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航空会社のマイレージ、ステータスについて

こんにちは、Heroです。
今日は航空会社(エアライン)のマイレージとステータスについて色々と書いてみたいと思います。こちらの一連のツイートをまとめ・追記して記事にしてみました。なお、私は主にスターアライアンス利用者なので、スターアライアンス中心の記載となっております。

【目次】

1.マイレージ(マイル)

2.ポイント、ステータス

3.アライアンス

4.ステータス保持やサービスについて

5.その他

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1.マイレージ(マイル)

飛行機によく乗るようになる前は、マイルとステータスを同じようなものと思っていて、実際にステータスが高い人はマイルも多く持っている傾向があるのですが、「マイルをたくさん持っている=ステータスが高い」ではありません。

マイルは飛行機に乗ると距離やチケット種別に応じて貯まります。空港間の距離をマイルで表した数値が区間基本マイレージとなり、その基本値にチケット種別や登場者のステータスに応じた補正がかかります(※この補正については次章「2.ポイント」で詳しく述べます)。

他にも、マイルは飛行機に乗るだけでなく、航空会社のクレジットカードを使ったりポイントサイトから変換したり、貯め方が色々あります。例えば、ANA一般カードは100円で1マイルの割合で変換されます(変換率はカードによって異なります)。

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ANA VISA 一般カード

2.ポイント、ステータス

マイルに対し、ステータスは1月1日から12月31日までに貯めたポイントに応じて翌年度のプレミアムメンバーのステータスが決まり、ステータスごとのサービスを利用することができます。ANAならプレミアムポイント、JALならFly onポイントと呼ばれています。これは原則、飛行機に乗ることでしか貯めることができません。また、年が変わると(1月1日を迎えると)ゼロにリセットされます。

少し計算がややこしいのですが、ポイントの合算は年内、ステータスの継続は翌年度内です。例えば2018年1月から飛行機にたくさん乗り、同年9月にプラチナステータスに到達したとすると、プラチナステータスに応じたサービスは到達した日(今回は2018年9月某日)から、2020年3月末(翌年度末)まで受けることができます。

ステータスには何段階かありますが、1つの目安となるのが50,000ポイントで到達できる、ANAプラチナ、JALサファイアです。ここに到達すると優先搭乗の対象になり、出発時に航空会社のラウンジに入ることができます。ステータスの条件についてはANAのサイトがわかりやすいので添付します。

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ANAステータス条件

ポイントやステータスについて、詳しくはこちら↓

プレミアムポイントとは(ANAのサイト)

ところで、どれぐらい乗ればプラチナステータスに到達できるのかというと、私の場合、アップグレード不可・変更可の米国往復エコノミーチケット(往復運賃150,000~200,000円程度)で出張していたため、年間にアメリカ6往復で到達しました。もう少し良いチケット、例えばアップグレード不可・変更可のエコノミーチケット(往復運賃250,000~350,000円程度)の場合、4往復ぐらいでいけます。ダイヤモンドの場合はこの2倍回数が必要です。なお、運賃は時期や曜日によって変わるので、あくまで目安として考えてください。

あとは東京から大阪や福岡に毎週のように飛行機で出張している人も到達します。国内はポイントにボーナスが付いて貯まりやすくなっているからです。

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ANA路線倍率

さて、マイルやポイントが飛行機に乗るとどれぐらい貯まるのか、について、先ほどチケット種別や登場者のステータスに応じた補正がかかる、と述べましたが、その計算用シミュレータを各社が提供してくれています。↓

ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション

JALマイレージバンク - マイル数(Pontaポイント)をしらべよう!

