この土日は、Dear WOMANで

恥ずかしながら、この土日に私の頭を何度もリフレインしていた歌は、SMAPの「Dear WOMAN」でした……。(懐かしの資生堂「TSUBAKI」のCM~OL編~を思い出して下さい)

一から説明します。デートの予定のない妙齢のOLは、休日の昼間、一体何をしているでしょう?まず寝坊、そして平日に手が回らなかった洗濯・掃除などの家事や、友達とのランチ、買い物……等も勿論こなしてますが、意外と一番多いのは「各種メンテナンス」、これ間違いありません。女体というのはどうしてこんなにメンテナンスが要るの?という位、とにかくメンテ、メンテ、メンテの鬼!なのを知っているのだろうか?と、Dear MANへは怒りすら沸いてくるわけで。

①髪(切る・染める・パーマをかける・巻く・伸ばす・艶を出す)
②顔(眉毛を整える・睫毛を盛る・ファンデーションを塗る・アイシャドウを塗る・口紅を塗る・チークを乗せる・アイラインを描く・化粧水・美容液・クリーム・パック……ワ~……)
③手(ハンドクリームを塗る・爪を切る・甘皮処理・ネイルを塗る・ネイルを取る・ホロだのストーンだのを乗せたり取ったり)
④歯(虫歯処置・磨く・抜く・漂白)
⑤全身(肩こり・冷え性・むくみ・生理前のイライラ・脱毛についての各種対策)
……等々、普通に小奇麗な成りでOLが街に佇んでいる場合、そのOLには、実は非常に多くの時間とお金がかかっているのです。特に美人じゃなくても!美人じゃなくても!美人じゃなくても!

私はこの土日、誰とも何の約束もせず、メンテの鬼として活動をした。結果、見違えるほど美しくなっているはずもなく、明日、会社に行っても誰からも何の賛辞も受けないことは分かっているけれど、とにかく私はこの週末、①睫毛のエクステ ②歯のクリーニング ③髪の毛のカットとパーマ ④全身マッサージ ⑤新しい口紅を購入、という①~⑤をやり遂げたのだ。いえ、やり遂げてくれた①~⑤のWOMANたちに心からありがとうという気分で、何とかブルーマンデー前夜を、ノンアルコールで迎えている状況。

①の嬢→他人様の瞼から生えている睫毛の一本一本を見つめ、前につけた古い人工毛を取り、新しい人工毛を地睫毛に巻き付けるという作業を延々と2時間。「はい、終わりました。ゆっくりと目を開けてくださいね」と言うので、ゆっくりと目を開けたところ、2時間の戦いを全く感じさせない悠然とした笑顔がそこにありました。心からありがとう。

②の嬢→毎度毎度、磨き方を丁寧に、それはもう、理解の悪い肥満児の小学男子向けかの如く教えてくれる。「手鏡を持ってください。いいですか?全体的にはとてもよく磨けているのですが、左の奥歯、ここは舌が邪魔をしていて、よく磨けていないようです。こうやってギシギシとブラシを当てるのではなく、そう、この角度です。この角度でこうやって細かく動かします。いいですか?舌をここまでどけて磨くと、これだけの違和感がありますからね、でもこの違和感こそがちゃんと磨けている証拠ですからね」と。普段、ちゃんと磨けていないもので、指導を受けながらも歯茎から血が出ちゃって、結構な血まみれになったブラシを、笑顔で何度も何度も細かく振動して下さるなんて、心からありがとう。

③の嬢→夕方だったので、もう今日は何時間立ちっ放しなんだろう。そんなヒールで足は痛くないのか?と聞きたいくらいだが、常に涼しい笑顔。笑顔で人の頭を濡らしては乾かす。どんな客も、濡らした頭は乾かさないと帰れないという地獄。あの人も、あの人も髪の毛が濡れている。この店のドアを閉める為には、あの人にも、あの人にも、ドライヤーをあてて一本一本髪の毛を乾かさないとならない、そんな私もです。心からありがとう。

④の嬢→こちらも同じ。どんな客も、脱がせ、塗り、押し、揉み出し、拭いて、茶を出し、帰さないと行けない。ああ面倒くさい、私には無理。今日もカチコチに固まった体と共に、心までほぐして頂きました。そして、余計なお世話だと思いながら、なんでこんなに若くて可愛い女の子が、オーナーの経費節減のために、薄暗い雑居ビルの一室に閉じこもって、笑顔で迎えてくれるのでしょう。心からありがとう。

⑤の嬢→デパートの化粧品売場というのは、元気がない時に行くと、「あ、今は無理」と思う。世界中のブランドというブランドが、小さなボックスごとにひしめき合っており、それぞれのブランドの特徴を反映したお化粧バッチリの美容部員たちが、身を乗り出して来るのだから。今日は④の嬢のお蔭で元気があったので、明るい色味の口紅を試す気分になった。1秒もしないうちに、お化粧バッチリの美容部員さんが「試されますか?」ということで、ヘラのようなもので口紅を数ミリすくって出してくれ、同じような色のリップペンシルで口角をなぞってから、筆で綺麗に塗りこんでくれましたので、その色味同様に明るい気分でご購入です。心からありがとう。

何が言いたいかというと、①~⑤の嬢だって、自分自身もメンテをしないと辛いこともあるだろうに、「仕事だから」きちんと各自の持ち場を見事に切り盛りしている、その様子に非常に励まされまして、イギリスのEU離脱には関係なく、東京の女性よ、日本のWOMANよ、心からありがとう、私は誇らしい!そんなワールドワイドな気分になっているということです。

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