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いつまでも、健康な体でいたいなら!(3)

日本は、世界でも有数の長寿国です。
しかし、健康で生きている期間はどうなのでしょうか?

病院の世話になっている方が多いように思います。

日本で増え続けている主な病気にガン、糖尿病、心臓病などがあります。
ここで、いつも話しているアブラとの関係を考えてみましょう。

「良いアブラ」は、炎症を防ぎ病気の原因となる炎症から体を守ってくれます。
一方、「悪いアブラ」は炎症を起こし様々な病気を引き起こします。
ガンはその代表例です。

ガンは遺伝的な要因で発生すると考えられていました。

1990年代から10年にかけて、ガンの遺伝子を特定できれば、
ガンなどの遺伝的な要因が強い病気は予防できるであろうとの考えから
ヒトの遺伝子を解析する「ヒトゲノム計画」が実施されました。

各国の研究者が競って調べた結果、ヒトの遺伝子の解析は終わりました。

その結果は、ヒトの遺伝子はマウスの遺伝子と99%が同じで、
病気に関係する遺伝子も90%が一致していたのです。

哺乳類の遺伝子もほぼ同じ。

ということは、
ガンになる遺伝子が仮にあるとしても、それがあるからガンになるとは言えない
ということがわかりました。

しかし、そうはいっても世の中には、ガンになりやすい人や家系が存在するようです。

もっと複雑な要因があって、それらが絡んでいるようだと…..
そこで、「ヒトゲノム」の後に「エピゲノム」という新しい概念が生まれました。

つまりゲノムの上に来るものと言ったら良いでしょうか。

つまり、遺伝子を囲む環境が鍵ではないかと!

毒素に囲まれた悪い環境にいると、人が持っている病気の素因にスイッチが入るのでは?
反対に良い環境にいれば、病気の素因にはスイッチが入らないのでは、健康に良いところにスイッチが入るのでは?

と考えられるようになりました。

ガンになる素因(遺伝子?)にスイッチを入れたり入れなかったりするのは、人の環境や食事ではないか

これが、新たな「エピゲノム」の考え方です。

この「エピゲノム」の考え方が公に認められました。
アメリカのガンセンターが「ガンは予防できる病気」というレポートを発表したのです。
そこに書かれていることは、

「食事を変えることによって、ガンの遺伝子を発現させないことが可能である。遺伝子はほとんどの病気の原因ではない。環境やライフスタイルが90〜95%の慢性病の原因である。あなたはこの90〜95%の慢性病を自分でコントロールできるのだ」

自分が病気になるかどうかは、9割以上、自分でコントロールできる

ということです。

その後、このことを裏付ける出来事が多く報告されました。
スタンフォード大学の細胞生物学者であるブルース・リプトンも

「家族の病歴で運命が決まってしまう」
といったこれまでの考えかたを否定した上で、
「細胞の環境を変えることで、遺伝子のスイッチのオンオフが決められる」
と主張しています。
そして、その最も重要な要素は「細胞膜」であると断言しています。

「遺伝子は細胞の核の中に入っているが、その核も膜でできている。
よって膜の状態こそがすべての鍵である。
膜が最適な状況にあれば良い遺伝子も発現する」
ということです。

この細胞の膜は、アブラでできているのです。

「悪いアブラ」で出来ている細胞膜は、硬く柔軟性がありません。
空気も栄養素も通さなく、中にたまった毒素も排出できません。

このように
「ヒトゲノム」計画から出発した医学上の研究の結果は、
「エピゲノム」の概念に到達し、
「細胞膜が重要な鍵である」といった考えに至っています。


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