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トピックス(日本)

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素敵なクリエイターさんたちのノートをまとめています。
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#エッセイ

寿司日乗478〜484

2024年3月18日(月) 晴れ 昼、どーしても一風堂のラーメンが食べたくなり食べに行く。旨い。白飯に高菜ともやしを乗せて良く混ぜて食べる。至福。歩いて隣駅のスーパーへ。明日のみしお食堂の食材を購入し、豆腐屋で豆腐と揚げを買う。半日かけて仕込みをやる。 老舗の八百屋が更地になってしまい、豆腐屋の店主と話す。「寂しいけど仕方ないね」そう、全部がだいたいそうだ。寂しいけど仕方ないのだ。人生。しかしやるしかないことの繰り返し。 久しぶりに沢山料理をしたらスッキリしていた。 明日は

新しいテーブル と向田邦子の名エッセイ

夫と結婚して良かったと思うことの一つに、ものを選ぶ価値基準がほとんどにおいて似ているというのがある。好きなものが似通っていると言うよりも、よほど気に入ったものでない限り不便でも買わない、買う時には金額は気にせず20年先も使いたいきちんとしたものを選択するところだ。つい最近結婚5年目にしてようやく納得のいくダイニングテーブルを見つけて注文をした。今は建築士でもある夫が大掛かりなDIYで仕上げた無垢材のテーブルを使用しているが(これもとても気に入っている)子供が産まれて食卓を囲む

メンバーシップにいてくださる方だからこそ、言ってみていいですか?【メンバーシップの舞台袖にようこそ (12)】

みなさん、こんにちは。禧螺です。 今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。 最近、生活が夜型になってしまって、活動者としては非常に痛いことで、昼が凄まじく眠いです。 多分、寝る寸前まで、パソコン作業をやっているのがまずいのでしょう。 喫緊の課題として、なんとか寝る30分前は、パソコンから離れるルーティンを組み立てたいと思います。 今日は久しぶりに、来年考えているメンバーシップでのお話。 おかげざまで、少しずつメンバー様が加わってくださり、ありがたい限り

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栃木県栃木市で眺めた美しい景色に、私はまだ囚われている気がする。

週末に花見の予定が入っていたが、どうやら雨の予報のようで、中止になった。 そもそも、こうも寒いと桜も顔を出す気が失せるだろう。今年は、開花が早いと聞いていたが、信憑性に欠けつつある。 桜の季節になると、思い出す風景がある。去年まで暮らしていた、栃木県栃木市の景色だ。 いろいろあったものだから、もう戻りたいとは思えないけれど、私は新しく季節が巡るたびに、栃木で見た美しい世界の様相に連れ戻されてしまう。 春は、手入れされていない桜並木が豊かに揺れていた。ひとたび風が吹けば

人生に無駄なことなんて起こらない。

 私は比較的、引っ越しが多い人生だと思う。  その中で、今はそこまでしないけれど、内覧に行くときは必ずコンベックス(メジャー)を持参して、不動産屋の担当者さんが印刷してくれた間取り図に大体の寸法をメモし、部屋が決まったらそれをさらに1/10スケールくらいで方眼ノートに落とし込み、手持ちの家具が入るかどうかを毎回検証していた。  コンセントの位置や個数、ドアの開閉の向きまですべてメモし、家具の配置まで考えてから引っ越していた。そのほうがやれ冷蔵庫が通路を通らないだのというトラ

ふたりの間にお茶があれば

わたしの婚約指輪はドラム式洗濯機だ。 友人知人、誰に話しても笑われる。婚約する前にわたしからリクエストした。 仕事柄、婚約指輪は着けられない。いわゆる箱パカ( 男性が跪いて婚約指輪の箱をパカッとしてくれる、ロマンティックなアレである ) にも憧れは無かった。それよりこの先お金があるに越したことはないし、ふたりのためにお金を使うことのほうが良いと思った。だから「婚約指輪は要らないからドラム式洗濯機買って」とお願いしたのである。 だから結局、プロポーズのときは花束をいただいた

『キリスト・コミッション』を読み終えて

 前にこちらの記事でもご紹介した、オグ・マンディーノ『キリスト・コミッション』を読み終わりました。  ストーリーは、主人公の作家がイエス・キリストの磔刑から6年後のエルサレムにタイム・スリップし、ペトロやヨハネ、ポンティオ・ピラトといった聖書の登場人物たちを訪ねて、生前のイエスの様子やご受難・復活のいきさつを聞いていくというもの。  当時のエルサレムの風景や人びとの暮らしが、まるで匂いを感じられるほどに詳しく描写されていて、福音書に出てくるさまざまな場面を立体的にイメージ

