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アリス・イン・現実世界

イケメン劇団員育成ゲーム『A3!』で私が推しを決めるまで、あるいは推しが決まってからの夢遊病のような日々について、「noteでどうせ語るんだから」と思っていても書かずにはいられなかったTweetからみる自分の観察日記・第三弾。

▼ 前回(三角かわいい)

早速本題へ。

どうやら、次回の文学フリマに出す原稿が進まない様子。
脚本家の綴はいつも断食・徹夜をして脚本を仕上げてくるので、ほんとうにやめてほしい。体に悪いんだぞ、徹夜は!(過去二回の入稿はどちらも締め切り前徹夜からの出勤で死んだ。今回は徹夜しない。絶対にしないんだ)

友人に誘われてこのゲームをはじめたはいいものの、もっと仲間が欲しい様子。大丈夫、たぶんみんな私と推し被りしないと思うから、勇気を出してこ沼とも穴とも言い難いものに落ちてみよう?

大学生の頃、当時の彼氏が「夢に大島優子が出てきた。全然気になってもいなかったのに好きになりかけた」言ってきたことがあった。
その時は夢に出てきたくらいで…とか、もともと好きだから夢にまで出てくるんじゃん…とも言える感情を持っていたのだが、今ならわかる、夢に出てきたら好きになっちゃうよな。
ふええ、真澄を推しにする気はないんだから、好きになっちゃうから夢に出てこないでよお…。

このあたりから夏休みに突入。秋組は丸一日で走り抜け、おそらくそのままの勢いで冬組も走り去っている。ストーリーをまとめて消化しているため、この二組に関するものを含め、夏休み中はほとんどA3!については呟いていない。
あれ、一周したところで推しは決まらなかったのって? いやいや、決まりはしたんだけど…。

そんな中、突発的な事件が起こる。

たまたま通りがかった新宿地下道にて、全国47都道府県の駅広告に登場したという『A3! MANKAI COMPANY JAPAN TOUR』のポスターが、集大成として一同に集っている場面に直面してしまったのである。
二次元の方から、具現化して私に会いに来たのか。まさか、そんな。
そりゃ母親と一緒にいても写真撮る。友人の推しも撮る。

試しに母にひとり選ばせてみたら、一番人気のゲーマーエリートサラリーマン茅ヶ崎至を選んだので爆笑する。(ちなみに、二番手は今をときめく芸能人・天馬だった。母は全く漫画を読まないしアニメも見ないが、二次元でもイケメンってわかるものなのか、と衝撃)
その後、母に「このキャラが私の好きなのだよ」と言うと、「そうだと思った」とあっさり返された。バレていたのか。

この時点では正直、公式の情報を追うほどハマってはいなかった。まだ彼らは激務の慰みで、友人とのチャットと合わせてゲームが楽しいといったところ。
ハマり切れなかった最大の原因は、好きなキャラクターを「推し」という言葉で言い表すことに抵抗があったからだ。

「推し」という言葉は、大げさでパワーがあって、それでいて一歩引いた感情を表す言葉に見えていた。
私はオタクとしてはガチ恋夢女子過激派なので、ストーリーにはがっつり入り込みたいし、「推す」よりもゼロ距離で引っ張りたいし引っ張られたい。南京錠を掛けて鍵を棄てるだけじゃ全然足りない。お前を殺して私も死ぬ、あなたが死ぬ時が私の世界の終わり。今ある概念を壊すような、目の回るような感情をそこに求めているのに、何をどうしたら、交わらない目線の先へゆっくりと背中を押してあげるような、そんな綺麗な言葉で表せるのだろう?

その上、私には15年来の永遠の恋人・千石清純さんがいる。家を出る際にも、土地勘なんてひとつもないのに“千石”という地名の場所をかたっぱしから調べ、実際に住み始めたほどの筋金入りだ。うーん、改めて考えると執着が強い!
思春期の多感でキツい時期を捧げ共に(?)乗り越えてきた千石さんと同等、もしくはそれ以上に好きになれる人なんて、いまさらいないだろう。
そう高をくくって、甘く見ていたのだ。
あなたたちには、痛み止め程度の効果があればいいのだと。

そんなひねた感情を少し抱えながらも、夏休み中にキャラを一通りお目見えさせることが出来たので、待望のキャラソート(キャラクターを二択で好きな方を選んでいくことにより、最終的に上から好きな順でキャラクターが並ぶというもの)をすることに。そもそもこれがやりたくて、秋冬組のメインストーリーを駆け足で突っ切ったんだからね。
結果は、以下の通り。

はい、私の心を掴んだのは有栖川誉さんでした!
本記事のタイトル回収!

まだ真澄が夢に出てきた影響が色濃く出ている様子。(1位と3位を除く)秋冬メンが軒並み下の方にいるのは、一気に走り抜けたせいで印象が薄くなっている影響と思われる。
6位くらいまでは、直接対決になった時に一回ブラウザを落としてウンウン唸るほど考えたのに、3位様は誰と比べても迷った覚えがないのにその位置につけているのが面白い。
そして友人とは大分結果が違うのに、5位6位だけは鉄壁シンクロだったのが内輪で笑えたポイント。

さて、そろそろ楽しい夏休みは終わり。多少リセットできたとはいえ、仕事はまだまだ忙しい。
有栖川誉さんは果たして私の「推し」になりうるのか、次回へ続く。

▼ 次回


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