とにかく生き延びろ! 第12回 かすり傷も多けりゃ辛い

幻冬社の箕輪厚介さんの『死ぬこと以外かすり傷』という本が話題のようです。

確かにフィジカルの強い人(私はメンタルもフィジカルのうちのように思います)には、かすり傷というのはたいしたことがないのでしょう。

しかし、かすり傷もたくさんあったら辛くないですか!?

まず、絶対痒い。

ヒリヒリして、痒くて仕方なくて、全身痒いのに、掻きむしることが出来ない…!

多分、そんなのがずっと続けば「いっそ殺して…!」ってなりそうな気がします。

昔、格闘技にハマったことがあり、K-1などよく観ていました。

私の好きな選手はアーネスト・ホーストという選手で、彼は優勝するくらい強かったのですが、ファイトスタイルはとても渋い人でした。

ローキックを得意とし、じわじわと相手のすねを狙っていく戦法です。

他の同時期の選手で言えば、今は亡きアンディ・フグ選手はトリッキーなかかと落としや派手な技を繰り広げて、1ラウンドでノックアウトを狙う中、3ラウンドをフルで戦いKOに落とし込むようなタイプ。

ローキックが効いてきて、3ラウンドあたりに立ち上がれなくなる選手が続出しました。

一回一回の技はたいしたことなさそうでも、積もり積もればダメージとなります。

かすり傷だとか言っていると、いつしか破傷風になることもあります。

心だって一緒だと思うんです。

何気ないことに傷つき、しかし、鈍感に感じないようにしたりしてたら、いつしか大変なことになると思うのです。

それに心の傷は見えないから、つい自分も他人も鈍感になりがちです。

それにフィジカルもメンタルも強さは人それぞれです。

体力がやたらあったり、もともと面の皮が厚い人、骨が太い人などもいるでしょう。

しかし、もともと弱い人だっているし、そもそも大人のかすり傷と子どものかすり傷ではわけが違います。

本を書いて出せて売れるような人は、とりわけ異常に能力があり、強いフィジカルとメンタルを持っている場合が大半です。

毎日のように沢山発売される本の中で売れる人間というのは、アスリートでもとりわけオリンピック選手のようなものです。

そんな人達の啓発本を読んで、実践できなくて落ち込んでも仕方のないことだと思いませんか?

身体同様、心のかすり傷にも敏感になってあげた方がいいと思うんです。

だいたい、もうすぐ沢山出来るであろう、口内炎なんて、あんな小さいのに、口の中では大事故じゃないですか?

凡人は凡人の体力や器量でやっていきましょう。

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