コートデアームズ。筆塗りに特化した水性カラーだ。水道水で薄めたり、道具の手入れをする（乾くと耐水性になる）。使用にあたって溶剤は一切必要ない。

国内ではハーミットイン商店で全国通販されているオススメ塗料で、俺は現在、コートデアームズの筆塗りで製作を楽しんでいる。サーフェイサーによるアンダーコート（下地塗装）をしっかりやれば、ミニチュアはもちろん、プラモデルやガレージキットの塗装にも使えるから、沢山の人に知ってもらいたい塗料だ。

コートデアームズのココがスゴイ

筆塗りのために作られた、安全無害＆超高品質の水性塗料（水溶性塗料・水性エマルション系塗料）。溶剤を一切使わないカラーには、シタデルカラー（イギリス）、ファレホカラー（スペイン）、アーミーペインター（デンマーク）など各社あるが、そのいずれも、水道水を使って薄めたり、筆を洗ったりする。キケンなケミカルは入っていないから安心だ。

コートデアームズはイギリス製。その前身は、初代・二代目のシタデルカラーとしてミニチュアペイントの世界に革命を起こした塗料（98年、シタデルカラーは別の製造元に変更）。現在は自身の名を冠し、色数も150色となった。

コートデアームズのナニがスゴイのか？　列記してみよう。

発色鮮烈。塗膜も強い。塗料伸び良し。

溶剤を一切使わないのに速乾性。換気不要。

準備と片付け超カンタン。

派手な色から渋い色まで、明暗ズラリと計150色。

では、ひとつひとつ解説しよう。

発色鮮烈。塗膜も強い。塗料伸び良し。

まるで絵の具のような発色と伸びの良さが特徴。乾くと耐水性になるため、塗り重ねてもにじまない。

薄めても顔料がバラけず、スムーズな塗り味。

粉っぽいカラーや塗膜がボタつく塗料は多いが、コートデアームズは違う。顔料はなめらかで、ボトル内でダマになることもない。ボトルの気密性も高く、変質しづらい構造なのも嬉しい。

溶剤を一切使わないのに速乾性

コートデアームズは無臭無害だ。空気を汚すことも、肌や呼吸器を害することも、「クサイ」と家族やご近所からの苦情対応に苦慮することもない。

しかも、塗ったら5分程度で乾くから、ドンドン塗り進められる。

換気不要

コートデアームズは水で薄めて使う。道具の手入れも水だ。つまり、夏でも冬でも、好きな時に好きな場所で好きなだけペイントを楽しめる。パレットに適量をとり、水で少し伸ばして使ってくれ。

魅惑の合計150色

派手な色から渋い色まで、あらゆるカラーが明暗ズラリと豊富に揃う。ミニチュアペイントでは、各部分に何度も明るさの違うカラーを塗り重ねることで、陰影や立体感を表現する。たとえば「緑」を表現するとき、基本となる「緑」を塗ったあと、陰影部分に「暗い緑」をさし、「明るい緑」を凸部分に何色か塗り重ねることで立体感や質感を出すのだ。

水溶性カラーのため、コートデアームズは一度乾燥したら、いくら上から塗っても、下のカラーが溶けたり、にじんだりしない。だから、暗いカラーから順番に明るい色を塗っていけば、自然なグラデーションが君のものになるのだ。

陰影をつけるために作られた二つの塗料、「インク」と「シェイド」が両方あるのも、コートデアームズならではの魅力。

インクは透過性が高く、ペイントした面にうっすら色をつけ、たまり込んだ凹部に鮮烈な影をもたらす。

一方のシェイドは、全体を染め上げる効果がインクより強く、たまり込んだ凹部にソフトな影をつけてくれる。

また、コートデアームズのメタリックカラーは、まるで本物の金属を思わせる豊かな輝きをたたえている。ペイント中に薄めてもメタリックの粒子がバラけにくいから、ストレスなく金属表現を楽しめるはずだ。

各カラーレンジの解説は下記事に詳しい。

🔰コートデアームズ　スターターセット

これからこのホビーを始める初心の友はむろん、これからコートデアームズを揃えていこうと思う趣味人にもピッタリの品がある。スターターセットがあるんだ！　水溶性カラー「コートデアームズ」基本色12色に、スターターブラシ（L）をセットした入門アイテムさ。

🎨カラーコレクションのスタート地点となる12色

コートデアームズには全150色あるが、全色集めなくてもミニチュアペイントは始められる。スターターセットには、カラーコレクションの第一歩に最適なカラーが組み合わされている。このセットを起点に、君の塗りたい題材に合わせてカラーを集めていこう。

🖌スターターブラシ（Lサイズ）が無料で付属！

スターターセットには、スターターブラシ（Lサイズ）が無料でついてくる。この筆はナイロン製だが天然毛に近い筆の使い味を持ち、色の含みや伸びもよく、筆洗いもしやすい。天然毛のように長持ちはしないけれど、比較的安価で、多少ランボーに扱っても大丈夫。その意味で、最初に使う筆として十二分な性能を誇る筆だ。最初の一本はこれをオススメするよ！

楽しんでくれ！