葬祭業に従事することについて③

我々葬祭関連ビジネスって、とりわけ僕が勤める火葬場っていうのはかなり公共事業だし、公益的な仕事だし、ビジネスというよりも文化に近いなと日頃思っています。
つまり、私たちのような法人が社会に対して何かを表現するときって、それはソリューションというよりもアートに近い部分であるのではないかと。

誰かの“死”という人間社会における普遍的な人生儀礼に対してなにかしらアクションを起こす。
これによって、故人を取り巻く人々の人生や価値観に影響を及ぼすことはアート的な営みであると思います。

(アートとは歌でも踊りでも絵画でも映像でも写真でも、広い意味での人間による文化的表現と考えています。)

もちろん、僕を含めて葬祭業に従事する者はサービスを提供することの対価としてお金をもらっているのではありますが、これについて、資本主義的な性格とともに、それとは異なる価値観をベースとした対価ということを意識してみることで、葬祭業界自体が変化していくのではないかと思っています。

そのための具体的な実践をするべく、コラボレーションの可能性を今後模索していきたいと思っています。

参考:Artist 市原えつこさん


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