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トピックス(旅行記)

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旅行記です。
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#旅

なんでわたしが仙台に? 神戸-青森の長い旅でみつけたこと

ちょっとちょっと、なんでわたしが仙台へ? なんで仙台おんね〜ん!夜中の仙台駅前で写真を撮りながら、思わず笑ってしまった。神戸から青森に向かっていたはずなのに、なんでわたしが仙台おんね〜ん! と。ネイティブじゃないのに関西弁が思わず口をついて出てしまうほどの事態。(ほんとに口に出してた) ああ、わたしのファースト仙台がこんな形で。(ファーストキスみたいに言うな)仙台にはね、ちょっと憧れていたのよ。だってここは伊坂幸太郎の聖地なんだもの。それがまさかこんな形で訪れることになる

津軽こぎんの旅|ただの旅行者だったわたしが県の事業で青森へ行くまで

昨年より青森県の事業に関わらせてもらっていて、もうすぐ青森へ行きます。うれしい。 今回、青森の伝統工芸・こぎん刺しのウェディングドレスを制作させてもらったので、そのお披露目会というかたちでトークイベントに参加…、というか「登壇」するのです。ひゃ〜、登壇だって!  ああ、なんでこんなことになったのか。つくづく不思議です。みなさまも、なんで神戸のドレス作家が青森県の事業に参加してるんだ? とお思いでしょう。 そうですよね、わたしだってそう思います。なんでただの青森好きのわた

ことばの届く距離を想う

ことばが流れ星みたいにびゅんびゅん届いて、その反響にじぶんで驚く、という1週間だった。 北海道・二風谷から「ゴールデンカムイのnoteを拝見しました」とわたしのInstagramに連絡をくださったのは、なんと映画ゴールデンカムイの小道具や衣装をつくられたアイヌ工芸家さんご本人だった。 えっ!!! うそでしょ。 あの、エンドロールに名前のあったご本人? まさかご本人と繋がるなんて!!!!  間違いなくご本人だった。映画のためにつくられた小道具や着物の刺繍のことなどを教

旅するウェディングドレス、チェコへ。

キューバ、チェコ、マルタ島、ロンドン…。 これらはわたしがつくったドレスが旅した場所。それはもはやわたしが旅したとは言えないだろうか。言えないか。 でも気持ちはいっしょに旅するような気持ちで花嫁さまとドレスを送り出している。心をこめてつくったドレスが世界中を旅している。そう考えただけでうれしい。わくわくする。わたしの旅するドレスたち。 旅するドレスドレスをつくる仕事をしているわたしは無類の旅好きで、「旅をしてドレスをつくる」という仕事スタイルをずっと模索してきた。コロナ

北前船の寄港地49ヶ所で、旅して学んで恋をして。

わたし、北前船に恋をしてしまいました。 みなさんは「北前船(きたまえぶね)」って知っていますか? わたしはつい最近までちっとも知りませんでした。 北前船とは、江戸〜明治時代に、上方(大阪)から瀬戸内海経由で日本海沿いを北上して北海道までを結んでいた商船のことです。旅をきっかけに北前船の存在に出会ってしまい、いまはもっと知りたいと思っています。もっと知りたい、それはもはや恋。 さらにわたしはあろうことか、全国にある北前船寄港地49ヶ所をめぐりたいと思っているのです。それが

【いとへんの旅】福岡・久留米絣の伝統工芸にメタバースな未来を夢みた話

思いがけず福岡に行くことになったのは今年10月のこと。 その旅の経緯は別の記事でまたお話するとして、福岡に行くならどうしても行っておきたかったのが「久留米絣」の工房です。日本全国の布や服をめぐる「いとへんの旅」をしているわたしは、久留米絣にずっと興味を持っていたのです。 絣とは、織物のひとつで、文様の端がかすれたという外観からきた名称です。なかでも久留米絣は、日本の伝統的工芸品として特に有名です。 久留米絣について https://kurumekasuri.jp/abo

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旅とブンガク|津軽鉄道に飛び乗って太宰治のふるさと金木町へ

「来ちゃった」 恋しい人のもとへ押しかけて来たヒロインのような気持ちで、わたしは朝早く金木駅にいた。 「ほんとに来ちゃったよ」 わたしは宿泊先の五所川原から津軽鉄道の始発に飛び乗って、太宰治のふるさと金木町に来たのだった。 わたしが五所川原に来た理由青森県の五所川原市に来たのは、仕事のためだった。「フジドリームエアラインズ青森ー神戸便の利便性を活かした青森・神戸のビジネス交流」という事業の一環で、青森県の五所川原市と青森市をめぐるビジネスツアーにご招待いただいたのだ。

