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9.英文メールを書くときのコツ

こんにちは、Heroです。
「noteに載せている写真が綺麗ですね」とコメントをいただきました。ありがとうございます。これは全て私の携帯電話で、出張や旅行中に撮影したものです。心当たりのありそうな方、場所を当ててみてください。
さて、今回は私が英文eメールを書くときに気をつけていることについて書きたいと思います。先日の以下ツイートに対してコメントくださった方がおりまして、もう少し詳しく書いてみようと思いました。

【目次】
少しでも、相手に伝わる英文メールを書くために、

・普段からやっておくこと
・メールを書くときに行うこと
 -短文・定型文の場合
 -長文・フォーマルな文の場合(本記事のメインパート)
・おわりに

【普段からやっておくこと】

・英文をたくさん読む

いきなり当たり前すぎる内容ですが、結局、これに勝る能力の底上げ方法はありません。相手に伝わる文章を書くためだけでなく、不自然な文章を見たときに何かおかしいと気づくことができる能力も、英文をたくさん読むことによって養われます。効率の良いトレーニング方法は、以下のnoteを参考にしてみてください。

・英文eメール集から参考になるフレーズを拝借
書店やAmazonで調べると英文eメール集に関する本はたくさんあります。その中で、私が読んで良かったものを2冊ほど紹介したいと思います。

英語のお手本――そのままマネしたい「敬語」集

絶対に使える英文eメール作成術

この本の凄いところは、巻末のURLから英文eメール例文集にアクセスできるところです。この例文の数がとても多い。多様な状況におけるメールについて例文が公開されており、コピペ・アレンジして使うことができます。私はこの例文集のおかげでeメール作成にかける時間を大幅に短縮できています。

・ネイティブの書くeメールから参考になる部分を拝借
普段からネイティブの書くeメールを見ることができる環境にいる人は非常にラッキーです。ぜひ自分に関係のない内容のメールであっても目を通してみてください。新しい発見があるはずです。

【メールを書くときに行うこと】

・短文・定型文の場合
ごく短い文や定型文で返信する場合、特に準備しないことが多いです。先ほどの英文eメール集の例文がそのまま使えたりもします。

・長文・フォーマルな文の場合(本記事のメインパート)
長い文章を書く必要がある場合や、大勢の人に一斉送信する場合、文章についてはいくら気を使っても使いすぎるということはありません。先ほどの「普段からやっておくこと」を実践した上で、私が英文メールを書くときに実勢している内容を紹介します。

①自分で英文を作る、または日本語の文を和英辞書を使用し翻訳
まずは英文を作ります。英文eメール集からのアレンジや、自作の英文、それが難しい場合は和英辞書で英文を作ります。私は和英辞書の機能は英辞郎を使用しています。

英辞郎

※多くの人がやりがちなのですが、日本語から和英辞書で英文を作り、それをそのまま使用するのは危険です。とても不自然な文章になります。この①のステップだけでメールを送信してしまう人が多いのですが、推奨しません。

②類語辞典で類義語の中から選択肢を探す
使用する単語の候補を出したら、類語辞典「シソーラス」で類義語(Synonyms)を検索します。

Thesaurus

例えば"Study"で検索すると、これだけの類義語が出てきます。この中で、自分が伝えたい意味に最も近い単語を選ぶことになります。

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③英英辞典で単語の意味と例文を参照
類語辞典で検索した候補からいくつかピックアップし、英英辞典で意味と例文を調べます。

Oxford Learner's Dictionary

まず単語の意味ですが、"Study"を例に取ると、"The activity of learning or gaining knowledge, either from books or by examining things in the world"とあり、こういった単語の元々の意味を英語で知ることができるのも、大変勉強になります。日本語訳とは異なる、単語の持つ意味を把握できるので、自分が伝えたい文章にフィットするかどうか、確認できます。

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さらに、自分が使いたい文章と近い使い方をされている例文があるかどうかを確認します。単語の使い方が自分の想定と全く異なるようであれば、他の単語を候補として選び、英英辞典で意味を確認します。これを、最も自分のイメージに近い単語が出てくるまで繰り返します。

④連語辞典(Collocation Dictionary)を使用して単語の繋がりを確認
あまり馴染みが無いかもしれませんが、「連語辞典」という辞書が役立ちます。
Online Oxford Collocation Dictionary

これは単語の繋がりを確認するもので、該当の単語を修飾する形容詞や副詞、繋がる動詞や前置詞を調べることができます。例えば"Study"を検索すると、このように"Study"に繋がる単語のパターンを複数知ることができます。連語辞典の検索結果を参考に単語の繋がりを構築すると、ぐっと読みやすい文章になります。

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⑤Google検索(翻訳ではない)を使用して、一般的に使われるフレーズか確認
最後に、Google「検索」を使用します。翻訳ではなく検索です。これは検索結果の「件数」を確認し、そのフレーズがどれだけ一般的に使われるものか確認することが目的です。
例えば、「英語を勉強する」と言いたい場合、"Study English"、"Learn English"どちらが正しいだろう、ということを確認するのに使えます。Google検索の小技として、複数の英単語を並べ、それを""(ダブルクォート)で囲むと、フレーズ単位での検索が可能です。

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【検索結果】
"Study English":約 450,000 件
"Learn English":約 14,900,000 件

上記の結果から、"Learn English"がより一般的な表現であることがわかります。Studyを使用すると、より学術的・研究的な意味合いが強く、「英語を学習する」という意味とは少し異なるためです。

【おわりに】

「英文メールひとつ打つのに、こんなに色んなことをしなければならないのか」と思った方もいるかもしれません。もちろん、メールを打つのにかけることができる時間は場合によってまちまちなので、上記の方法を必ず全て行うのではなく、ピックアップして使っていただいてかまいません。ただ、英語ネイティブでない我々は、相手に伝わる英文を書くための手間を惜しむべきではないと思います。また、これらの方法を日常的に行っていると、次第に慣れてきて、調べるためのコストは下がっていき、同時に英文構築力もどんどん上がっていきます。

まとめ:英文eメールは工夫次第で読みやすくすることが可能。相手に伝わる英文メールを書くための手間を惜しまず、日々ブラッシュアップしていきましょう!

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