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友達とのゲームの思い出

中学の頃、女友達が、私の近所の男の子と付き合っていた。

その日友達が彼氏の家に行きたいけど、自分1人だと嫌(なんで?)とのことだったので、友達に引き摺られながら近所の子の家に行くことになった。近所の子の親や兄弟は不在だった。

テレビの前のソファに友達、私、近所の子の順で並んだ。

   📺
[友達 私 近所の子] ←ソファ

カップルで私を挟む形だ(私が空気が読めなかったわけではなく、なんかそうなっちゃった)。

流れは忘れたが、当時もゲーム好きだった私は、家の中にあるPS2、かな?で遊ばせてもらえることになった。

やったのは「天誅」だ。

『天誅』(てんちゅう)は、アクワイア開発のコンピュータゲームのシリーズ。ステルスゲームの一種。
一貫して、敵から身を隠し一撃で葬り去るという忍者の任務を主眼としたゲームシステムを持つ。

Wikipedia より

CMかなんかでタイトルは知っていて面白そう! とは思っていたが、自分の家にはPS2が無いので、棚ぼたで遊べて喜んでいた(カップルの中に独り身は気まずいけどね)。

PS2にも3Dゲームの操作にも慣れてないのでおぼつかないものの、忍者が屋根に登ったり、侍?をひっそりと斃したり、初めてのステルスゲームは新鮮で面白かった。

2人はおしゃべりしつつ、私のプレイを横で見ていた。


ふと、2人が静かなことに気づいた。

ハッとして振り返った。
2人は……2人は私の真後ろで、私を挟んだまま! キスしていたのだ!

ドン引きした後に「ゲームに夢中なお子ちゃま友達のすぐ近くでこっそりキスしちゃうシチュエーション」のダシにされた私はひどい屈辱を受けて怒りに燃えた。

ブチ切れてコントローラーをソファに投げ捨て、「帰らないで〜😂」(本当にそう思っているのか?)なんてしがみつく友達を置いて家にさっさと帰った(徒歩2分です)。
近所の子のほうはその光景を見てなんか笑っていた。
たぶんその後2人は。


……忍者ゲーム見るたびに思い出す話でした。
人を挟んで真後ろでキスするな。

おわり

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