『目をあけてごらん、離陸するから』(大崎清夏著)書評|自由への旅路

* ページをめくるごとに、まるで作者と一緒に旅に出ているよう。エッセイ、日記、小説などのさまざまな文章を通して作者が見てきた世界に入っていく。 「ミニシアター系の映画を浴びるように観てきた」という作者は、新卒で入った人材派遣の会社を辞め、27歳で映画宣伝を中心に扱うウェブ制作会社に入る。仕事で携わった2010年のフランス映画祭のために来日したジェーン・バーキンは、まるでおまじないのようなメッセージをティーチ・インで日本の女性へ伝えてくれたという。 自由になれ、自由になれ

論理的・合理的、故に、失うのかもしれない【いろいろなHSP本から、セルフアレンジ Re:Start (16)】

みなさん、こんにちは。禧螺です。 今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。 春が近付きつつあるのか、または冬が居座り続けようと頑張っているのか、寒暖の差が激しい天気が続いていますね。 これに加えて、花粉症の症状もきつい方がいるでしょう。 社会で自分に求められる役割もあるかと思いますが、あなた様の心身を実際に行動として守れるのは、あなた様だけです。 どうかご自愛ください。 今日は 「いろいろなHSP本から、セルフアレンジ Re:Start」 の日です

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なんでわたしが仙台に? 神戸-青森の長い旅でみつけたこと

ちょっとちょっと、なんでわたしが仙台へ? なんで仙台おんね〜ん!夜中の仙台駅前で写真を撮りながら、思わず笑ってしまった。神戸から青森に向かっていたはずなのに、なんでわたしが仙台おんね〜ん! と。ネイティブじゃないのに関西弁が思わず口をついて出てしまうほどの事態。(ほんとに口に出してた) ああ、わたしのファースト仙台がこんな形で。(ファーストキスみたいに言うな)仙台にはね、ちょっと憧れていたのよ。だってここは伊坂幸太郎の聖地なんだもの。それがまさかこんな形で訪れることになる

寿司日乗471〜477

2024年3月11日(月) 晴れ 朝、起きてラジオをつける。洗濯機を回している間、昼飯に出る。冷麺が食べたいので焼肉屋のランチにして旨くも不味くもない冷麺を啜りながら失敗したと思うが時すでに遅し。某大学の男女学生集団の高らかな笑い声と話し声が耳をつんざくものの、四方八方放たれる若さは一瞬だもの。いいじゃない。ただ、大きな声で話している内容には眉をひそめてしまう。 19歳男は言う。「〇〇の親が年寄り過ぎてウケる。入学式の時、みた?おじいちゃんおばあちゃん過ぎてマジかと思った」

【ハンドメイド連載】Atelier Amulet of Butterfly Will (17) ~バタフライビーズのアンティークグラデーションイヤリング~

みなさん、こんにちは。禧螺です。 今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。 本日は春分の日であり、調度昼と夜の長さが同じになる日。 そして、母親曰く、冬が辛かった方たちにとっては、これから日の時間が延びてゆくという、大変ありがたい日です。 私も今日はルンルン気分なので、いろいろなことにチャレンジして過ごしたいと思います。 久々の新作投稿 「【ハンドメイド連載】Atelier Amulet of Butterfly Will」シリーズ の日です。 「

とまとおじさん3

 どんな仕事でもそうだろうが、その仕事に従事した人だからこそ得ることのできる知識、経験に基づき新たに生まれる視点がある。成熟するために必要な時間を経て言葉にできる時が訪れる。言葉にすることで理解できるものごとがある。懸命に毎日を過ごす中で言葉にせずとも身体に吸収され消えていくだけの真意もある。試行錯誤を繰り返し社会の中で何者かに成っていく私達はただ、目の前のことを実直に真っ当にやっているだけに過ぎないのだが、人との交わりの中で時として自身の正義が誰かにとっての悪にもなることも

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たった一人のためだったものは、それをスキだと表現してくれる人のためにも…

みなさん、こんにちは。禧螺です。 今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。 今月は、ハンドメイドで一度、大きな企画に参加しようと思っています。 個人的な感覚でいうと、コミケにサークルとして、参加する気持ちと似ているかもしれません。 Amuletたちには「さて、春の遠足に行ってみよー!」という声をかけて、楽しんで来ます。 私に今、特にnoteにおいて不思議なことが起こっていて、フォローしてくださる方が5人増えたとしても、近日中に5人以上のお別れをするという