見出し画像

#コラム 日記は続きませんが、noteは1年続きましたので分析結果をご報告いたします。

約5400文字 読了15分程度
!法律無関係です!

1 自己紹介

弁護士の菱田昌義(ひしだまさよし。STORIA法律事務所所属)です。
オフィスは神戸と東京にありますが、僕は、主に神戸オフィスです。
①IT・WEB・アプリ・システム開発法務や②災害復興に興味があります。

ちょうど、去年の今日(2020年9月21日)、noteを始めました。
そして、気がつけば、はや1年です。
この1年、noteを続けてみて、法律とは無関係に、①分析したこと(フォロワー数の増減、投稿数など)、②感じたこと、③noteが続いた理由などを記載しようと思います。


2 1年間の投稿記事数と今後の予定

■1 投稿記事数・記事作成に要した時間
まず、投稿数です。
1年間で法律系の記事17本(Profileと本記事を除く)をアップロードしました。文字数合計は、全部で106,257文字、1記事あたり約6,250文字です。ただし、判例や条文の引用が多少ありますので、僕の文章自体は、2割減くらいでしょうか。

次に、1記事作成に要した時間です。
弁護士になった頃からの考えや経験の積み重ねを具体化した記事もあり、また厳密に時間を計ることもしていません。しかし、各記事ともに1時間2時間程度では絶対に書けません。平均すると1記事あたり6時間程度は費やしているのではないでしょうか投稿数は17記事ですので、つまり約100時間以上はnoteに費やしています。ただし、CoD:MWやその他各趣味に費やしている時間の方が相当長いですが(笑)。


僕の執筆時間が長いのは、記事の性質柄、法律的な正確性は絶対必要ですし(文献や判例での裏取りが必要)、他の法律家が書いていないマニアックなことを書きたい!という思いから、内容のクセが強ぇからです。

多くのnote投稿者がおられると思います。しかし、執筆時間の長短は、記事のジャンルによると思います。執筆時間は長ければいいということはなく、むしろ、日記、エッセイや短編小説などは、勢いにまかせて書き上げた筆致の方が僕は好みです(当日のありのままの思いの方が、作為がなく素敵です!)。


■2 お気に入り
僕の17の全部の記事が可愛い我が子のようです。たとえば、どら焼きを2つに割ったとして「どちらがおいしい?」といわれても答えは出せません。それくらい(今にして思うと検討不足も多いですが)どれも大切な記事です。

それでも、どうしても「お気に入り」をといわれれば、手前味噌ですが、下記の2記事に満足しています(ただし、内容のクセが強ぇのでご覧になる必要はありません。)。


■3 今後の予定
ほぼ完成しているものとして、

・ウエブサイト製作者が知っておきたいプログラム著作権の話
・損害賠償条項(免責条項)の検討5(完・〜第53条の再解釈〜)
・会社法の条文には存在しない「執行役員」とは何者か。
・取締役会決議の瑕疵〜役会決議を欠くとなぜ厄介か〜

などがあります。そして、なにより「OSS(オープン・ソース・ソフトウェア)」については、かなりの時間と分量を使って、記事にしたい!と思っています(note以外に掲載するかもしれませんが…)。


3 ビュー数(閲覧者数)と導線

■1 ビュー数(閲覧者数)
閲覧者数は、下記のとおりです。
1年間で合計22,692回(Profileを除く)でして、1記事平均1,334回です(うち1割程度は僕自身だと思います)。ファボは、合計653回(Profileを除く)、1記事平均38回でした。

読んでいただき大変ありがたいのですが、他のnote投稿者と比べて、決して多くはないと思います(おそらく)。僕自身は、書いている内容が「法律+かなりマニアック」な内容ですし、バズることを狙って記事を書くこともしていませんので、あまり気にしていません。法律系なので誰も興味がないことは分かっていまして、本当に興味のある方にのみ伝わればいいなぁ、とそう思っております。

スクリーンショット 2020-09-21 6.27.21


■2 導線
これも分析している訳ではありませんが、下記の2つだと考えています。
<ルート1(短期)>
投稿直後のTwitterでの拡散+固定フォロワーによる閲覧。
<ルート2(長期)>
オーガニック検索(Google等で検索した結果のうち広告枠ではない部分)からの閲覧。

