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五臓六腑〜身体の大蔵省【脾】〜


はじめに

脾は、私たちの体の中心に位置する臓腑で、消化吸収や免疫力、血液の生成など、さまざまな働きを担っています。

脾の働きが正常に働くと、食欲が旺盛で、体力があり、肌がキレイで、風邪をひきにくいなど、健康的な状態を維持することができます。

しかし、脾の働きが低下すると、食欲不振や倦怠感、下痢や便秘、肌荒れ、貧血、免疫力の低下などの症状が現れることがあります。

そこで、今回は、脾の働きと役割について、詳しく解説したいと思います。

営を蔵す

脾は営気を納めている

営気とは、水穀(食べ物)から作られる栄養物質で
血液や津液(体液)の元となります。
脾は、飲食物を消化吸収して営気を作り出し
それを全身に運びます。

「倉廩の官」

倉廩とは、穀物を蓄える倉庫のことで、
脾は営気を蓄えて、必要なときに必要な場所に供給しする

「後天の本」

後天とは、生まれてからの生命力のことで、
脾は飲食物から作られる栄養物質を蓄えて、
後天の生命力を維持します。

運化

脾は運化(うんか)を主る臓腑とされています。
運化とは、飲食物を消化吸収して、栄養物質を全身に運ぶ働きです。

食べたものを胃で粗く消化された状態から、小腸でさらに細かく消化させて、栄養物質を吸収しやすい状態に運ぶ働き

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