男はずっとホームに佇み、女の恋は”乗り換え電車”でぐるぐるまわってく

先日、男友達から「6年付き合っていた彼女と別れた」という報告を受けた。
同棲を考えていた矢先、突然フラれてしまい、後で既に相手には新しい彼氏がいることがわかったそうだ。

それはどうしようもない。

どうしようもないので、池袋で飲んでいたわたしたちは海へ向かうことにした。
山手線に乗って新橋へ。そこからゆりかもめに乗り換えて。
「よし、海でも行くか!」で本当に行けてしまう友達は、大人になってからではなかなか見つからない。

理不尽なことを目の前にした時。

会社でも恋愛でもそうかもしれない。「仕方ないって諦めるのが、なんかオトナだ。」そういう風潮がある。
でもその時のわたしたちは「できない」「やれない」「無理だ」そういうことを一つでも減らしたかったんだと思う。

砂浜にはカップルたちが寄り添っていた。
そんなことはもう気にせずに靴を脱いで駆けていき、海辺にじゃぶじゃぶ入った。

「よし!言えなかったこと今ぜんぶ言え!」

そうして私も彼も気がすむまで叫んで、そしてちょっと泣いた。

意外なことに、砂浜にいたカップルたちが「ガンバレー!」「負けんなー!」と後ろから口ぐちに叫び返してくれた。
それを聞いて、もっと泣いた

.

女はどうして、前の恋が終わる頃にはもう次の恋が始まっているのだろう。

そして、どうして私にはそれができないのだろう。

一般的に、一度に複数のことを並行して行う「マルチタスク」の能力は、男性よりも女性のほうが優れているとよく言われている。

だから、男の浮気は確実にバレるし(バレていないと思ってるのは本人だけ)、女の浮気がバレるのは「バラしたかった時」だと私は思う。

男の子はよく言う。このプロジェクトが終わったら、この資格に合格したら、もう少しで昇進できそうだから。そうしたらプロポーズしようと思ってた。って。

女の子はよく言う。「そんなの知らねーよ。」って。
もっと早く言ってほしかった、そしたらちゃんと待てたのに。って。

「言わなくてもわかるだろう」なんてこと、この世には存在しないんだってこと。どうしていつの間にか忘れちゃうんだろうね。


「次の恋がはじまったから、前の恋が終わる。」

もしかしたら、女の子のほうが思い切りがいいのかも知れない。
次の電車がやってきたから、それに乗っただけ。
でも男の子は、新しい電車がやってきても、なかなかそれに乗ろうとはしない。
ホームにずっと佇んでは、あーでもない、こーでもないと呟いている。
もし、「次の恋がはじまるから前の恋が終わる」んだとしたら。
きっと男の子は「終わらせたくないからはじめたくない」んだろう。


一生のうちにやってくる電車の本数は決まってる

ところで、私の実家は最寄駅から徒歩50分程のところにある。そして、今でこそ増えたとは思うが昔は30分に1本しか電車はこなかった。
東京に出てみてびっくりしたのは、電車が4分に1本やってくること。
そしてそれは、人との出逢いの数にも比例していると言える。

確かに出逢いはたくさんある。たくさんあるんだけど。だからどの電車に乗ったらいいかわからない。それが都会の人間なんじゃないかな。

でもきっと、その中で自分が「すきになれる」人の数って一定数しかいない。その割合はきっと、どこに居たって変わらない。

だから女の子は、乗り換えるまでちょっとだけ待ってみて。
「大事にされてない」なんてこと絶対にないから。
なにかしらのまだ言えない理由があるかもしれないから。
男の子は自分で「よし!」って踏ん切りがつくまで絶対に動きたがらないものだ。

男の子はちょっとだけ勇気を出して、信頼にあぐらをかかないで「もう少し待って」って伝えてみよう。
「いつまで待たせんのや!」って怒られても、それでいい。だって他でもないその人だから待って欲しいんでしょ?

そして、ちょっとだけ女の子を見習って、したたかに次の電車に乗ってみても、いいと思う。
新しい恋がはじまっても、前の恋はなくならない。絶対に。
その道のりを辿ってきたのは自分だから。その電車に乗ってそこで降りなければ、新しい電車にも乗れなかったんだから。

そして私はこんなことを偉そうに書きながら、今日も電車がこないホームをうろうろしている。

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原稿料代わりに・・!?

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