日本代表のワールドカップが終わりました。
　あのキーパーからよく1点取ったもんだなと思いますし、同点弾も完璧なクロスを完璧なコースに合わせられたのでむべなるかなという。結果的には後半の頭から交代入れていくべきだったんでしょうけど、リードしてたらああいう判断にはなるだろうなと理解はできます。PKも枠を外したわけでもないし、前回のベルギー戦よりは「勿体ねぇな」感もない。なんとなく良い感じの落ち着き方ですね。
　我々はまた（こち亀の日暮のように）4年間、サッカーの世界で眠りにつくことになります。オリンピックのマイナースポーツと大体同じですね。ターンオーバーとかなんとかプレスとか色々覚えた単語も忘れてそうですし、なんなら新しい単語がどんどん誕生してそうです。4年後の世界はどうなってるんですかね。ガルパンはたぶん完結してないんでしょうね。
　次に期待することは……なんですかね。前からずっと思ってたのは、それこそモドリッチみたいなスーパーエースが欲しいよねっていう。WBCにおけるイチローみたいな。三苫さんは凄かったけどそういうのじゃないですし、エースは90分出てほしいし。
　エースがいるチームは応援してて楽しいんですよ。日本人って秩序とか協調性がフィーチャーされがちですけど、基本的にはあんまり一般人の力を評価しないというか、カリスマ信仰の強い民族だと思ってるので。「さぁ大谷だ」とか滅茶苦茶バカにされますけど、単にそれは美学や含羞が欠けてただけで（マスコミは美学の欠如にその本質があります）、言葉にしないまでも我々はファイターズ全体よりも大谷くん個人に比重を置いて見てるわけですから。
　華がある選手、欲しいですね。久保くんとかどうなるんですかね。

　その点羨ましいのが隣国で、ブラジルにサンドバッグにされちゃいましたけど、ポルトガル戦の韓国は凄かったですね。
　どの選手もみな素晴らしい働きを……

　ソンフンミン！
　By all means, Son Heung Min!

　傍目にもボロボロで疲れ切ってたところ、最後にガーッと抜けて行って、囲まれても失わずに、溜めてからヒュッと完璧なパスを出して勝ち越し弾に繋げました。
　いや美しい。あれがエース。
　ああいうのください。日本代表に。

　謎仮面が好きなだけかもしれない。