見出し画像

【ご報告】彼氏いない暦6年目ですが、交際ゼロ日婚が決まりました

◾︎はじめに◾︎
このnoteは”読みたいと思ってくれた人だけに読んでもらう”ということを目的とした有料公開制です。ちなみに今日はわたしのお誕生日です。ちなみに今のところ式なども挙げない予定なので、ご祝儀とおめでとう代わりに読んでください。読んでもらう ということがなによりのプレゼントです。有料部分の文章については引用することは可能です。まるごとの転載はお控えいただくようお願いいたします。

「なんで彼氏いないの?」って、こっちが聞きたいわ

【春キャベツさんによる寄稿マンガ】実録!さとうひより より

「もう4年も彼氏いない」なんて言いながらヤケになって、ネットで恋人募集求人を出してから早2年。あんなにもたくさんの方からご応募いただいたにも関わらず、あんなにもたくさんの方に応援していただいたにも関わらず、27歳の誕生日を迎えた今、相も変わらず彼氏いない暦6年目を突破しようとしている。

しかし、なぜかこの度、交際をすっとばして結婚が決まりました。はい、おめでとうございます!!!

ちなみにプロポーズはされてない

あの恋人募集求人を出したのは、最初の事件が起こってから約7ヶ月後のこと。わたしは元来、しぶとい女なのだ。心身共に憔悴しきると、それにも飽きてなぜか大胆なことをして革命を始める。いつもそう。
”運”ってどこかオセロのようだと思っていて、それまでにひっくり返された真っ黒な石が多いほど、これから白くひっくり返せる石も多いのではないか という持論がある。

それまでに3年も片想いしていた相手にフラれっぱなしだったり、ただ親しくしていだだけの異性に間違った”距離感”を詰められてしまうようなこの男運のなさを考えると、もう、ちょっとやそっとの努力ではきっと人生はやり直せない。
新しい人と出会って明るい未来を築くためには、お互いに求めるスタンスをハッキリさせて望まなければ と考えたのがあの企画だったのだ。

そんな悪あがきも失敗に終わり、ヤケになってかくかくしかじかで今度は高知に移住。その矢先、次の事件が起こってしまう。

わたしは、ずうっとツイてなかった。

なんかもう、この人生には”普通に幸せになる”ってイベントは、起こらないんだろうな。ていうか、そもそも普通の幸せってなんだ?なんなの?じゃあ、フェイスブックで「結婚しました」「子供が産まれました」なんてキラキラ投稿ができれば幸せ?ほんとに幸せ?

10代の頃から数えて、裁判沙汰になりそうな出来事はこれまでに4度もあった。2017年は財布の盗難に始まって、ひき逃げに遭ったりして、気付いたらひと月に3度も警察のお世話になったりしていた。

こんな女、誰かに特別に好いてもらえるわけがない。
いつもなにかが起こりながら、外ではヘラヘラと悩みなんかなさそうにやり過ごす。ここ数年、そんなことばかり続けていたら、あっという間に心は蝕まれてしまっていた。たぶん、疲れきってたんだと思う。

未来に進むなら、”夫婦”じゃないといけないと思った

年末に東京に戻ってきた頃、びっくりするほど仕事がなくて、びっくりするほどなにもかも、上手くやれない時期があった。
フリーランスというのは気まぐれな職業で、何日も続けて徹夜するような激務の時もあれば、こんな風に突然目の前がからっぽになってしまったりもする。

忙しくしていれば、なにも考えなくて済んだのに。

それまでに積み上げてきた自信が、急にどこかに行ってしまったようだった。夜は眠れなくなり、だんだん外に出られなくなり、未来が見えなくてどうにかこうにかやっと生きながらえてるような状態。

どうせそんな日々を過ごすなら とある日思いついて、以前リゾートバイトで滞在したことのある石垣島に、またしばらく行ってみることに決めた。
お正月を一緒に過ごす相手もいない。羽を伸ばせるような帰る場所もない。だったらもう、毎日の自分を認められるためのお金を稼ごう。ただ、それだけの理由だった。

真冬にも関わらず、空は高いし風は気持ちいい。なにより、気持ちが腐りそうになったらすぐに穏やかな海を見に行けるのがいい。

再びあの島を訪れた翌日。なるべくひとりにならないようにと、前回から仲良くしていた先輩が買い物に連れ出してくれた。そこで車を出してくれたのが旦那(仮)ということになる。

ここから先は

2,478字 / 1画像

¥ 150

原稿料代わりに・・!?