まちへ

うそとオトナの責任(続き)

昨日の日記の中に書いた
「バイトの給料を全額家に入れる高校生は稀」
はそうでもないらしい。

『AERA dot.』の記事「親の孤立が子供に連鎖~」

生活費として家に全額入れている子もいるし、
祖父母の介護をするなど、ヤングケアラーの子もいる。

親からは十分な保護どころか虐待を受けているのに
その親のために尽くしている子がいるとか……

そういうこと他人には言わない。
ましてや同級生には知られたくない。

タピオカ店に行列して楽しそうにしている女子高生の
制服に包まれている、そのバックグラウンドまでは
他人にはわからない。

家のために、そして他人には知られないために
無理をしてしまうのは女子には危険が伴う。

そう思うと、
施設の人にバイト代を管理されてしまうけど
搾取されず、健康や安全に心を砕いてくれる
職員のいる施設にいる彼女たちは幸せだ。

閉ざされた家からは解放されたほうがいいと
他人は思うのだけれど、
誰かが引き離さない限り、家には戻ってしまうのかもしれない。
そこがずっと自分の居場所だったなら。


そして、私が「お小遣い程度はあげました」と職員に言ったので
お給料発生がバレてしまってたぶん叱られたであろう彼女たちに
もう、次は来てくれないかなぁ……と不安に思いながらも
連絡すると……

今度は施設に伝えて行きます。

ああ、よかった。
次は商店街のイベントで、地域の人が浴衣を着付けしてくれる。
声もかけてくれる。
地域コミュニティーとのつながりは
家族の支えとは違っても、
彼女たちの心のどこかを支えるものになるはずだ。

そして、街も若い人のエネルギーが必要なのだ。

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