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#神域リーグ チームゼウス観戦記_第21試合 ~鳴かせた女、泣かせた男~

概要 

バチバチに殴り合う激戦。
その男。幾度となく窮地に陥るも、咆哮とともに立ち上がる。

神域リーグ第7節の、
チームゼウス視点アーカイブはこちら↓

※脚注
選手への中傷行為などに繋がらない様に注意されたい。公式からの案内を、記事最後の引用欄に貼付けておく。

また、本記事中の画像は筆者が大会ロビーから牌譜SSを拝借している。
卓や牌のレイアウトが本放送とは異なるが、ご了承頂きたい。

観戦記初回はこちら↓

前回観戦記はこちら↓


ハイライト

チームアトラスに連続トップを取られている第7節。

これ以上、自由にはさせない。
21戦目は天開司選手が阻止へと向かう。

チームアキレス:郡道美玲選手
チームゼウス:天開司選手
チームヘラクレス:千羽黒乃選手
チームアトラス:白雪レイド選手

天開選手が苦手気味にしている将軍ぐんどうみれい様とAランカーの卓。
厳しい勝負になるのは必至。それでもやってくれ、天開司!


東1局 0本場:ファイティングポーズ

開局、下家の千羽黒乃選手からリーチが入る。

ツモ6s、打中

即座に西対子落としといかず、生牌の中切り。

追いつけば勝負できる様にイーシャンテンを崩さず、
ドラ周りや索子の連続系を活かした迂回手段も探す構え。


4mにて8000点の放銃

急所の6pチーテンを入れた打4mが捕まる。

結果は8000点の放銃となるも、バランスとしてはこれで良し。
戦う姿勢を示せた、良いスタートであった。


東2局 0本場:本日の反省材料

点数回復に期待がかかる、親番の東2局。

ツモ2p、打8p

天開選手はここから打5sとしたが、若干もったいなかったか。
8pがほとんど機能しておらず
よほど守りの意識に寄っていなければ打8pで良さそうだ。

結果はさらっと、千羽選手の1300点で横移動。


東3局 0本場:好守、ベタオリは丁寧に

対面のレイド選手がドラポン、
そして千羽選手には親リーチを打たれたこの局面。

東ツモ切り

天開選手、丁寧な東の暗刻落とし。
南を対子落としする選択肢もあるが、自身の手に粘る価値が無い。

ドラポンと親リー相手に、しっかりと単騎までケア。
地味に見えるがファインプレーだ。

この局はレイド選手が、リーチ中の千羽選手からロン和了りとなった。
自身の点数に影響なしなら想定内だろう。


直後の東4局に5200点を和了り、追走体勢の天開選手だったが……
南1局に宿敵(?)・郡道選手の連続ツモで大苦戦。

勝負は後半戦に突入する。


南1局 2本場:スーパープレー

ラス目に沈んでしまった天開選手。
ドラの役牌を重ねることに成功し、逆転の気配。

ツモ3m、打4m

マンズ2面子が完成したところで、打4mのスーパープレー!!

4mと7mとでは、基本的には4mが危険といえる。
シンプルに、1-4mと4-7mの2スジに絡むからだ。

ただし、辺張待ちなども考慮すると
方筋ならば7より4切り、3より6切りが安全になりやすい。

今回の場合、下家は2mが早く1-4mが否定できる。
さらに5mが3枚見えており、
35のカン4よりも68のカン7のほうが圧倒的に危険。

レイド選手に将来1-4mがあり得る程度で、
ここでは間違いなく4m切りが7m切りよりも優秀だ。

結果論だが、放銃回避!

2~4位が僅差の展開で、貴重すぎる放銃回避。
ケイテンを取りきり、1500点の加点に変えてみせた!


南2局 流れ3本場:試練は続く。親番は続かない。

前局の好守から、流れた親番を迎えた展開選手。
ここで和了れば2着に浮上しつつ連荘のチャンス。

ロン。1300は2200。

現実はかくも非情。
親番があっさり流れ、残り2局となってしまう。


南3局 0本場:将軍様の策略

ドラ暗刻の大チャンス手を貰った天開選手。
南さえ鳴ければ……という状況で、郡道選手から中盤にズバリと放たれる。

郡道選手、生牌の南切り。

すかさずポンした天開選手だが、
何よりも郡道選手の超ファインプレーと言えよう。

・親の千羽選手が1s対子落としから7sチーで断么九気配
・トップを守るため、両脇には鳴いて参加して貰いたい

上記の理由から、生牌の南切りは有効な一打だ。
鳴いて動きが入ってから、2~3枚切れの字牌をバラ切りしてオリれば良い。

盤面を操作しにかかる、非情に高度な一打

本人はなんとなく先切り感覚だったのかもしれないが、
上級者が使う着順コントロール技術である。

4mチー、打2pを捉えて8000点

鈴木たろう監督の
「掌の上で転がされている」という表現がピッタリだ。

ただ、ドラ3あったのがまさに僥倖。
美味しい3着浮上のロン和了りとなった。

半荘はいよいよオーラスへ。


オーラス:壮絶な撃ち合いの末に

2~4位が1300点差という大混戦のオーラス。
3着目かつラス目のレイド選手が親番のため、天開選手は引くに引けない。

南、トイトイの5800放銃

ポンが飛び交う戦場、痛恨の5800点放銃。
親への放銃だったことで、却ってもう1局のチャンスが残った。


7sツモ切り

1本場、天開選手は中盤の7sをツモ切り。
チートイツにほぼ固定のナイス進行。

3位との点差は6500点。
役役ドラのメンツ手進行だと、
千羽選手から直撃 or テンパネでツモ
という非情に厳しい条件。

チートイツの場合は
リーチを打てばツモでOK、裏に期待してロンも可能だ。
ツモ裏裏で2着浮上まであり得る。


ツモ6s、打2pリーチ

赤を重ねて、狙い通りのリーチに踏み切る天開司!

6400は6700点スタートなので、どこからでもロンOKとなる。
1枚切れの南単騎というのも絶好の待ちだ。


対面からロン和了。

聴牌を入れたレイド選手から、抱えた南がこぼれる。


1本場のため、6400は6700点
4 → 2着でフィニッシュ

最後の最後に、4着から2着に浮上する6700点!
更に、チーム首位のレイド選手をラスに沈めたのが大きい。

序盤から壮絶な点数の移動が繰り返され、
まさに激戦といえる内容だった第21試合。

再三にわたる好プレーを披露し、
何度も窮地に陥りながらも……最後は大逆転してみせてくれた。

”これが天開司という男だ”
と言わんばかりの、闘気あふれる麻雀だった。

内容、気迫ともに文句なしの内容。
視聴者と共に歓喜に沸く控室。

最強AIの目からは、涙が溢れていた。












引用・参考

神域リーグ公式からのお願い↓

神域リーグ本配信 第7節(第19~21試合)アーカイブ↓


↓次回観戦記はこちら


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