僕の記事の場合、やはり、最初は、<ルート1>から一定数の閲覧してくださるのですが、<ルート2>で継続的に閲覧のある記事は限られています。それが、トータルの閲覧数に直結しています。法律系の記事で読者層は限定されていますので、オーガニック検索(例えば「ソースコード」「法律」について検索するなど)も、比較的あります。

日常系・日記系・エッセイ系でnoteを書く方の場合は、<ルート1>に偏ると思います。反対に、マニアック系・専門系な記事を書かれる方については、<ルート2>に偏ると思います。ライフハック系・ノウハウ系の方は、<ルート1><ルート2>のどちらも多いのではないでしょうか。


4 フォロワー数の推移

■1 フォロワー数(0)
noteに登録してすぐに投稿した去年の今日(2019年9月21日)は、もちろんフォロワー数ゼロでした。現在は、約1032人です。ちょうど、noteとほぼ同時期に始めた僕のTwitter(https://twitter.com/hi_masayoshi?s=20)が現在334人(なんでや阪神〜略〜)ですから、本当にありがたい限りです。

スクリーンショット 2020-09-21 6.56.48


■2 増加した理由
理由1 法クライベントへの参加(0→
27)
法クラ(法律クラスタ=法律関係のツイッタラー)のイベントに参加させていただいたことがきっかけで、フォロワー数が増えました。そのイベントは、kaneko様(Twitter @kanegoonta)が幹事を務めておられる、リーガル・アドベントカレンダー(AC)という法律系の企画でして、この中の1回を担当させていただき、フォロワーが増えました。


理由2 業界で著名な方のご推薦(約27→
100)
2020年1月13日、僕の携帯電話の通知が鳴り止まず、取り付け騒ぎのようでした。理由は、法律系で著名な橋詰卓司様(Twitter @takujihashizume
に、注目のnoteアカウントとしてご紹介賜り、フォローの通知が大量に届いたからです。

下記記事によると、2020年1月13日ころは、27フォロワーだったそうです。この日から数日で、約100人くらいのフォローになったと記憶しています。主として、法律に興味のある方によるフォローが多かったと思います。

スクリーンショット 2020-09-07 2.37.45


理由3 note社によるレコメンド?
(約100→約1000)
利用ユーザ数が爆上げしているnoteです。
noteの中の仕組みはよくわかりませんが、新規登録時に「おすすめ」として、一部の方に私がレコメンドとして表示されたことから、とりあえずフォローしてくださる方が一定数おられたから、僕のフォロワー数も爆上げしたのかもしれません(もちろん、僕又は僕の記事に興味をもっていただきフォローしてくれる方も一定数おられるとは思います。)。

note新規登録時に「おすすめ」としてレコメンドされた理由はわかりません(そもそもレコメンドされていないかもしれません。)。おそらく、下記記事を境に、毎日2,3名程度増え続けているように思います。下記記事は、私の記事中では、比較的キャッチーですし、「法律」ではなく「ビジネス」に形式的には分類されるかもしれませんので、そこも影響しているかもしれません(ただし、事業譲渡に関する昭和61年9月11日の最高裁判決に興味のある方が多いとは、到底、思えません笑。だって、本業の僕だって、是非読みかえしたい!なんて思いませんので…)。


5 バズる方法は見つかったのか?

バズらせることを狙っての記事は書かない方針でした(もちろん、バズって欲しいとは強く願っています!)。たとえば、新しい法律、最新の裁判例、さらにはニュース記事の法的解説などはしていません。僕は、ニッチな記事を書き続けました。どちらが優れているとかではないと思います。数個、ビュー数が多い記事がありますが、いずれも、Twitterで多くの方に拡散していただいた記事です。

僕の中で、ひょっとするとバズるかもしれないと期待をもって書いた記事が、下記です。かのAdobe様に乗っかり、かつAdobeMAX(今年はオンライン!)の時期に合わせたものです。しかし、根拠のない予想とは、ルーレットのそれと同様に往々にしてはずれるものです。まったく、閲覧数は伸びませんので、僕の独力でバズらせる方法は分かりません。


6 別アカとの比較(複数アカウントの利)

上記4のとおり、僕のフォロワー数の増加は、次の理由と思います。

【noteフォロワー増加の理由】
①対象層向けイベントへの参加
②業界で著名な方からの言及
③特定の記事 × noteの仕組み?

