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生き残りをかけて#1

COVID19、マイナーリーグ削減、クビ

ドミニカに戻った理由について触れますがまずはそこに至るまでの経緯から。2017年にトロントブルージェイズに雇われて、そこから2年間ブルージェイズのドミニカ共和国のアカデミーでアスレティックトレーナーを2年勤め、2019年からブルージェイズ1Aのランシングラグナッツへ(ミシガン州ランシング)。で、1A2年目の2020年、今から約3年前中国の武漢というところで発生したらしいCOVID19。その時はフロリダ州のダニーディン(Dunedin)でトロントブルージェイズのマイナーリーグATCとして働いていました。テレビでなんや騒いどるんのはわかってたましたが、遠い中国の話やと最初は思ってたら一気に世界中に広がりだして、チームドクターが多分あと10日もしたら世界中の状況が一変してると思うって言うてたのを今でも覚えています。メジャーリーグもマイナーリーグも急にスプリングトレーニングが中断して、、、マイナーリーグはそのままシーズンごとキャンセル。キャンプが中断して選手はそれぞれの地元に帰ることに。結果的にマイナーリーグはそのままシーズンごとキャンセル。

最初は得体の知れない感染症ということ、アメリカ中あちこちで広がっていたのでキャンプが中断しても自分がそのシーズン担当するであろう選手を中心に約30名ほどと最初のころは毎日、ちょっと落ち着いてからも1〜2週間おきに体調チェックや練習がどれぐらいできてるかを選手に電話して確認。コロナ陽性判定を受けた選手の体調のフォローアップ、チームドクターとの連絡、陽性判定を受けた選手が滞在している近隣の医療機関に症状がなくなった段階で練習を再開してもいいか判断するための検査の依頼(当時は心電図、心臓超音波検査、心筋トロポニンT=TnT、トレッドミルでのストレステスト)をしてました。

シーズンがないとわかった夏頃には今まで取り溜めてたフィジカルデータ(可動域、筋力、FMS、YBT、パフォーマンステスト)、既往歴、コーチたちからのフィードバック、R&Dが提供してくれたデータ、Player Developmentからの依頼などいろいろ考慮しながらシーズン中に一緒に働く予定だったS&Cコーチと秋以降来シーズンに向けてどういうトレーニングをしていくのかを考えはじめていた矢先の9月終盤に上司からテキストが。今からZoomで話せるか?と。

そのシーズンはCOVID19でのマイナーリーグシーズンキャンセルに加えて、マイナーリーグのチームや選手が多すぎるということでマイナーリーグのチームが削減されたりリーグごとなくなったりしていて、私が働いてたトロントブルージェイズも1から2チームアフィリエイトを減らすという話でした。ただ、球団から聞かされていたのは今働いているスタッフは減らさない、トレーナーに関しても3Aや2Aのケア体制を手厚くするためにATC2人体制でいくという話でした。なので、突然のZoomで予告なし、話し合いなしでクビになるとは思ってもいませんでした。解雇理由は特にないそうです。2017年に私を雇ったHead Athletic TrainerのJose Ministralに理由聞いたら、残したかったけど経営側の判断でどうにもならなかったとのこと。

あとで考えてみたら同じタイミングで仕事失った中には労働ビザが必要なベネズエラ人やドミニカ人もいました。勝手な憶測ですが、トロントブルージェイズはカナダの球団なのでおそらくカナダ人が優先されて、次にビザの必要のないアメリカ人、で、自分らみたいな外国人は一番守られにくい位置におったんやと思ってます、、、

次回へ続く。



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