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法法紙 736文字宣言 記憶喪失の国、記憶喪失の国民②

今意識的な日本人が不安でならないのは、この夏の選挙次第で日本がどうなるか、という戦慄すべき恐怖である。

あるいは、未だにまだ終息を見れない、恐怖でしかない福島第一原子力発電所の状況である。

続発する社会的な事件を見るにつれ、まるで現代の日本人が何も考えない人間になりつつあるかのようだ。

政治家が存在しても、しなくても世の中が目に見えて良い方に変わらないという事実には、すでに良心的な国民は気づいている。

今、ジャーナリストの目にはこの国がどのような状況に映って見えるのだろう?

いつからこうなったか定かじゃないが、多くの人が一致して心配しているのは、

日本全体が知性からどんどん外れて行こうとする現実である。

日本が何故悪循環に陥ってしまったのか・・・

それは、人間が本来持っている悪をジャーナリズムが悪として断罪せず、大衆や支配者に媚を売りながら、偽善的な愛情によって誤魔化すからである。

日本人の決定的な得失は、詐欺師に騙されやすいと言うことで、日本人に決定的に欠けているのは社会性だと言うことだ。

自分の子供に残す風景を思いやっていないだろう?

この欠けている社会性を生み出すのが、ジャーナリズムの役割のはずだ。

しかし日々痛感するのは、ジャーナリズムにこそ社会性が欠けているのではないか、という重大な疑いなのである。

ジャーナリストと称するならば、もっと強い意志をあらわにして、身の引き締まるようなメッサージを国民に届けるべきであろう。それは社会を見渡してもみつかるものではない。頭を使った時に初めて体内から沸き出すものであろう。

最近では、巨悪がゴロゴロ存在すにも関わらす、それを徹底的に追及する情熱や怒りが全く見られない。

善良な人類というものが、この世から消え去ってしまったのだろうか?


#エッセイ #コラム #小説 #詞 #元号 #アベ政治を許さない

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