ところで、僕は、実名noteに慣れた後で、密かにnoteで別アカを作成しまして、ほそぼぞと趣味の投稿をしています(法律無関係です)。
しかし、上記①②③どれも該当しませんので、現在はフォロワー1桁です。

スクリーンショット 2020-09-21 6.15.56

それでも、まぁ、気楽に書けますし、楽しいですよね。
ちなみに、note公式は、複数アカウントを使用していいことになっています。僕のように、法律note+趣味noteの場合には、ありがたい限りです


7 その他(サポート・コメント)

サポート(寄付?)は、もちろんゼロです!
コメントは2件でして、1件は僕の補足、1件はスパム系でした。
「お気軽にコメントを!」等と記載していると、コメントがあったのかもしれませんね。

8 まとめ(noteが続いた理由)

僕は、日記などまったく続いたことなんてなくって、夏休みの絵日記も最終日にまとめて書いていました。

僕は、今でこそ読書(特に法律書と純文学)が好きなのですが、幼少期は読書が大嫌いでした。反面、親が読書好きで「小学生の視点で読書感想文を書きたい!」といわれて、親が書いた読書感想文で、あやうく受賞直前までいったこともありました。

ただ、いつだったか、いくら読書好きの親であっても、小学校低学年?の僕が選んだ「ビーチ・ボーイズ」のノベライズ版についての「小学生なりの読書感想文」には相当苦労したみたいです。


そんな日記も、絵日記も、読書感想文も、ビーチ・ボーイズの感想も書けない僕が、noteに限って続いた理由の一番は、

「書きたいことがあったから」
「そこにnoteがあったから」

です。
noteとは「何か発信する」ためのツールですので、当たり前かもしれませんね。でも、この「何か」は、何でもいいと思います。僕は、別アカでは、本当に誰も興味のないことを書いていますが、それはそれで楽しいことです。

でも、noteが続いた理由が「書きたいことがあったから」だけでは、ちょっと寂しいですよね。そこで、僕なりに、他の理由も考えてみました。それは「制約がないこと」と「制約があること」の2つが調和しているからだと思います。


■1 制約がないこと
まず、noteには記事の提出期限について制約はありません。もしも、夏休みの宿題のように提出期限があったとしたならば、僕はすでにこの場にいません。毎日投稿なさっている方は、本当に凄いなぁと思います。
また、インスタやFacebookではファボ数が気になりがちですが、なぜか、noteでは(僕は)全く気になりません。
さらに、内容も、僕の場合は、伝わる方にだけに伝わればいいと思っています。これらの「制約のなさ」がnoteを続けられた理由かもしれません。


■2 制約があること
note自体の制約として、執筆画面で「クリエイティブ」に何かをできる訳ではありません。動きや仕掛けのあるサイトを作るのでしたら、自分でWEBサイトを作った方がより、魅力的になるかもしれません。それでも、一からWordpressやJavascriptなどを触って書いたところで、自己サイトの範囲内です。「何でもできる」とはいえないnoteの制約が、「形式については、みんな平等だから、内容で勝負してね」というメッセージにも思えるのです。一定のレギュレーションがあることは、重要だと思います。
また、なによりアウトプットの練習(自己研鑽)にもなります。いつ届くかどうかわからない宇宙の彼方に電波を発しているような気分です。


■3 他のブログとの違いとは?
僕は、noteがブログデビューなので、他のブログサービスを使用したことがありません。でも、上記の■1■2は、どちらもnote以外、ほぼ同じとは思います。それでも、note!という理由は、①圧倒的な利用者数(プラットフォーム感!)、②「プレミアム」「有料購入」「サークル」等のマネタイズしやすい・ファンクラブ的機能だと思います。これらは、noteの強い魅了に感じます。僕は、現時点で②を試す予定はないのですが、「選択肢として常にある」、ということが魅力に思います。


9 おわりに

noteは、基本的には、得られるところが多いプラットフォームに感じます。さて、僕の次の1年はどうなるのでしょうか。
もしも、今後、一切僕の更新がなくても、それはそれで「noteの自由さ」なのかもしれません。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

執筆者:
STORIA法律事務所
弁護士 菱田昌義(hishida@storialaw.jp)
https://storialaw.jp/lawyer/3738
※ 執筆者個人の見解であり、所属事務所・所属大学等とは無関係です。

#noteのつづけ方

この記事が参加している募集

noteのつづけ方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?