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ADHDとか。〜その17 恋愛のこと〜

この『ADHDとか。』をしばらく私は書くことが出来ないでいた。

その理由は、前好きだった人がこの文章を読んでくれていたからだ。

「『ADHDとか。』読みましたよ。すごい文章力!」

私は彼のその言葉でとても救われたし、だから書けていた。

その彼には実は彼女がいたことを知り、私は失恋したあと、これを書くことが出来なくなっていた。

なぜなら思い出してしまうからだ。

しかし、現在私には新しい恋人がいて、なんと彼とは結婚の予定なのだ。

今年の2月から付き合い出して、もうすぐ3ヶ月。

今までの恋愛とは比べ物にならないくらい、穏やかで安定した恋愛だ。

今までの、所謂メンヘラな自分が嘘のようだ。

その一つの原因(?)として、投薬がある。

去年の今頃、体調が悪過ぎて、しばらく拒んでいた投薬を始めた。

そこからかなり精神疾患は寛解したように思うけど、病院は「薬でそこまで変わりません」と言う。

投薬+精神的な変化が大きいのだと思う。

私が師匠と呼んでる友人がいて、彼は昔心理士の経験がある人だ。

いつも恋愛相談をよくしていたのだけど、ADHDの特性をよく理解してアドバイスをくれていた。

ADHDで恋愛が得意な人もいるのかもしれないけど、私は苦手だった…。

好きなことへの過集中は、人間にも適応するので、「好き!」と思うと、自分の気持ちばかりが先行し、色々集中して考え過ぎて、結果ネガティヴな思考になる(私は抑うつも入っているので)。

相手への連絡も集中しがち。

結果、空回りしてしまうこと多々だった。

今まで好きになった人の中には「最初はいいかもと思ったけど、関わると重い…鬱陶しい…」と思った人もいたかもしれない。

またうまくいってるときはいいけど、何か返信が遅くなると不安になるし、そうなるとどんどんしんどくなるので、恋愛すると具合が悪くなることも多かった。

そういう不安をいつも師匠に聞いたら、「それはその事実を受け止めて、先まで考え過ぎない」ことや、「連絡のラリーは1日5回に留めるようにしよう」という具体的な指標をくれたりした。

そして、前の相手に失恋したことを知ったとき「頭で考えるのは自由なんだから、彼女もろとも爆破させてしまえ(笑)。」と言われたものだった。

私は若い頃、自分のことを馬鹿にしたりする、モラハラ気味な人と付き合うことが多かった。

しかも、関係が密室化することも多く、他の人に手助けも求められないことも多かった。

しかし、だんだんとメンタリティが上向きになってきたら、そういう人は寄って来なくなったし、自分も興味がなくなった。

そういう、「人を小馬鹿にして、大きく見せ、コントロールしようとする人」というのがどういうメカニズムかもわかるようになったし、そうなると神秘性がなくなり、面白みを感じなくなった。

だんだんと対等に物を言い合える人がいいと思うようになったし、前好きだった相手には、素直に「彼女がいたのに、こんなことをするのは、失礼だ」とキレた。

そうやって、自分のメンタリティがかなり落ち着き、確立したときに、今の恋人と仲良く(知り合ったのは2年以上前だけど)なり、付き合うことになった。

今回は、師匠の言うことをきちんと実践し、あまり先のことを考えて一人先走ることなく、常に現状を受け止めるように心がけたし、それに連絡の頻度などは、お互い同じような感覚だったので、スッと恋人同士の雰囲気になれたのも大きかったと思う。

私は今の恋人のことは、元々はタイプじゃなかったし、年下なので、どこか恋愛対象に見ないようにしていたこともあり、最初から気持ちが盛り上がり過ぎなかったのも良かったとは思う。

とにかく縁ではあるけれど、あんまり上手く行かなさそうなものに、執着し過ぎない努力はした。

上手くいくことって、別に努力しなくても、というか、そんな努力した感覚もなく、上手くいくものだと、ようやくわかるようになった。

不必要に努力をしなければいけない恋愛はしんどい。

ましてや結婚相手なら余計だ。

努力しなければ愛されないと怯えて一生暮らすなんて、今の私には考えられない。

ダラダラだらしない自分でも愛してくれよ、と思ってしまう(笑)。

継続的な努力が苦手であろうADHDであるなら、余計だと思う。

恋愛がうまくいかない人は、連絡の頻度の見直しや、現状をきちんとモニタリング出来てるか、確認した方がいいかもしれない。

また、一緒にいて楽なタイプの人はどういう人か、セルフモニタリングすることも大事だと思う。

恋人が出来て、やはり恋愛は素晴らしいと思うし、心を通わせられるパートナーとコミュニケーションが取れることは、大きな精神的充足に繋がると思う。

なので、自分のアドバイスが…誰かの参考になれば幸いである。

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