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ウルトラQ雑多感想

この時期になると、16歳のひきこもり始めたあの頃を思い出す。
それまで部活をかなりサボる事はあったが、何もしなくても良いという事を享受するのは計り知れないものだった。

ただ、僕の思考は意識は行動は全ては弛緩して行って、惰性で生きるようになってしまった。
最近はやることが無い。
ネットにある他人の書いた二次創作の官能小説の文面を勝手に推敲してコロケーションを考えたり(趣味として最低の部類、成人してからのザリガニ釣りより下劣)
何ダースも溜まった積読を消化したり(弛緩しきった意識は積読を産みやすい。読書がしたくてニートになるのは辞めた方がいい。
もし、積読の冊数だけ僕が人を殺していたら有史に残る数)

そういう、極まった老後のような、プラグを入れたまま扇風機の掃除をするのが最大のスリルのような生活を送っている。

ただこれは何も生まないなぁと思い何も生まないよりはいいと思い、かなり前に買った『ウルトラQ』を全話見た。
小さい頃にDVDだかビデオで見たような気がするが、リアルタイムで見た『仮面ライダーW』はアノマロカリスの怪人しか覚えていなかったし、子供の記憶力などそんなものか。

以下、雑多な感想になる。

1ゴメスを倒せ
次郎君の見た目が漫画映画から持ってきたようなので怖さと面白さが同居している。
ゴメスとリトラについて書かれた古文書が紙だと上手く撮れなかったのか布。


2五郎とゴロー
エテキチ 土人 唖に物の言える道理はねぇの放送禁止用語の三本柱。
ミルクに睡眠薬入れて巨大ザルを眠らせるが五郎には伝えず、なんか腑に落ちない。
俺は五郎側の人間だから虐められてるシーンは悲しかった。

3宇宙からの贈り物
「我々が知っている化学繊維では無い」物を画面に映す勇気。
こういう専門分野の雑な博士好き。
ラストの人間にその資格無し思想はこの時代のSFっぽい。

4マンモスフラワー
ガメラ2の元ネタ。
植物怪獣ってこれが初かもしれんな。

5 ペギラ
14東京氷河期
続き物。
ペギラ可愛いし強いし14話は普通に悲しくなった。
そうか、これ戦後あんま経ってないんだなとふと気付く。

(画像は戦後の象徴)

6 育てよカメ
あまりに分からなくてもう1回見たくなった。
子供の夢を映像化するな。
これ以降の話も合わなかったから割愛。

11バルンガ
君は洪水に竹槍で向かうのかね?
ペシミスティックな奈良丸博士かっこいい。
最強怪獣やな。

12 鳥を見た
タイトルのはいり方1番かっこいいと思う。
調べてないけど多分ラドン(1956)の映像流用してるから見応えはある。

13 ガラダマ
ガラモンの動き可愛い。
地球の技術、電場遮蔽網に負けるのは相手の技術そこまで凄くないのかな。

15カネゴン
この話だけ覚えていた。
声優が声当ててるのなんか違和感ある。

16ガラモンストライクバック
セミ星人の造形よく出来てる。
上司に燃やされてカアイソウ。

17八分の一計画
ダウンサイズって映画あったな。
サイズ小さくしてエネルギー問題解決はこれが初なんじゃないか?

19 2020年の挑戦
ケムール人の走り方に尽きる。
色んな場面が目に焼き付いた。


20 ラゴン
日本家屋に闖入するラゴン怖い。
持論じゃないと思うが、(多分既出だが、)3mくらいの怪獣が1番怖い。
10mを超えるような生物には天地がひっくり返っても勝てない(災害と同じで諦念みたいなものを持ってしまう)が、3mくらいなら武器さえあれば勝てる可能性もあるだろう。
その相手に殺されるのが悔しいし怖い。
『普通サイズの怪獣』理論って名前はどうだろうか。



(武器人間のこれとか)

(ラドンのこれとか)

23 南海の怒り
大ダコの流用スダール。
向かっていく群衆に『ゴジラ対ヘドラ』を思い出す。

25 悪魔ッ子
線路を歩く2人は絵になる。
シャイニング思い出した。

27 206便消滅す
おまけみたいに出てきた怪獣、トドラ
調べたら『妖星ゴラス』で取ってつけたようだから監督が出したくなかった怪獣マグマを改造したものであった。
ここでも添え物となるのは悲しい。
俺はマグマだったのかもしれない。。。

難しいのは年代把握である。
白黒だから、昔の作品と思わせておいて1966年。
初代ゴジラから12年も経っており、どの作品の影響を受けているのか、またどの作品に影響を及ぼしているのか分からない。

いずれにしろ大体の話は面白かった。(子供が出てくる回は概してハズレ回となるが)
自粛の際、やること無いやつはこれを周回すれば良いのではないか。
北米版だとかなり安く買える。
ウルトラマンとウルトラセブンのBDも買ったから1日少しずつ見て、感想書きたいです。





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