「お雛様を愛でる会」(日野宿本陣特別展示)が好みどストライクで楽しかった話


まとめると
・日野宿本陣の雛人形とミニチュア振袖がめちゃ可愛い
・新撰組に詳しくなくても楽しい
・雛人形とミニチュア振袖は3月4日までの限定展示なので気をつけてね

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 子供の頃は正直、雛人形に全く興味がなかった。むしろ顔が怖いので、雛人形を出している間、夜はうかつに近づけなかった。雛人形の魅力に気づいたのは大人になってからだ。雛人形にも種類があり、職人によって表情が違うことを知った。そしてこまごましていたりキラキラしているものが好きな大人に育ってしまったので、和細工やら和小物やらが並ぶ店の前では必ず立ち止まる。

 先日、そんな雛人形とのラッキーな出会いがあった。日野で用事があり、なかなか来ない土地なので、ついでに日野宿本陣に寄ってみたのだ。日野宿本陣とは土方歳三の義理の兄・佐藤彦五郎が天然理心流の道場を開いた場所で、今は東京都指定史跡となっており、新撰組ゆかりの地の1つである。学生時代に「燃えよ剣」や「銀魂」を読んだ関係で新撰組にはまった時期があり(多分そういう女性は世の中に死ぬほどいる)、存在は知っていた。そして本陣を訪れてみたところ、運よく雛人形の特別展示の時期だったのだ。

 さらに恵まれていたことに、私が入ったタイミングで団体客へのガイドツアーが始まる所で、「良かったら一緒にどうですか」とスタッフの方に声をかけていただいた。普段だったらコミュ障を発揮してそそくさと立ち去る場面なのだが、思わぬ雛人形との出会いに気を良くしていたこの日の私はご厚意にすんなり甘えることができた。団体で来ていたおば様がたも、ガイドの女性も、皆どことなくオタクのかほりがして親近感を抱いたことも大きかった。

 ガイドの内容は建物の説明を主軸とし、本陣を訪れた土方歳三・沖田総司のエピソード、あとは特別展示の雛人形の紹介だった。小難しい歴史よりも、当時の人の意外な一面が伺える小話など、人間味を感じる内容にフォーカスした説明でとても面白かった。「写真もじゃんじゃん撮ってください」とのことだったので、めちゃくちゃ撮った。

 雛人形も実に華やかだったが、ミニチュアサイズの振袖・留袖がとにかく可愛かった。実際の5〜6分の1くらいのサイズだろうか。全長が人の膝上くらいまでというミニチュアサイズで、非常にテンションが上がった。日本人はとりあえずミニチュアを作りたがる傾向があるが、ぜひもっとやってほしい。小さいというだけで可愛く感じられてしまうのはどういうメカニズムなんだろう。

 雛人形や着物しか見ていなかったと思われる恐れがあるので、ガイドさんの話もしっかり聞いていたこともアピールしておきたい。これは日本の建築様式の1つ、「欄間(らんま)」だ。

 「まずは日光が当たる方から見てください」と言われ、ひよ鳥、スズメなどが彫られていることを教わる。ガイドさんも力説していたが、これだけ少ない点と線で異なる種類の鳥を書き分ける技術は見事だ。特徴を細かく描き込むよりも、シンプルなデザインにまとめる方が、高い観察力を要するというのは素人でも何となくわかる。「次は反対側(日光が抜けていく側)から見てください」と言われ、ゾロゾロと回り込んだ私たちは息を呑んだ。

 彫りこみの部分が光っている。時間帯によって日光の色が変わると、彫りこみから抜ける光の色も変わるという。急に語彙が不足するが、ちょっと本気で感動した。ここはぜひ直接見に行ってほしい。

 ガイドツアーは体感で15〜20分程度。見応えのわりに時間がかからないので、寄り道にはちょうど良い。私は時間の関係で行けなかったが、日野宿本陣の向かいには図書館があり、その2階が新撰組に関する書籍を集めた特別コーナーになっているそうだ。この他日野には新撰組に関する史跡が点在しているので、時間がある時には一帯の散策を、時間がない時にはピンポイントで日野宿本陣を訪れるようおすすめする。


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★日野宿本陣「お雛様を愛でる会」
【開催期間】
2月20日(火)~3月4日(日)
※2月26日(月)は休館日
【場所】
日野市日野本町2-15-9
TEL:042-586-8808
【開催時間】
9:30~17:00 (入館は16:30まで)
【入館料】
大人200円、小人50円

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(日野市観光協会 お知らせより)

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ひーこ

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