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効率の悪いブランドをやる

現在、5/23〜26にやった私のブランド「白いシャツの店レタル」の展示会分のパターンの直しを毎日している。

単純にMサイズ、Lサイズ展開だけならすぐ終わるものの、お客様によって大幅なお直しがあるので、なかなか一筋縄ではいかない。

展示会をしっかりやるようになってから、直しをする機会が増えた。

実際にお客様に会ってしまうと、いろいろ直してあげたくなる。

服を仕立てて着る人や、お直しになれてる人たちはあまりわからないかもしれないけど、既製服に慣れた若い世代の人は、そもそも何が着やすい服かもわからない人が多い。

どことなくしっくり来ないまま、だけどそれが正解だと思って着てしまう。

実際にお客様に会うと、体型がわかるので、直しの方向も決めやすい。

ただ寸法をもらうだけではイメージが掴みにくいのだ。

Lサイズと言っても、肉付きがいいのか、骨格がしっかりしてるのかで、パターンの作り方は変わっていく。

寸法さえ合っていれば、着られるだろうけど、余計なシワが出てしまう。

シワが出るというのは、余分に余っている状態なので、その分生地がまとわりつき、着にくい、動きにくいなどの原因にもなる。

パタンナーがやってるブランドなので、そのあたりは解消してあげたいと思うし、展示会ではいろいろな体型、いろいろな悩みを持ったお客様に出会えるので、パタンナーとして本当に勉強になる。

今回の展示会はわざわざ神戸から足を運んでくださったお客様もいて、お直しのカウンセリングをし、お直し代は頂いたものの、その後服のわかる友人に代金を聞いたら「良心的」と教えてもらったのだそう。

うちは元のシャツ代が高いので、お直しは出来る限り良心的な金額にしたいと思っている。

また、毎回展示会で注文してくれるリピーターの方も多い。

安くはないシャツを、ちゃんと展示会に足を運んでくださり、注文してくれる。

それがなんとありがたいことか。

リピーターのお客様の存在は自分にとって自信になる。

私は心配性なので、お客様が満足してもらえたか、綺麗に着られたかどうか、不安だったりする。

けれど、リピーターのお客様がいることは「大丈夫だった」という太鼓判をもらうような気持ちになるのだ。

微増微増という感じだけど、レタルは少しずつ顧客様を増やしている。

なかなか大きく広がらない悩みも持ちながら、しかし、お客様との信頼関係を築く喜びを最近ヒシヒシと噛み締めている。

なんて効率の悪いブランドだろうか、と思いつつ、それが好きなんだから仕方ない。

これからもお客様の寸法と写真を見て頭を悩ませながら、パターンのお直しをしていきたいと思う。

そして、着心地の良いシャツを求める人たちがたくさんやってくると信じてブランドを続けていきたい。

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