると心の中が少し痛くなってしまうシーンもありますが、主人公の心情や日常を丁寧に描かれているので、多くの人が感情移入して共感できるはず。

金の鳥 銀の鳥 ZAKI
http://ncode.syosetu.com/n2146dm/

しっかりとした世界観、舞台設定があり安心して読み込める小説。文章表現も安定しており、硬派な男の物語として、完成されている点がGood。特にブルドック面の描写にこだわりを感じました。

【PLOT】金色のガルダ 第壱話 Don't be Afraid| 若生理玖@代表取締役小説家
https://note.mu/masahirok_jp/n/na3014345ae5f

企業再生を主軸とした経済小説で、個人的に好みの分野です。また書ける方が限られる題材なので、着目点がとてもいいと思います。ストーリー構造も安定しており、キャラクター造形が上手くいけば面白くなりそうなプロットです。読者ターゲットを明確に定めているので、ネット上で拡散していく戦略を立てやすいなと思いました。ITに明るい世代をターゲットにすえていて、今後の展開に期待です。ストーリーを楽しむだけでなく、小説から学んだことを読者の実際の仕事に活かすこともできそうで、第二の半沢直樹に化けるポテンシャルを秘めているかも!?

『大泥棒に5分は長い』(短編) 如月新一
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883794735/episodes/1177354054883794736

冒頭のキャラクターの比喩表現のセンスが抜群!物語の掴みとしても好印象でした。キャラクター同士の掛け合いもテンポよく、泥棒なのにコミカルに書かれていて面白い作品でした。物語に感情移入しやすいと思います。職業は独特なものの、安孫子さんの「成功を誰かと分かち合いたい」という心境は、共感してしまいますね。そして、お話の中盤から、どうなってしまうんだろう?!と物語に一気に引き込まれました。展開がうまく、すっと物語と風景が入って来る感じが良かったです。そして何よりオチが好きでした。作品の中での展開上の盛り上がりがうまく作れていて、ギャップを楽しみつつ、ちょっぴりしんみりした気持ちになりました。

ジャック・ザ・ポストマン 玖万辺サキ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883909879

\作品の冒頭からどんなストーリーがはじまるのだろうとワクワクしながら読みました。第1話では、スパイか何かのような職業についているのでは?と想像させる謎の人物が登場し、怪しげな動きをしている。第2話は刑事による尋問のシーン。物騒な事件が起こるストーリーかな、と読み進めていくと、実は時空を超える郵便配達人(配達のプロ)とサンタクロース(プレゼントのプロ)という設定のほっこりする物語。最初はなにが起きているのかわからない状態から徐々に設定を明かしていく構成が読み手をひきこませていく、癒やされる作品でした。いい意味で読者を裏切ってくれる作品でした。また緊張と緩和の使い方が秀逸です。今の時代にもし「彼」がみつけられてしまったなら、十分にありえる話だと思いつつ、斬新な切り口でその後のメインの登場人物の行く末が気になってしまいます。

ピノキオ異聞 玖万辺サキ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883914816

安定した文章力がこの作品の読みやすさ、物語に引き込む魅力を高めていると思います。そしてストーリー構成がとてもいいです。童話ピノキオを、おぼろげで曖昧な記憶のままに描くというアプローチが斬新で面白かったです。主人公ピノキオの女好きという設定にのっけから笑ってしまいました。その後の保険申請をする下りもまたまた爆笑でした。既存の作品をモチーフにしつつ、実は物語の背景に隠れたもうひとつのストーリー、そして、真実があったのではないか、と想像を掻き立てられました。

Noah 如月新一
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883828361/episodes/1177354054883828385

純粋に真相が気になる作品で二度読みしてしまいました。話が展開していくなかでも締め方の巧さに感心しました。子供たちは一体何者・・・?わにぶちくんの職業は・・・?続編が読みたいです。また、子ども時代のことを思い返しつつも、お姉さんの更なる大人な返しにユーモアを感じます。

イノセントサポーター 如月新一
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883917461/episodes/1177354054883917467

おもしろい!伏線がきちんと回収されていて、ストーリーとして完成されています。「なるほど、そういう展開か!」と頷きながら読み進めました。物語の構造がしっかりしていて、読者のひきつけ方をわかっている方だなと思いました。主人公の冷静で、だけどユーモアのあるキャラ設定もリアルな感じがして、すんなり物語に入っていけました。
セリフのチョイスが絶妙です!「アルバイトは少し暇なものより、忙しくても安全なものがいい」や方丈記からの引用など、キャッチとなるようなセリフが要所要所にでてくるのも良い◎最後の展開もこうきたか!と最後まで飽きることなく読ませてくれる作品でした。

『リサイクルショップはせがわ』 うたがわきしみ
https://note.mu/azamaro/n/nf30a6e4e0e4a?magazine_key=m1961cff652c3

主人公の不安やおばあちゃんに対する気持ちが直球で伝わりました。主人公のこれからを応援したくなる心温まる作品。語り口から独自の個性が光っていると思いました!

『飼い殻~KAIGARA~』 うたがわきしみ
https://note.mu/azamaro/n/ndbbba050b815?magazine_key=m1961cff652c3

祖母の死による悲しみを、海泣き貝の鳴き声に重ねることで、その深い悲しみがより表現できていました。ただ悲しみに終始するのではなく、今後の希望を見出せる終わり方に救いも感じます

モア・ライト - まぼろしの女 吉川 敦(ash)
https://note.mu/yosh_kyoto_ash/n/n791bbbae6ca9

「文章のリライト屋」「文章をダイエットさせる」という仕事の設定と、その説明がとても興味深く面白かったです。気になる設定があると、物語にぐっと興味がわくな、と感じました。文章は世の中のありとあらゆるところで使われているものなので、依頼のバリエーションはいくらでも考えられそうです。シリーズ物として、読者を飽きさせずに続けていける可能性を秘めていると思います。コーヒーなどの小道具が、登場人物のキャラクター像を読者に伝えるのに効果的に使われいる点も良いと思いました。

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