見出し画像

思い出になっちまったロックンロールヒーロー

どうも、俺です。
チバユウスケが死んでしまった。言わずと知れたミッシェルガンエレファントの!ロッソの!バースデイの!あのチバユウスケが死んでしまった。そりゃ人なんだから生まれた以上100%死ぬんだけど、仙人とかじゃない事も分かってるんだけど、漠然とチバユウスケはいつまでもチバユウスケとしてあり続けるんだろうなみたいな感覚があった訳です。がん治療の為に決まってるライブがキャンセルになりましたってお知らせを見た時も、がんが治ってからもあんな風に歌えるのかなとか、死なない前提で事を捉えていました。

自分の中にそういう感覚があったものの、実際に訃報を聞いてからは寂しいとか哀しいとかって言葉だけじゃなんだかしっくりこないし、ご冥福を…とかって言うのは記号的過ぎる気がするし、どうにも言語化出来ないような気持ちを抱えています。海外のレジェンド的な人だったら自分が生まれた時にはもう死んでたりとかもあるけど、やっぱ同じ時代を生きた人だから自分の中でもより特別だったりとかがあるんだろうかね。

今改めて思い返すと、歌なんだけど、ボーカルなんだけど、どちらかと言えば楽器のように聴こえる独特な人でしたね。ボーカルだけに限らず、フォロワーというか後継者的な人やらバンドやらも出てこなかったしね、唯一無二過ぎるでしょ。すげぇな、やっぱ。

音楽性がどうとか詩がどうとかっていう話は色んな方がしてるんだろうし、ここでも今更そんなおさらいしてもねぇ…とは思うんで、自分の中で特に衝撃的だった話を書き連ねたいと思います。
以前にも書きましたけど、TVKのミュートマジャパンという番組でミッシェルの事を知りまして。その当時はミッシェルはTVKの音楽番組で特集とかされてて、ライブ映像が掻い摘んで流れたりとかしてて。でまぁそのライブのさなかにチバユウスケが「手拍子やめろボケェ!」って言ったりしてて。当時のわたくしにはそれがとても衝撃的だったんですよね、こんなん言っていいの?みたいな。少なくともテレビで見るライブ映像でそういう事言う人はその時初めて見ましたから。その発言の真意は分からないし、それは一旦どうでもいいんです。ただその発言が、当時の自分の中にあった日本のメインストリームの音楽…要するにチャートを賑わしてるような曲に対して「音楽ってこれでいいのかな?本来の音楽ってこういうもんじゃないんじゃないか!?」みたいな気持ちに対する答えなような気がしたんですよね。喝を入れられたみたいな。少なくともこの人は正しい事を言ってるかも知れない!みたいな。そういう妙な説得力みたいなものを曲の中とか声の中に感じていたから惹かれていったんかなぁみたいな。

とりあえず明日もミッシェルをたくさん聴くと思います。では。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?