概要　

刹那、垣間見えた理想郷トップラス。
プロ同士の死力押しは、泥沼の打撃戦に。

神域リーグ第9節の、
チームゼウス視点アーカイブはこちら↓

※脚注
選手への中傷行為などに繋がらない様に注意されたい。公式からの案内を、記事最後の引用欄に貼付けておく。
また、本記事中の画像は筆者が大会ロビーから牌譜SSを拝借している。
卓や牌のレイアウトが本放送とは異なるが、ご了承頂きたい。

観戦記初回はこちら↓

前回観戦記はこちら↓

ハイライト

いよいよ神域リーグも残り4戦。
そして、規定によりこの第27試合が鈴木たろう監督にとっては今期最終戦となる。

チームアトラス：歌衣メイカ選手
チームアキレス：多井隆晴監督
チームゼウス：鈴木たろう監督
チームヘラクレス：松本吉弘監督

監督三人のアトラス（メイカ選手）包囲網。
死力を尽くした条件戦となるか！？

東1局～東3局：猛攻

開局から、監督たちによる怒涛の殴り合いが続く。

多井監督がアトラス親被りの絶好ツモを決めたかと思えば……

たろう監督の副露判断がズバリと決まり1300/2600点。

さらには多井監督がメイカ選手から跳満直撃。
一瞬にしてアトラスを沈めた並びをつくってしまう。

プロの猛攻に舌を巻いている間に、あっという間に勝負は南入する。

南1局、南3局：並びの維持へ、意地のアシスト

怒涛の攻めで並びをつくったプロたちが、
南場になるとそれを維持するための妙打を披露する。

まずは南1局　1本場。

多井監督の打3m。
メイカ選手の親番を流すことが、この局の至上命題だ。

2副露に対して、自身が間に合わないと判断。
たろう監督に捌いてもらうために、合わせ打ちで鳴かせにいく。

狙い通りのアシストで、目標達成。
精度の高さ、鴨神にゅう選手が「牌譜が芸術作品」と評したのも頷ける。

さらには南3局　2本場。
トップ目に立ったたろう監督だが、自身の手が間に合わなそうな中盤。

この形から打6p。
松本監督のピンズ混一色をアシストし、
メイカ選手を再度ラスに沈める狙い。

どんどんピンズを切っていく。
徹底している。まさに仕事人プロの意地！

ただ、この局は混一色のアシストには成功するも、
松本監督　→　多井監督の横移動。

結果的には、少々微妙な並びでオーラスへ。

オーラス：刹那、垣間見えた理想郷……

トップ目でオーラスを迎えた鈴木たろう監督。
このままメイカ選手を3着以下に押さえて、一気に終わらせたいところ。

できた！
58pをメイカ選手がつかめばトップラス完成！！

……だったのだが、松本監督にすんでのところで躱されてしまう。

ただ、それも仕方のないこと。
ヘラクレスもこの試合トップラスなら最終節に条件が残るのだ。

1500点に続き、4000は4100オールと松本監督も意地の連荘。
そして。

たろう監督、白が持ち持ちという最悪の事態に。
しかも手詰まって12600点の放銃。あまりにも残酷な配牌であった。

こうなったらもう、松本監督が止まらない。
多井監督からさらに12900点の直撃で大連荘！

最後はなんとか2着終局へとリーチを打つも、
聴牌維持したい松本監督が、終盤に2pでメイカ選手へ放銃。

たろう監督は終盤の厳しい展開が響き、惜しくも3着で終局した。

実に見ごたえのあった試合。
オーラスまで完璧に運んだたろう監督はもちろん、

序盤にあっという間に並びをつくった多井監督。
怒涛の大連荘で最終節の条件を残した松本監督。
そして最後に和了りきってみせたメイカ選手。

全員が素晴らしかった。

これで首位アトラスと、2位ゼウスの差は244.3pt。
・トップラス3回なら無条件
・素点大きめのトップラス2回でもチャンスあり

といった具合に、優勝の可能性を残した。

この激闘をいつまでも見ていたいけれど、いよいよ次が最終節。
あとは最後まで応援し、見守るだけだ。

アトラスが最後まで強さを見せるか、
他チームの劇的な逆転優勝なるか。

その瞬間を楽しみに待っていよう。
それでは、今回はこのあたりで。

引用・参考

神域リーグ公式からのお願い↓

神域リーグ本配信　第9節（第25～27試合）アーカイブ↓

↓　次回観戦記はコチラ