読書メモ「バカと無知」

みんな大好き(?)橘玲さんの本。

実はSTEPNが流行ってからランニングをウォーキングに切り替えたんですが、まだ歩き続けてます。健康ロング!

ウォーキング中は音楽を聴いたりオーディオブックを聞いたりするんですが、この本はAudibleで無料だったので数日かけて7割がた聞きました。
内容はわりと薄めで幅広く、知力・学力・自尊心についての話題を扱っています。

この本の一節で、「集合知」について触れられています。
集合知は予測の領域にもよく登場する概念です。なるべく多様なバックグラウンドや考え方を持つ複数のメンバーが、「相談せずに」意見を出し合うことで予測誤差が小さくなる、というやつです。

本書では、この集合知が効かない例として「賢い人とバカな人が話し合いの場を持った時にバカ側の意見に引きずられて全体としてバカ寄りの答えを出してしまう」というシニカルな内容で紹介されていました。
対策としては「バカを話し合いの場に入れない」ことだそうです。橘さんらしい本ですね。

この多様性と集合知について最近興味があり、いろいろと本を読んでいるところです。
その中で、グループの中だけではなく、個人の中で多様な知識を浅く・広く獲得することにより、単一の分野での専門性を掘り下げるよりも予測や戦略決定に柔軟性が出る、という意見を目にします。
またの機会にまとめてみようと思います。

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