とにかく生き延びろ! 第4回 下には下がいる

上には上がいると、そう挫けたことはございませんか?

しかし、上には上がいますが、下には下がいます。

夏休みの宿題が終わらずに死にたくなったことは幾度とありますし、実際死のうと思ったこともあったと思いますが、学校に行ったら、自分以外にも宿題が終わってない人はいました。

しかも、全然やってない人とかいませんでした?

怒られてもめっちゃ笑ってたりするし。

私なんて、たかだか数ページ終わってないだけで、あんな死にそうになっていたのに!!!

大人の夏休みの宿題こと、確定申告も終わらなくて次の日に提出したことがあります。

行ってみたら、それなりに人がいました。

きっともっと終わってない人はいるでしょう。

下には下がいるのです。

人の不幸を見ると、セロトニンやらアドレナリンが放出するらしい、とこれまたアメリカかどっかの研究結果で見ました。

人間そんな綺麗な生き物じゃないんだと思います。

だいたい死にたくなるくらい思い詰める人は真面目で、優しく、きちんとしてる。

もし、多少変なところや、部分的にだらしないところがあっても、最近は発達障害が認知されているので、「おや?」と思われることも増えたように思います。

私もなんせADD(不注意優勢型)を持ってますから、苦労はいろいろあります。

しかし、最近は発達障害ブームで、結構聞きなれている人も多く、カミングアウトすると、わりとすんなり受け入れてくれます(逆に受け入れてくれない人は距離を置いてもいいと思います)。

仕事の先輩とかも、蓋を開ければ「自分も鬱を経験していた」みたいな人は多いです。

だから、結構話してみると受け入れられたりもするし、その人なりに頑張っている姿勢は伝わるものです。

私は朝、スーパーのバイトをしているのですが、バイトしてからわかったことですが、結構な人数で朝からお酒を買っていきます。

見た目的に大変な感じの人もいるし、思いっきりスーツ姿の人もいます。

それに変なお客様も多いです。

怒鳴られたことも幾度とあるし、ドアを蹴られたり、袋をたたきつけられたこともあります。

とっても意地悪な妊婦さんにも遭遇したこともあります。

そういう人々を見ると何か深淵を覗くような気持ちになります。

同時に「もしかして、自分そんなに変じゃないんじゃない?っていうか、今まずバイト出来てるし…」と思ったりします。

意地悪な妊婦さんを見たときは、それまで「結婚出来なくて子どもがいないのは自分がダメだからだ…」と思い悩んでいたものですが、「違う違うそうじゃない(by鈴木雅之)」みたいな気持ちになりました。

だいたい世の中には虐待して殺してしまう親とか、バツが沢山ついてる、どうしようもない人とか見たことありませんか?

結婚と人格は関係ないのだ、と思うようになってから、気持ちが楽になったことがあります。

他人の不幸を表立って笑うのはよくありません。

差別も良くないことです。

ただ、私は思うのです。

頭の中で変なことを考えるのは自由なのです。

差別感情は誰にでも実際はあります。

ポリティカル・コレクトレスは「人間のありのままの感情だと差別を引き起こすものだから、みな共通の前提として規定している」ものだと思うのです。

もちろん、人としての建前をちゃんと持ちつつ、「うわー!この人より自分はマシ…」と思うことがあってもいいと思うし、実際思ってしまうものです。

死にたいくらいなんだから、一瞬そんなことを気休めに思っても罰は当たりません。

だいたい、私もそうですが、死にたくなる人は綺麗に生きようと思い過ぎる。

上を向けば、なんて自分はダメなんだ…と落ち込んでしまうけれど、下を見てみたら、自分が今持っているものが沢山あることに気付くかもしれません。

例えば夏休みの宿題が終わってなかったとしたら、一度Twitterで「夏休みの宿題 終わってない」とか検索してみてください。

きっと全国に沢山の仲間がいるはずです。

インターネットはいろんなものを可視化してくれて、使い方次第で心を追いつめることもありますが、世界中にダメな仲間を見つけることも出来ます。

そして自分の立ち位置がわかってくると、案外何をやるべきかもクリアーになったりします。

そして、きっと次の年の夏休みの宿題も、確定申告も、早めにやったり、早々に諦めて提出しなかったり、それなりに対策が練られるようになるはずです。

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