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#神域リーグ チームゼウス観戦記_第10試合 ~先の4枚、最後の1枚~

概要 

神のみぞ知る? 神にも視えないから、麻雀は面白いのだ。
その価値が見直され、トレンドとなっている"先切り"を楽しもう。

神域リーグ第4節(第10~12試合)の、
チームゼウス視点アーカイブはこちら↓

※脚注
選手への中傷行為などに繋がらない様に注意されたい。公式からの案内を、記事最後の引用欄に貼付けておく。

また、本記事中の画像は筆者が大会ロビーから牌譜SSを拝借している。
卓や牌のレイアウトが本放送とは異なるが、ご了承頂きたい。

観戦記初回はこちら↓

前回観戦記はこちら↓


ハイライト

第10試合、チームゼウスからは鈴木たろう監督が前節をまたいで連投。

少しずつ、浮上しつつあるチームゼウス。
ここでたろう監督の連投という大胆な策に出た。

各チームの出場選手はこちら。
チームアキレス:天宮こころ選手
チームヘラクレス:因幡はねる選手
チームゼウス:鈴木たろう監督
チームアトラス:村上淳監督

操作慣れなど、様々な憶測が飛び交っていた村上淳監督が満を持して出場!
前夜に最強戦で名勝負を披露した両監督が、再度ぶつかり合う形に。


東1局 0本場:ゼウスのお手本 ~鳴きは打点を読め~

開局、はねる選手が積極的なホンイツ進行。

自らの殻を破ろうとする、泥臭くも美しい仕掛け。
ただ、親の雨宮選手もダブ東赤の強烈な仕掛けで対抗する。

9pツモ切り

中盤、たろう監督は9pをツモ切り。

ドラドラの自己都合や上家が染め色を余らせていないこともあるが、
何より9pではねる選手に放銃しても安い。

高打点が見えている親の天宮選手に和了られるよりも、
自分か上家の和了で躱したいという方針。

ツモ2m、打北

北の対子落としという辛い進行を挟み……

7pツモ切り

7pもツモ切り。方針通り、上家のことはとりあえずスルー

北ポンと萬子の嵌張落とし、さらには索子のスルーなどから、
親の待ちは萬子の上部と狙いを定める。

下家の6pで3900点のロン和了

結果的には萬子を使い切り、ピンフのロン和了にたどり着いた!

鳴き対応は打点から。
教科書になってみせるのも、プロの仕事といったところか。


東3局 1本場:先切りその1

開局の和了りやケイテンで加点し、首尾よく親番を迎えたたろう監督。
ピンフの見える配牌から2巡目、妙味のある一打を放つ。

ツモ赤5p、打4m

俗に言う「先切り」の打4m。

リスク:14mの暗刻受け入れ4枚をロスする
リターン:36mが序盤の跨ぎ筋となり、リーチ時の和了率が上がる

これらの比較となるため、一概にどちらが良いとは言えない。

数年前までは、明らかに先切りが損という風潮があった様に感じている。
ただ、近年はその価値が見直されつつある。

加えて、リーグ戦は固定メンツでの闘い。
一度それを見せただけで、"撒き餌"として有効になる可能性も。

あっ……

「こうなるリスクを背負って選択したんだ」という捨て台詞。
私たちは今日もそれを、悔しそうな表情で呟くのだ。


南1局 0本場:先切りその2

雨宮選手が加点して南入し、2着目で追走するたろう監督。
一瞬だけホンイツを見るもドラ引きで軌道修正し、自風バック進行に。

ツモ7m、打3m

ここでも3mの先切りを見せる。

今回のケースは3mを残せばツモり三暗刻の可能性も残るため、更に難しい判断に感じる。

7m→終盤3mだと他家から25mは出てこないだろうという点に加え、
下家・村上監督の読みや守備力を信頼している側面も大きそうだ。

下家の2mで2600点のロン和了

今度こそ成功。トップ目の親を流しつつ、嬉しい加点。
さらに親番での猛プッシュも実り、僅差でオーラスへ。


オーラス、終局

オーラス、さぁ頼んだぞたろう監督……と思いきや。

神配牌。

この配牌なら、もはや何も悩むことはあるまい。


あっさり
芸術的な一発高目ツモ裏裏

これは理詰めの極地。
冗談はさておき、

着順まで完璧なトップ

トータル首位のヘラクレスがラス、
トータル2位のアトラスが3着という完璧な着順でフィニッシュ!

残り2試合の結果次第では、
第4節中に2位浮上も見えてきた。

ようやく良い風が吹いてきたチームゼウス。
第11、12試合にも期待がかかるところ。

……ではあるが、今回はこのあたりで。
それではまた、次回の記事にて。


引用・参考

神域リーグ公式からのお願い↓

神域リーグ本配信 第4節(第10~12試合)アーカイブ↓


次回観戦記はこちら↓


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