【環境考察】CL2019京都に向けて②:ダブルブレイズ環境の推移まとめ後編

先日の記事で3月開催のシティリーグ結果をまとめた。いずれもダブルブレイズまでの環境なので、CL京都に挑む為の基盤として役に立つ情報だろう。

今日はそれを元に、環境がどのように推移してきたかをまとめていく。


レシリザの影響力

■ ジラーチ型

高耐久かつ高火力の技2つを引っさげて登場したレシリザは環境の前提を大きく変化させていた。

一撃で倒すのが難しいピカゼク側はレシリザの流行と共に一時数を減らし、それに構築で対抗できるウルネクが圧をかけていたのが3月上旬の流れ。

この時シティリーグで結果を残していたのはジラーチ採用型で、溶接工だけでなくカキまで厚めに搭載してレシリザのパワーを押し付ける構築になっていた。

それでも構造上ウルネクに対して不利なことは変わらず、レシリザの使用率から比べると上位入賞を果たしたものは少なかった。当初は多かった使用率も少しずつ数を減らしていたように見えた。


■ ブルーの探索型

ところが、3月下旬になって後述するズガドーンの登場、ルガゾロやピカゼクの復権など色々な要素が絡み合い、再び上位入賞する姿が見られるようになった。

その多くがブルーの探索を採用したタイプで、サポート権を消費する代わりに臨機応変なサーチを行い、後攻でもボルケニオンの技で溶接工ができないラグを補えるリストだった。

一番特徴的なのは無人発電所の存在だろう。3月中旬以降流行し始めたピカゼクやゾロアークGX系統のデッキに対し、痛烈なメタカードとなる。

レシリザとボルケニオンに絞ることで特性持ちがいないので、無人発電所の影響を一方的に与えながら戦うことができる。ブルーの探索でアクセスも容易く、先攻1ターン目に置けば高確率で身動きできなくなる。

あくまでこれは現環境で流行しているデッキをメタったリストなので、ウルネクは相変わらず苦手なデッキだと思うが、ウルネクは他の流行しているデッキが辛い相手なので数が増えにくい。

しっかり環境を読んだ上でのデッキ選択だと言える。


突如登場したズガドーン

レシリザが一時環境から数を減らした理由の一つに、ダブルブレイズで登場したひのたまサーカスのズガドーンが挙げられる。

3月上旬〜中旬のシティリーグで突如登場して優勝をかっさらうと、以降の大会で爆発的に流行。過剰なまでにエネ回収手段を搭載し、大型のポケモンを次々となぎ倒すコンセプトはシンプルかつ強力だった。

これにより真っ向から殴り合うデッキは否定され、搦め手や妨害手段を無理なく採用できるデッキ、ズガドーン自体に刺さるデッキがしばらくの間数を増やすことに繋がる。


・ねがいのバトン無力化
(フィールドブロアー、フラダリラボ、ベンチでの気絶)

・ズガドーンの複数同時気絶
(のろいのおふだ、ベンチ狙撃)

・ハンドリフレッシュ
(ジャッジマン、やぶれかぶれ)

非常に強力なデッキだが、対策が安易かつ数々の危ない橋を渡り続けなければならないので、動きを認識された3月下旬では大きな結果を残していない。


ゾロアークGXの進化

■ 相性のいいカードの登場

レシリザに相性のいいズガドーン、ウルネクを見られるデッキとして3月中旬頃再び姿を表したのがゾロアークGX系統のデッキだった。

自然にハンドリフレッシュ手段を組み込むことができ、ライオットビートで倒せるラインのHPが多く存在していたので、環境的にもかなりマッチしている。

それに加え、ダブルブレイズでは擬似的にダブル無色エネルギーとして使えるトリプル加速エネルギーと、サポート権を消費しないセンパイとコウハイになるペルシアンGXが登場したことも追い風だった。

特にペルシアンGXは

・マグカルゴ、マオを採用せずエネルギーにアクセスできる
・ふくしゅうの最大打点が非常に高い
・ウツギ博士のレクチャーに対応している

等の要因から、ゾロアークGXの新たな相方になるほどに流行している。

マシャリキーやミュウの採用でピカゼクに対してある程度強く出られるようになったこともあり、3月下旬でもなお結果を残している。


■ 新たなサブアタッカー

従来のルガゾロではレシリザのように高耐久で、かつベンチに多くのポケモンを並べない相手に有効打を持っていなかった。

故にヤドキングライン、ギャラドス(あたりちらす)を採用してレシリザを弱点で倒せる構築にしているタイプを見かけた。若干ピンポイントだったりデッキのスロットを潰したりはするが、それを可能にできる基盤もルガゾロの強みと言える。

しかしズガドーンが流行し始めた後、環境で新しく食い込んできたゾロアークデッキがあった。それがダブルブレイズで登場したジュゴン採用型である。

ジュゴンはどちらの技も無色で使えるが、特に重要なのは2つ目のデュアルブリザード。2つエネをトラッシュする代わりに相手のポケモン2匹に60ダメージずつ与えられるが、これがズガドーンに対して凄まじく刺さっていた。

弱点込みで1体目のズガドーンがやられる上にベンチにまで60ダメージ乗せられてしまい、次のターンにはグズマと併用して2枚抜きが見える。動き次第ではねがいのバトンも上手くかわせる。

また、進化GXを主体とするデッキに対してこの技が有効だったのもデッキの流行に拍車をかけた。ゾロアやマーイーカなど進化前のたねポケモンはHP60であることが多く、先攻2ターン目からデュアルブリザードを使うことで、相手は盤面を構成することなく一方的にマウントを取られ続けてしまう。

肝心のデメリットも、トリプル加速エネルギーがターン終了時にトラッシュされる影響で相殺され、大した問題にはならなかった。

レシリザに対しても弱点込みである程度のダメージになる非GXアタッカーということでかなりの数がいたのだが、その数に反してシティリーグではあまり結果を残していない。書いてて気づいた。


前環境TOPの失速、回るメタゲーム

今まで述べてきた通りダブルブレイズで登場したカードの影響力は凄まじく、フルメタルウォール環境で支配的とも言えるほど環境にいたピカゼクやウルネクは失速する形になった。

また、それと並行してデスカーン、サナニンフが上位入賞したのも記憶に新しい。

前者はデデンネGXの登場で大幅にデッキパワーが上がり、ズガドーンに対してもハンドリフレッシュとのろいのおふだが刺さるので、満を持して頭角を現してきたように思える。

ゾロアークGXの台頭によって数を減らさざるを得なくなったものの、それに乗じてピカゼクが再び数を増やし始めているし、その2つに意識されていない状態のサナニンフは暴力的なまでに強い。

たった1ヶ月でこれだけ目まぐるしくメタゲームが回る状況が面白いなと感じる。フルメタルウォールまでは環境上位が停滞していた気がしたので、新鮮な気持ちで環境を追える。

ダブルブレイズ環境では一強と呼ばれるデッキが存在しなかったが故にここまでメタゲームが回り、だからこそいろんなデッキに可能性があったのだと思う。勿論レシリザの流行度によってはウルネクも再び復権するだろう。


ではジージーエンドを加えた状態ではどうなるのか、今の環境はどう動いていくのか。

それに関してはちょっと筆が乗りすぎて時間がなくなってきたので明日書く。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

ありがとうございます! 読んでいただけて嬉しいです…
21

環境考察_2019シーズン

チャンピオンズリーグまでに発売されたパック毎の環境考察です。タイトルの左側にはその記事を投稿した時の目標大会が記載されているので、環境の参考にしていただけると幸いです。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。