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#神域リーグ チームゼウス観戦記_第14試合 ~コントロール~

概要 

まさに卓上制御グランドコントロール
安心感すら覚える強さ。

神域リーグ第5節(第13~15試合)の、
チームゼウス視点アーカイブはこちら↓

※脚注
選手への中傷行為などに繋がらない様に注意されたい。公式からの案内を、記事最後の引用欄に貼付けておく。

また、本記事中の画像は筆者が大会ロビーから牌譜SSを拝借している。
卓や牌のレイアウトが本放送とは異なるが、ご了承頂きたい。

観戦記初回はこちら↓

前回観戦記はこちら↓


ハイライト

天開司選手が根性の2着を持ち帰り、総合2位も間近のチームゼウス。
バトンを受け継いだのは鴨神にゅう選手。

ここで好調、高ランクの選手ひしめくトンデモ卓がたつことに。

チームアキレス:多井隆晴監督
チームゼウス:鴨神にゅう選手
チームアトラス:白雪レイド選手
チームヘラクレス:渋谷ハジメ選手

最速最強と最強AI、どちらが強いのか!?


東2局 0本場:引き出し

白雪レイド選手の大物手が500/1000で流れ、
静かな立ち上がりとなった東2局。

親番を迎えた鴨神選手が序盤、意外な一打を見せてくれる。

ツモ7s、打3p

一通の目を残した打3p。
真っ直ぐリーチ or タンヤオ仕掛けになる打1mとの比較になりそう。

打3p(一通コース)
・鳴いて進行となった際に、9m対子という守備力を残せる
・メンゼンだと2翻つくので、仕上がったら大物手
・変化が減り、選択肢が限定される

打1m(立直 or 断么九コース)
・鳴いた後も変化が豊富に残る
・リーチを打つにはおそらく最短ルート
・鳴くと守備力には不安が残る

鴨神選手は、愚形の多さからメンゼンよりも仕掛けを強くみたと考えられる。
鳴いた後の守備力や上家の絞りを考慮して、一通コースを選択。

3mチー、打8p

方針の一貫した3mチー。
多くの要素をかき集めた上で、絞り出した判断というものはブレが少ない。
麻雀においては、それを強さと呼ぶ。

非常に面白い局面ではあったが、
渋谷選手の猛プッシュで横移動となった。


東4局 1本場:AIの卓上制御、始動

対面の渋谷選手が勢いよく35000点のトップ目で親番。
鴨神選手はこの局、絶妙なバランス感覚で試合を制御しにかかる。

ツモ白、打7s

親の渋谷選手に、辺張払いが2回入っている。
後手を踏んでいると判断しての白残し。

さらにここから、

ツモ1m、打白ダマ

聴牌するもトリダマ。

先述の通り、親が来そうな状況である。
愚形かつリーチのみでは勝負に行きづらいのは勿論のこと、

自身がリーチを打つことで、
仕掛けたレイド選手がオリてしまうことを危険と判断。

この局のテーマは「トップ目の親を流す」ことだ。
ドラの西も見えており、レイド選手が低~中打点を和了る分には問題ない。

一応、レイド選手がオリない場合を想定して、
二人がかりで押し切るためにリーチ……という選択肢も無くはない
(鴨神選手の現物待ちだった場合、レイド選手の和了率を高められる)。

ただ、流石にこの愚形安手では見合ってなさすぎる。
これまでの対局から、渋谷選手は押してくるという感覚もあっただろう。

この辺りのバランス感覚は、経験値がないと持てないものだ。
狙い通り、対面→下家の完璧な横移動となった。


南2局 0本場:王牌すらも制御

僅差のトップ目で親番を迎えた鴨神選手。
親番で赤1枚。教科書通りの手なり進行に。

ツモ7p、打5sリーチ

ツモり三暗刻のリーチにも向かわない。
ドラ1枚あれば、変なことはしなくて良い。

ましてやこの形は符ハネが伴う。
ロン4800、ツモ2600オールからの両面リーチは十分な勝負手だ。

1mカン

追いかけてきた2軒ともに14mが無筋のため、
終盤の1mは怖いけれどカン。そして……

ツモ3s(嶺上開花)

なんと残り1枚だった3sを嶺上開花でツモ!
王牌に眠るはずだった牌を、強引に引き寄せてしまう。

60~70符5翻の損した感は異常

強烈な4000オールで一気に点差を広げる。

結果は偶然でも、そこまでの選択肢は正確そのもの。
抜群のコントロールと言ってしまって良いだろう。


南2局 1本場~終局:制御完了

点数に余裕が出てしまえば、
この後は局を潰すために調整するだけである。

ツモ3p、打南(ドラ)

親番続行だが遠い配牌。
仕掛けた多井監督はチーム最下位。鳴いて良いよ、のドラ手出し。


結局ここからは、レイド選手が粘りをみせたものの。
なんの心配もなく終局を待つだけとなった。

鴨神選手の卓上把握能力に加えて、豊富な持ち点。
40000点を割る想像さえつかない。

もはや安心感さえ漂う試合終盤。

応援配信にも関わらず、
チームゼウスのメンバーが鴨神選手そっちのけで
Fra選手の『58s』イントネーション談義をする程度
には安心できた。

見事なトップ!

トップをしっかり守りきり、チームも総合2位に浮上!!

次の試合でプラスを伸ばし、
今後はいよいよトップを追いかける展開に期待したい。

第15試合の出場選手は……
どうやら、とんでもないことになったみたいだ。

気になる激戦については、
次回の記事にて確認されたし。

ではまた!


引用・参考

神域リーグ公式からのお願い↓


神域リーグ本配信 第5節(第13~15試合)アーカイブ↓



↓次回観戦記はこちら


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