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「でも」「しかし」「私なんか」は禁止でお願いします。

■ドウキコラム

30歳になるころ、事業を3~4つ同時並行でやっていた60代の女性経営者の方と毎日のように会っていました。カバン持ちみたいな(実際は持っていません)感じで、彼女が出向くところどこでも連れて行ってもらっていました。彼女が経営するお店、講演やセミナーはもちろん、行政関係者や経営者の方々とのミーティングにも同席させてもらっていました。楽しいこともあったし、タフな交渉の現場にもいさせてもらいました。そのころの経験は今の私にとても役に立っています。

あるとき言われました。
「ドウキさん、『でも』『しかし』と言うのをやめなさい」

え?!

自分では気づいていなかったのですが、当時、私の口ぐせは接頭語として「でも」「しかし」「そうは言っても」でした。
当時の私は、ネガティブなキモチで言っていたわけではなく、理論武装、理屈で相手に勝とうとしていたのです。相手にとっては、全部否定されるわけですので、そりゃもう不快極まりなかったでしょう。
それから、意識して「おっしゃる通りですね」とまず言うようにしています。

あれから早20年ちかく経とうとしていますが、女性の起業支援をしていると、相談される女性からよく聞く言葉が、「でも」「しかし」そして、「私なんか」です。これらのフレーズは、ネガティブ要素たっぷりです。

起業支援なので、みなさん、前向きで元気いっぱい!!と思いがちですが、ところがどっこい、頻繁にこれらのフレーズを耳にします。

「でも」「しかし」そして、「私なんか」は禁止!!

まず、その言葉を言っている自分の顔は「笑顔」ですか??
話している相手の顔はどうですか?
起業、ビジネスの現場で、「でも」「しかし」「私なんか」と言ったとたん、「本気じゃない」「やる気なし」と相手に判断され、距離を置かれ、声は掛からなくなりますよ。

ええ、本当です。だって、他に人はいますから。

「私なんかでいいんですか」

よく聞きます。この年になると、プロジェクトリーダーとして仕事を割り振ることが多くなります。まぁ、面倒な仕事を断るための接頭語かもしれませんが、「お金が稼ぎたい」「経済的自立がしたい」と言っておきながら、「私なんかでいいんですか」という口ぐせはよくありません。
コチラも仕事をしてほしくて、声かけるのですが、謙遜でも「私なんか」が第一声だと、「いやいや、その『私なんか』に声かけた私の立場は?」って感じです。そこは素直に「ありがとうございます」と笑顔で応えてほしいものです。

昔の私と同じように「でも」「しかし」が口ぐせの方には、直接指摘しています。他人に言われた方が意識しますからね。

【女性の起業コンシェルジュ】 ディークオリティー代表 道喜道恵
 一般社団法人ハーサイズ 代表理事
ディークオリティー  WEB:http://dohki.jimdo.com/
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