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力士体考

いちごミルク色のリングには、次元違いの破壊力あり―――

一から説明します。以前、私は「女体考」という投稿の中で、温泉などで目に飛び込んで来る、見知らぬ女性たちの女体について述べた。洋服を着ている時には非常に可愛い女の子が、脱いでみたら、ゴーギャンの描く「タヒチの女」的な荒々しい女体をしているかと思えば、明洞キムチ売り場風のパンチパーマおばさんが、脱いだら色気満載ということもある……という女体の不思議についてだ。

じゃあ男体はどうなんだ?ということであるが、男風呂に潜入するわけにもいかない私は、大相撲を見ている時に思いを馳せるのです。
以前、「フィギュアスケートを見ている時、男は大抵嫌らしいことを考えている」と言った人がいて、おいおい不謹慎だぞと思ったけれど、相撲を見ている時の国民の数割は、力士の乳輪(恥ずかしいので、以下「リング」と呼ぶ)に着目していますよね。

往年の千代の富士、霧島、若貴……今で言えば、白鵬辺りでしょうか。彼らの筋肉の付き方、回しからはみ出るお尻の上がり方&絞まり方、そして何よりリングの佇まい、これは文句ないです。要するに、リングのサイズ(まるで指輪のサイズみたい)は小さめ、かつ、決して弛緩していない。常にキュッとしてる、キリッとしてる、緊張感がある。

一方、昔、巨乳だったお婆さんが浴衣をはだけた時のように、左右にだらしなく乳が伸びきってしまい、その本体につられて、黒々とした大きめサイズのリングも左右を向いてしまってる系の力士というのも結構多くて、個人的には「緊張感のない男体」認定。
そう、女体には情緒が、男体には緊張感が重要!ということなんだ、きっと。

世の中には「乳輪占い」というジャンルがあるようなので、あながち、その人のパーソナリティーとリングの佇まいとの関連性は否定出来ないものだと思っている。やっぱり、キリッとしたリングを持つ力士は、克己心が強くて、性格もさっぱりしているのじゃないかしら。きっとメールの文章は短くて、用件しか書いてないに違いない。(事実の確かめようがない)

けれど、緊張感とか情緒とか、そういう次元じゃないよね、と思うリングがある。それは、欧州出身の力士に多く見られるベビーピンク色のリング。勿論、人種の問題は横に置いての勝手な感想だけど、私にとって、いちごミルクキャンディ色みたいなリングというのは、「大草原の小さな家」とか、「あなたにも、チェルシーあげたい」とか、「ティモテ」を喚起させる。いや、彼ら男だし、ということで頑張って想像しなおしてみても、ウィーン少年合唱団がMAX……。

あー今日もそんなことを考えながら国技を見てしまった。週末が終わってしまう……。

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