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詩の世界

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#ポエム

親子の約束

親子の約束

川辺に佇む母親と
その手にしっかりと握られた幼い子供
河向こうの町は活気に溢れ
市場から流れる
人の流れは絶えることを知らない

大きくなったらあの町に行く
それが親子の約束

いつしか子供は母親の手を離れ
一人で歩き始める
河の流れの強さも その激しさも
この町にいる間は分からない

大きくなったらあの町に行く
それが親子の約束

川辺に佇む母親と
その手にしっかりと握られた幼い子供
川向こうの

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THE PHANTOM OF THE SHOCKER

THE PHANTOM OF THE SHOCKER

時代性など無視して
記憶の中から蘇れ
スパイダーマン・ヒューマンバット
ゲバコンドル・ヘルサンダー

君も お前も 貴様も
狂い死ね 口もきけず
俺の育てたモンスターに
勝てる相手はおらんわ

最初の幹部は姿を変えてウルフマン
俺も姿を変えて パーティーを動かすから

The phantom of the shocker party night
#詩 #ポエム #ホラー #特撮 #ショッカー

彼女の瞳は海の色

彼女の瞳は海の色

チャーリーは天涯孤独な男の子
客船のトイレで産み落とされ棄てられた所を
クック船長が保護してくれて、育ててくれた。

閉じ込められた船の一室で
今日も船の汽笛が大きな音で響き
波が儚い音をたてて過ぎ去る時を連れて行く。
幾ら外の世界を知りたくても、僕の背ではこの窓には届かない。
パパもママも知らないけど向かえに来てくれるのを幾日でも待っているよ。

チャーリーの部屋にジェニーという子供がやって来た

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新世紀エイズ・サリドマイド

新世紀エイズ・サリドマイド

動物実験で確認された毒性の低さが
動物達を殺してゆく そして今度は人間の番さ
お前たちが信じきっている医者と薬が
お前を殺そうとしている、お前を殺しに来るのさ

猿を何万匹殺しても、人間1人のための
正確なデータの一つも得られる筈もないのさ
それでもお前は飲みたいのか、
あいつらがくれた薬を
そんなにしてまでお前は
医学産業を 肥え太らせたいのか。

命を命とも思わないロボトミーどもが
サリドマイ

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地獄の動物ランド

地獄の動物ランド

ジャングルの奥地で
静かに暮らしていたら
ある日突然見たことないのが
現れた、それが人間だった。

親を殺され、
兄弟を殺され
鎖に繋がれ
檻に入れられた

コンテナに閉じ込められ
車に乗せられて
船に乗せられて
飛行機に乗せられた

連れ去られた先は
コンクリートと鉄格子の
監獄だった
無実の囚人だった。

睨みつける多くの目
目を殺るカメラのフラッシュ
笑い、嘲り、脅迫
1つ1つの動きに脅える

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愛のかけら(dust baby)

愛のかけら(dust baby)

食い足りた街に見放された
闇に埋もれた愛のかけら
優しい言葉に隠された
終わる事のない欲の嵐

伝える事の出来ない喚き声に
俺の胃袋は満たされる
食い切れないだけの固まりは
その痛みもしらせないままに
朝のアスファルトに捨てられる

満ち足りた街に隠された
閉じ込められた愛のかけら
美しい化粧で試される
潰されるだけのその目玉

伝える事の出来ない眼差しに
お前の美しさは満たされる
盲目にされたそ

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鳥の歌

鳥の歌

落ち着いた季節になっても
また置いてけぼりをくったみたいだ
あんなに待ち望んでいた夢は
そのままで残ってしまったから

優しい風が吹いても
また乗り遅れたみたいだ
あんなに大きかった希望は
まだ何も叶っちゃいないから

眩しい光が溢れても
まだ芽は少しも開かない
無くなると思っていた憂鬱は
また少しずつふくらんだみたいだ

だから僕は土になって
だから僕は木となり
いつまでも待ち続けよう
「鳥の歌

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STOP THE BOMB

STOP THE BOMB

花や獣や虫たちに
起こしてない夜の子供達に
あの広島や長崎を体験させてはいけません

第2の広島、長崎を出現させてはなりません
この地球上のいずこにも出現させてはいけません
#ポエム #詩 #核兵器廃絶

ESCAPE

ESCAPE

君と僕とを 取り囲む
灰色の高い壁
僕はここに生まれ
僕はここで死ぬ

泣いた日もあったね
高い壁見上げ
超えられないよと
泣きじゃくったね

僕の薄い胸を痛いほど叩き
情けないよと 唾を吐いた

ESCAPE 今夜はいつもと違う
ESCAPE この壁を超えてやるのさ
ESCAPE 君の手を引いて
ESCAPE 暗闇を駆け抜けろ

大人達は壁の中の
旗の下で演説
身動き出来ないよここは
夢見る事も

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狼煙

狼煙

縫い合わせた 傷口を再び開くように
赤いパルチザンは 繰り返された
無情の光を放つ ガラスの雨は
今も降り続いている

武器を手にするのが早すぎた
顔も知らぬ同志が
歴史の裏側へ今にも 葬り去られる
東アジアを犯し続ける 我々の手に免罪符はない

教科書から消された 真実を暴く為に
7色の虹をかけようとした
墓標さえ持たぬ 死者の怨念が
今も訴え続けている

なんの罪もないと 思い込む
罪深きこの

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1923VICTIM

1923VICTIM

川沿いの魂 あの日のまま
残された人々も あの日のまま

弾丸を撒き散らしながら
神聖な雨を降らせてた頃さ
大地が揺れると 天からデマが流され
逃げ惑う人々が襲われる

人々は鳶口を軍は機関銃を手に
死体は累々と積み上げられていった

川沿いの魂 あの日のまま
残された人々も あの日のまま

札束を撒き散らしながら
象徴の嵐を吹かせてる今
ぶちまけられるNEWS 僕を黙らせる企業
宣伝と法が狂気

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