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自分の生き方は、退居させない。

私が一方的に慕っている方々が、引っ越し作業をしているとのこと。

新たな挑戦のため、また、家族で住みたい場所を見つけて。

ご家族とも話し合ったことだろう。いろいろ折り合いをつけながら、自分の意思で、住む場所を選んでいる。

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「内々示が出ました。次は◯◯市です。」

来年じゃなかったんかい。寝耳に水どころか顔面にハイドロポンプ。
夫の異動が決まってから、あーでもないこーでもない…と頭を悩ませ段ボールに今まで"念のため"10年近く持ってる日の目を見ない来客用の食器やら、洗剤ストックやら洗濯した夏服を順次詰めてる。ひとりで。3人分の荷物を。

"転勤族:自分の意思とは関係ない場所に数年住まわされ、定住は許されず、また数年後別の場所に住まわされる"

こうやって書くと、パワハラかな?ははは。
自分が腑に落ちていない状態で行動させられることがかなりの苦痛である私にとって、意思のない引っ越しは解せない。

ただ、この苦痛を解く呪文があって。それは
「テンキン・ゾクノ・ツマダカラ」

これで、苦痛が和らいでしまう自分がいるのもまた事実。

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なんだかんだで、次の土地へ思いを馳せてる自分もいる。
転勤を重ねる度思う。多分私は転勤に向いてる特性なんだなぁと。
実家を離れくない!気持ちも
ずっと一緒にいたい!旧知の友も
この人たちと一緒に働き続けたい!職場も
ラッキーなことに(?)無いから。

引っ越し先で美容室ジプシーになるのにも疲れたので、セルフカットの腕も上がってきたし…

でも、私が選んだ土地では無い。

言われたから行く。


という事実だけが、すごく、不満。ほほほ。

不満は一旦寝ててもらって。次の土地も住居・学校・療育先など納得するまで調べ上げ、確認して、石橋どころか一歩先の地面まで踏んで踏んで踏んで踏んで…そろそろ足がじんじんしてきた。

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引っ越しの準備・リサーチ・報連相に追われ、ここ数週間まともに絵を描いていない。

引っ越しが決まる前までは、アナログ画材を使って絵を描いていた。私の作風に合う画材が見つかり、これを極めていきたい。と。願わくば、細々と家の中で働く基礎にしようと。

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5歳の将来を思う度、「今は就職しなくても、興味のあることを極めれば、稼げる時代になってきたし」とか「みんなと同じように社会に出ないといけないなんてことはないよ」なんて、内心思っている。

のに、私自身には「引っ越し先ではどこかで働かないと。イラスト界隈は飽和状態なんだから稼ぐの難しいし。パートで求人募集探して…」と、、、。

自分の意思と無関係な場所に住み・5歳の教育を希望通り受けられるかわからない環境で・また数年後には去らないといけない就職先で働く…


私の意志は、ここに無い。


引っ越しは、少しずつその地域で育んだ"住む知恵"を、その地域でしか使えないゴミ袋に入れて捨て、次の土地へ行くこと。


ゴミの捨て方・収集日・スーパーの特売サイクル・行きやすいお店・相性の良いお医者さん・散歩するのに最適な河川敷・遊びやすい公園・大好きなラーメン屋・ドライブに最高な田舎道


何一つ、持っていけない。


むなしすぎる。

仕事で疲れた夫に「定住は?転職は?」と聞いたこともある。でも、彼自身も慣れ親しんだ仕事を手放す事に抵抗があるようで。(まぁ、だから私が手放してるんやで。)


…なら、大切な家族以外に持っていけるもの。

紙とペンと画材・ストレス発散愛車とのドライブ・自然を感じる心・知りたいという欲。あとはネット環境(正直推しが観れる環境ならどこに住んでてもいっか、と思ったのは本当)

仕事は、好きで、出来ることを。どこに行っても、どこに住んでも、同じ仕事ができるように。これは引っ越し後・来年以降要活性化。

住む場所は引っ越しで変わってしまうけど、私の好きなことや、生き方は退居させない。それが、私の意志。

ずっと私の中に住んでていいよ。

たまに模様替えをしながらさ。掃除もしようね。





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