パンダの哲学

夕暮れの架線の下
連なる列車の陰に隠れて
パンダが寝っ転がっていた

春風にひらひらと
落ちる梅の花びら見ながら
アスファルトの上にごろんと

これはもしかして非日常ってやつですか?

口当たりはやや偏屈だが
思ったよりドラマチックじゃないのが
どうにも悔しい現状で

ひとつ歌でも歌わそうかと企んでみても
そのパンダは

「本能より哲学的なもの、なーんだ」

謎謎をかけてきやがった!

そうかこれは夢だと
パンダのほっぺをつねったら
通りすがりの女子高生の群れが
笑いながら去るものだから

ああ夕凪

答えを考えているうちに
パンダは一体どこへやら

しろくろハッキリしているくせに
しろくろハッキリしてくれない
春風が運んだのはたぶん
花びらばかりじゃないでしょう

予報:
明日は寒の戻り/梅散らしの雨でしょう。
医師:
パンダは当分控えるようにしなさい。
学者:
偶然とは必然からの逸脱である。

難しいことはよくわからんが
パンダに同情するのは
とりあえずやめておこう

#詩 #現代詩 #過去作品リライト

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

お読みいただきありがとうございます。気に入ってくださった作品がありましたら、ぜひサポートをお願いいたします。執筆のモチベーション&コーヒー代に活かします♪

あなたも笹塚も笑顔のレベルが上がった!
34

詩 これからも、きっと、生きていくから 3

これからのしるべとしての詩、三冊目です。

コメント4件

なんだかワクワクしてくる春の詩ですね。好きです。
戸田鳥さん、ありがとうございます!かなり昔の作品ですが書いていて楽しかったのを思い出しました。
パンダを控えるって言葉のひびき、愉快ですねー
藍澤誠さん、ありがとうございます!何年も前に書いたのに、シャンシャンフィーバーがやってきて、作品との不思議な縁を感じました。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。