弘前つがるこぎんの旅|誕生日には、好きな街で、好きなことを。

おととい神戸から弾丸で青森・弘前に行って、きのう帰ってきました。 14時20分に青森に到着して、翌日の14時に青森を出発する弾丸旅。青森滞在時間はわずか23時間40分。それでも行こうと思ったのにはわけがありました。 青森での出会いわたしは神戸でウェディングドレスをつくる仕事をしています。 「フジドリームエアラインズ(FDA)青森ー神戸便の利便性を活かした青森・神戸のビジネス交流会」という事業で青森県にご招待いただき、9月に青森に行ってきました。 そのとき、青森県の事業

海が見える街で迎える朝【鎌倉ひとり旅Day2】

鎌倉ひとり旅Day1に続き、Day2… Day1は以下からお読みいただけます。 よく晴れた朝8時ごろに目覚め、朝ごはんは稲村ヶ崎のヨリドコロさんで頂くことにしました。 ガタンゴトン。江ノ電にゆられ、稲村ヶ崎駅まで。 美味しいほっけの塩焼きをいただきました。 ◇◇◇ そして海辺をお散歩。 よく晴れた、とても気持ちの良い朝でした。 店内のBGMを聴きながら海を眺めぼーっとする時間はとても心地よかったです。 贅沢な朝でした。 自転車で海を横目に坂をシャーっと下り、

小春日和の尾道に立ち寄って、ふらり旅

実家の用事で一泊だけ広島県に帰省していました。 そして神戸へ帰る途中で、広島・尾道にちらっと立ち寄ってきました。父と母とわたしの3人での久しぶりの「旅」です。 尾道はとても絵になる町です。そこで、尾道のふらり旅のようすを、写真を中心にお届けしたいと思います。 ※なおこの記事はメンバーシップ限定記事・有料記事ですが、尾道の旅のようすは、ほとんど全部読めます。あとちょっとさいごの個人的な思いのところだけが、限定・有料部分です。 尾道ってどんな町広島県の瀬戸内海沿いに位置す

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【いとへんの旅】横浜ドレス物語・日本のドレスメーカー発祥の地へ

日本の洋裁の起源について調べていると、横浜に「日本洋裁業発祥顕彰碑」があるということを知った。 そこは、イギリス人ミセス・ピアソンが横浜の居留地にドレスメーカーを開業した地なのだという。まさにドレスメーカーの聖地ではないか。 ドレスをつくる仕事をしているわたしとしては、いつか機会があれば行ってみたいものだなあと思っていた。 そうしたら、横浜に住んでおられる花嫁さまから、ウェディングドレスのリメイクのご依頼があった。そして、仮縫いのために横浜に行かせていただけることになっ

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あおもり旅行記|津軽・五所川原 りんごをめぐる旅

旅にも一目惚れってあると思うんです。 昨年、はじめて青森にきたとき、そう思いました。 青森についてすぐ、空港バスに乗り込み、車窓からりんご畑が見えはじめたとき、りんごの町(※)で育ったわたしは、その懐かしさに胸がしめつけられました。はじめて来た場所だとは思えなかったのです。そして美しい岩木山を見た瞬間、わたしは青森に恋に落ちたのだと思います。 その旅でお会いしたこぎんの作家さんが、「はじめて津軽に来た人には岩木山は姿を見せないって言われているのに、あなたは3日間とも岩木

秋田-岩手JR北上線|駅舎に温泉のある「ほっとゆだ駅」でテレビ取材された話

もしも旅の神さまがいるとしたら、旅で一喜一憂するわたしをみて笑っているに違いない。旅をするたびに、いつも何がしかのトラブルや、ありえないことが起こる。ぜったいにおもしろがられてる。 それは7月末日のこと。8月初旬の秋田・岩手への旅行をひかえ、旅の準備をしていたわたしに衝撃的なニュースが飛び込んできた。 なんと7月の秋田を中心にした東北地方の大雨の影響で、秋田から岩手を結ぶJR北上線の「のり面」が崩れて運休しているというのだ。 JR北上線が運休しているですって?さて、今回

【いとへんの旅】こぎん・裂織・端縫い・アイヌ衣装、装飾する北の魂にふれる旅

日本各地の衣装や布をめぐる【いとへんの旅】をしている変態、タケチヒロミです。 いとへんの旅とは、ドレスのオーダー制作とリメイクの仕事をしているわたしが、たったひとりで、誰に頼まれたわけでもないのに、じぶんの興味と研究のためだけにしている旅のことです。 北海道と北東北さて、この1年ほどで、わたしのなかで日本の北方面ブームがやってきています。具体的に言うと、「北海道と北東北」ブームです。 北東北とは、東北地方の北三県、つまり青森県、秋田県、岩手県のことをいいます。 JAL

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