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UAEはイスラム教の国なので、年に一度、ラマダンといって断食月があります。ムスリムの方は、この1か月間毎日、日の出から日没まで水も含めて飲食をしません。(病気の方や、妊婦さんなどの断食が出来ない方は除きます。)

カンドゥーラと呼ばれる、白いワンピース上の衣装を身に纏うアラブの男性や、ヒジャブというスカーフで髪を覆うアラブ女性を目にするドバイでは、イスラム教の国であることを普段から感じられますが、観光で発展している分、異文化に非常に寛容で、異教徒の女性であれば、髪を隠さなくても外出や観光ができますし、ホテルのバーやレストランであればお酒を楽しむこともできます。

そんなドバイでも、このラマダン期間は、街中でもイスラム色がグッと増します。

ムスリム女性アート

まず、ラマダン期間中は街中の飲食店が日中すべて閉まり、営業していたとしてもテイクアウトやデリバリーのみとなります。※日没後は、イスラム教徒も飲食可能なので、18-19時頃からは営業が開始されます。      そして、他宗教の方もこの期間中は公共の場での飲食はできません。   もし、自分が日中水も飲まずに断食をしていたとして、目の前で水を飲んだり、美味しそうに食べ物を頬張られたとしたらたまりませんよね。宗教観念は日本人の私たちの多くには馴染みの少ないものかもしれませんが、気遣いとおもいやりを持って、ムスリムの方の習慣を尊重したい所です。

異教徒の方は、ホテルのお部屋の中や、人目につかない場所であれば飲食は可能ですので、もちろんラマダン期間中でも観光はできます。

また、断食を頑張るムスリムの方たちは、日没後の食事(イフタール)を夜中、明け方まで楽しむので、ラマダン中は多くのホテルでイフタール・ビュッフェが開催され、豪華な食事をお得に、おなかいっぱいに楽しむことができます。この時期に観光にきた方の特権とも言えます!(※ドバイなので、超高級ホテルのイフタール・ビュッフェとなるとお安くはないのでご容赦ください。)                  

ラマダンは、イスラム暦での9月の1か月に行われ、太陽暦とは11日ほど差があるので、毎年時期はずれていきます。私が住んでいた2018年、2019年は暑い時期にラマダン期間が行われたので、ムスリムの友人や同僚を必死に応援しました。そしてラマダンの開始日は、月を観測して明確にいつ始めるかが決定されます。

概ねいつから始まる予定かは事前にわかるので、ラマダン期間中に観光したい場合、ラマダン期間を避けて観光したい場合はチェックが必須です。

ラマダン期間がどんな感じか、少しでもイメージが湧くようにと書いてみましたが、百聞は一見に如かず!ぜひ一度ラマダン期間中にドバイを訪れてみてください。

はな    







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