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fripSide20周年ライブを終えて。

fripSide 20th festival
おつかれさまでした。
長文になりますが、特に批判等は無く純粋な感想を。

まずはfripSide20周年(正確には21周年目)
おめでとうございます。2002年から続く長い歴史の節目を観ることが出来て誇りに思います。

前置きとして、
私が初めてfripSideを知ったのは2nd phaseボーカル南條愛乃さんになってすぐ。なので卒業までの13年間のほとんどを観てきました。
なので私にとっては20代のほぼ全てをfripSideに支えてもらいました。
失恋して辛い時も、これから頑張ろうと立ち上がる時、転職や人間関係のいざこざで心が崩れそうな時も。

そんなある時南條さんの卒業を知り、とても悲しくて、もはや怒りまで湧いてしまった事が今では懐かしい。
卒業ライブはもはやトラウマです笑

あの卒業ライブから幾つもの月日が経ち、今回のライブに現地参戦してきました。

まずは第1期ボーカルのnaoさん。
私は当時リアルタイムで聴いては居ませんでしたが、20代の頃にnaoさんの存在、第1期の存在を知り、ひたすら聴き入っていたので初めて生でnaoさんの歌声を聴くことが出来ました。
数々の名曲に当時を思い出し、涙が自然と止まらなくなりました…やはりfripSideは「歌詞」がとても深い…
「save me again」の歌詞は、当時本当に弱かった自分に深く響いたんです。
「自分らしく生きる強さが僕には足りなかったね。目に映る景色の中でさえも僕は 自分の居場所さえ掴めずに…」だけでは無く、随所に散りばめられた歌詞のひとつひとつが深く突き刺さる…聴いたことがない人はぜひこの機会に聴いて欲しい。特に昔の理想と今の自分に大きな差があり、自分らしく生きる事が出来ないと思っているあなたに。
まだまだ感想はたくさんありますが、この辺りで。

そして南條さんが出てきました。
往年の名曲、当時オリコンウィークリーランキング1位を獲ったあの「sister’s noise」
南條さんが歌い、歌詞にある「やっと君に会えたから」のフレーズを強調して歌っている姿をみて、卒業当時からの想いが涙として溢れてしまった…

それから第3期のブロックがあり、私は歌を初めて聴きましたが、やはり2人のフィジカルが凄いと感じました。歌もダンスも素晴らしい。これからのfripSideを背負う存在としてこれからも頑張って欲しいです。

そして南條さん「phase2」第2期のブロック。
かつては定番だった八木沼さんとの掛け合いのMCが聴けて懐かしさと胸に来るものがありました。

そんな中「Alice in Rosso」
八木沼さんと南條さんがお互い曲振りを譲り合って、結果的に曲振りなしで突然歌が始まりました笑

この曲は色々あって配信もされていないんです。CDに収録された所謂「隠れた名曲」。
人形が持ち主に恋をする。そんな物語の歌です。
私はぬいぐるみも人形も好きなので、とても感情移入してしまうんです。
「ひとつじゃなくて一人になりたいと
願いは止まらない 叶えられるその日まで…」
人形が人間になりたいと願う恋心が切ない…そしてその結末は…こちらも是非どこかの媒体で聴いてもらいたいです。一応YouTubeにありましたが…
生きてるうちに絶対生では聴けないと思っていた名曲、イントロを聴いて身体が震えました。。

順番は前後しますが「Whitebird」
切ない旋律と南條さんの歌声が織り成す名曲中の神曲。
歌い終わりからのバンド演奏が非常に長い逸曲で、その間ボーカルは歌いませんが、そのバンド演奏の最中に南條さんの表情がモニターでしっかりと映された際、彼女の表情が切なく、美しく、儚くどこか哀しげで、どこか卒業を惜しんでいる気がしたのは私だけでしょうか…そしてこのWhitebird、最後のバンド演奏もボーカルの表情と合わせて「Whitebird」という1曲としての完成になるんだ。と感じました。

また、「Answer」での南條さんの動きや表情がこんなにも切なく儚いなんて…
「流れた雫は 涙か それとも 開いた手のひら 何が見える…?」この時の南條さんの全てが儚くて…

そして最期は全ボーカルでの「Only my Railgun」
南條さんのスッキリした表情が印象的でした。

南條さんが話していた「あの時の卒業ライブではコロナによってみんなの声が聴けなかったけど、今回みんなの声をしっかり聴くことが出来て、みんなを煽ることが出来て、やっとしっかり卒業できます(要約)!」という言葉を頂いて、やっぱり南條さんはみんなの声を聴きたかったんだな…と、じんわりと沁みました。
それは「final phase」を歌っている途中、お客さんの声に聴き入って、思わず歌うのが止まってしまったお姿からも、その言葉や気持ちが伝わります笑。

そんなこんなで約4時間の長丁場ライブ。
最期みんなが退場する中、最後の最後まで手を振りながら去っていく南條さん。
本当に卒業したんだな…と言う実感が、悲しさだけではない感情で私の心に伝わってきました。

第3期の方々についてですが、しっかり聴いてみて改めてやはり進化がすごい。
その中で沢山の努力を感じて、これからのfripSideを代表する存在になってきましたね。

このライブで私の進む人生の道に、もうfripSideは無くなりました。私も南條さんと共にfripSideからの「卒業」を決めました。でもこれが一昔前の「怒り」や「悲しさ」での卒業じゃなくて、どこか清々しい気持ちです。

なので、この先は第3期のお2人と八木沼さんの紡ぐfripSideを陰ながら応援してます。南條さんから受け取ったバトンを自由に表現してもらいたい。

fripSide界隈で得た「縁」はこれからも人生の大切な一部にします。

長くなりましたが、成人の日に体験した素敵な卒業式でした。



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