以下はANA提供のシミュレーション画面です。出発地、到着地、利用カード、現在のステータス、チケット種別を入力します。

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条件入力画面

すると、このように獲得マイルとポイントの計算をしてくれます。

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マイル・ポイントシミュレーション結果表示

この計算結果からわかるように、区間基本マイレージ(距離)クラス・運賃倍率(チケット種別)で補正し、さらに現在のステータス利用カードによる補正がかかることがわかります。ポイント計算の場合、ここからさらに路線倍率(国内は2倍、等)搭乗ポイント(上位のチケットの場合加算)による補正がかかり、最終の数値が算出されます。

一例ですが、東京-ニューヨーク便の場合、ステータスを持たない人が最も安いチケットで行った場合と、最上位ステータスの人がファーストクラスで行った場合とでは、これだけの違いがでます。ポイントは5倍、マイルは約10倍です。

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ステータスを持たない人が最も安いチケットで行った場合

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最上位ステータスの人がファーストクラスで行った場合

なお、プラチナよりさらに上のステータスとしてダイヤモンドがあります。これは優先搭乗とかマイル航空券の優先度が高くなるとかありますが、実はラウンジにも2種類あり、上級ラウンジに入れるようになります。上司に連れられて入ったことがありますが、食事やお酒が美味しくて食べ過ぎ飲み過ぎで気分悪くなりました。後悔はしていませんが。いつか自分で上級ラウンジに入ってみたいものです。

3.アライアンス

世界には航空会社の大規模な提携グループが3つあります。 「スターアライアンス」「ワンワールド」「スカイチーム」の各アライアンスです。 LCCを除いた世界の大手航空会社のほとんどが、これらのいずれかに加盟しています。ANAはスターアライアンス、JALはワンワールドです。

前述のポイントを貯めて上級ステータスになると、同時にアライアンス航空会社の上級会員にもなり、同一アライアンス他社のラウンジにも入ることができます。出張時の乗り継ぎで大変役に立ちます。例えばANAでプラチナステータスになると、スターアライアンス加盟の航空会社全てでほぼ同等の扱いを受けることができます。ラウンジも利用可能です。

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スターアライアンス加盟航空会社一覧

ANAステータスとスターアライアンスステータスの対応は以下の通りです↓

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ANA・スターアライアンスステータス対応一覧

JALの場合はこちら↓

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JAL・ワンワールドステータス対応一覧

4.ステータス保持やサービスについて

せっかく到達しても翌年度一杯しか保証されないステータスですが、前述の50,000ポイントで到達できるステータス(ANAプラチナ、JALサファイア)に限り、ずっと保持する方法があります。ANA Super Flyers, JAL Global Clubというものです。これらは先ほどのステータスに到達すると案内が送られてくる、年会費1万円~のクレジットカードです。これを保持する限りステータスが保証されます。もちろん、スターアライアンスやワンワールドのステータスも保持されます。少々値段は張りますが、一時期飛行機に乗らなくなってもステータスを落とさなくて済むというのは、人によっては大変ありがたい制度です。私はANAスーパーフライヤーズカード(SFC)をメインで使用しています。

ANAスーパーフライヤーズカード

JALグローバルクラブ

ただし、ダイヤモンドステータスは対象外です。これを保持するためには飛行機に乗り続ける必要があります。

上記のクレジットカードを保持していればステータスが継続されるため、ラウンジ利用の権利者数は年々増えていると思います。通常ラウンジの場合、繁忙期や週末はとても混んでおり、逆にラウンジ外のほうがくつろげる・・なんて場合もあったりします。これに対し、上級ラウンジは基本的に人が少なく、ゆっくりくつろげます。JALの場合は無料のマッサージもあったりします。いつか自力で入ってみたい。

なお、ラウンジや優先搭乗などのサービスはステータスが無くても受けることができます。ビジネスクラスやファーストクラスのチケットで登場する場合、ビジネスクラスはプラチナ・サファイア相当、ファーストクラスはダイヤモンド相当のサービスを受けることができます。書いていて思ったのですが、これはそもそも考え方が逆かもしれませんね。つまり、機内の座席や食事を除き、プラチナ・サファイアのステータスを持っていればビジネスクラス相当のサービスを受けることができ、ダイヤモンドのステータスを持っていればファーストクラス相当のサービスを受けることができる、ということなのだと思います。

5.その他

ほとんどの場合、出張にたくさん行ったりしてステータスが上がりますが、中にはステータスのためにプライベートで飛行機に乗りまくる猛者もいます。「陸マイラー」で検索すると色々面白いブログが出てきます。私は陸マイル修行経験はないので、あくまでご参考まで。

いかがでしたでしょうか?マイレージに関心のある方、ご参考になれば幸いです。今後さらに飛行機に乗り、情報アップデートがあれば更新していきます。

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