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#神域リーグ チームゼウス観戦記_最終節 ~道のり~

概要 

その姿に見たのは、駆け足で過ごした濃密な、されどたった半年間の道のり。
その姿に願うのは、これからも歩むであろうそれぞれの、長い永い道のり。

神域リーグ最終節の本配信アーカイブはこちら↓

※脚注
選手への中傷行為などに繋がらない様に注意されたい。公式からの案内を、記事最後の引用欄に貼付けておく。

また、本記事中の画像は筆者が大会ロビーから牌譜SSを拝借している。
卓や牌のレイアウトが本放送とは異なるが、ご了承頂きたい。

観戦記初回はこちら↓

前回観戦記はこちら↓


ハイライト

神域リーグ最終節。
前節までの、各チームのpt状況は次の通り。

首位 チームアトラス 240.2pt
2位 チームゼウス -4.1pt
3位 チームヘラクレス -42.4pt
4位 チームアキレス -193.7pt

アキレスがかなり厳しいが、
トップラスで3ケタ動くので優勝の可能性はどのチームにも残る。

また、ゼウスとヘラクレスの順位争いにも注目だ。

最終節は3卓同時進行という試みのため、
観戦記のスタイルもどうするか迷った。

3枠同時視聴した際の臨場感に少しでもそえられる様、
今回はC~A卓を纏めて振り返り、締めくくりにしたいと思う。

まずは、最初に対局を開始したC卓から。


C卓最終戦

チームゼウスのホープこと、Fra選手の最終戦。


東1局、東2局。
開局からガンガン攻めるFra選手。

混一色西赤の8000点
6400点のロン和了り

怒涛の攻めでトップを持ち帰ろうと奮闘する。
その後も苦しい展開ながら、
東1局の様なホンイツ一気寄せを中心に立ち回る。

ただ、メイカ選手もお見事。
チームのリードを武器に、真っ向から挑んで押し切る麻雀を選択。

そして最後は、渋谷ハジメ選手が決める。

オーラス、8000点の横移動

チームヘラクレスの順位を押し上げる、値千金のマンガンだ。


Fra選手、惜しくも3着……と、いうことは!?

Fra選手にとっては、あまりにも悔しい結果だったかもしれない。
それでも、彼らしいスタイルで最後まで打ち切ってみせてくれた。

高打点を残した仕掛けで押していく、
チームゼウスで戦う中で磨きをかけていった構想力。
これぞFra選手と言わんばかりに持ち味を発揮してくれた。

舞台は移り、B卓へ。


B卓最終戦

固い麻雀と緩い応援で、ゼウスの配信を支え続けた天開司選手。


果敢に押していきたい天開選手だったが、
B卓もアトラスのルイキャミ選手が絶好調。

無双

最後まで強さを見せつけるか。
気がつけばなんとなんと、ルイキャミ選手の60000点超えで南入。

それでも食らいつこうと粘る天開選手だが、
聴牌打牌がことごとく他家につかまる厳しすぎる麻雀に。

そしてハコ下8500点で迎えたオーラス。

オーラス配牌
一気寄せ!

打点が見えなさそうな配牌から、マンズのメンホンを聴牌。

彼の諦めない姿勢を体現したかのようだ。
泥臭い河と、美しく仕上がった手牌。

高め1mツモに裏裏条件で、6000/12000の3着浮上の可能性あり!

届かずも、立派だ。

……だったが、惜しくも倍満ツモ止まり。


ルイキャミ選手、メイカ選手超え

最後の試合でラスを引いてしまったが、
逆境に見舞われながらも粘って耐えきる。
これまで何度もチームゼウスを救い続けた、まさに彼の麻雀だ。

激闘を続け、泥まみれになった雄姿に拍手を。
そして勝負はいよいよ、ラストのA卓決戦へ。


A卓最終戦

もはや説明不要、鴨神にゅう選手ならやりきってくれるだろう。


ファンが期待していた鴨神-千羽対決もついに実現。
そしてその対決がまさにちょうど、
ゼウスとヘラクレスの順位を決める最終決戦。

胸が熱くなる劇的展開だ。

開局から苦しみながらも、
首位アトラスに睨みを効かせてしっかり立ち回る鴨神選手。

ご褒美は、親が流れた東4局にやってくる。

ツモ4m、打2pリーチ

ツモればどっちでも3000/6000の勝負手をリーチ!

一発でくるなら、裏も乗る流れでは?(オカルト)

3000/6000でアトラスとのトップラスが現実味を帯びる。
やってくれる、それが鴨神にゅう。

さらには、南1局 1本場。
死力押しが大チャンス手の聴牌につながる。

ツモ4m、打6sリーチ

ツモり四暗刻の役満聴牌。
是非とも成就を見たかったところだが、ここは咲乃もこ選手に躱される。

その後も、こんもこ無双は続く。
ほくそ笑むのは白雪レイド選手。

ビタリ差し込みの8m

アキレスのトップなら、自身のラスも受け入れられる。
チーム状況からできた協力関係を完璧に活かし、
宣言牌5mのスジ8mを差し込んで鴨神選手の親を蹴るスーパープレー。

レイド選手の妙技は、これだけにとどまらない。

オーラス、5mで放銃

マンガンで2着浮上が視えるオーラス。
ヘラクレスも捲っておきたいため、果敢にメンツぶっ壊しホンイツを狙う鴨神選手。

ダマ12000点という職人芸

ラス目・レイド選手の技ありダマテンに放銃。
攻めた結果なので仕方ない。

仕方ないが、あまりにも残酷な12000点。


こんもこ~!(タイトル獲得)

チームゼウスの最終戦は、なんとも無慈悲なラスという結果に。

それでも道中の渋い立ち回り、
そして並びを一度は完成させた有言実行。

最後までゼウスのエースとして、
最強AIの強さを示し続けてくれた。


最終結果

30試合を戦い抜いて、各チームの最終結果が決定。

優勝:チームアトラス 354.8pt
準優勝:チームヘラクレス -35.2pt
3位:チームゼウス -131.5pt
4位:チームアキレス -188.1pt

チームゼウスは第3位。
そして、Fra選手がラス回避率100%のタイトル獲得!

素晴らしい結果だったと言えよう。
何より、どのチームにも、どの選手にもそれぞれの良さが光った。
アトラスの優勝にも文句の出ようがない。

離脱者も大きなトラブルもなく、リーグ戦をやりきった。
麻雀というコンテンツをこれでもかと盛り上げてくれた。
成功も大成功にて、初代神域リーグは幕を閉じる。

……しかし、これで終わって欲しくはない。
先述のように、最終節も各選手が『らしさ』を存分に発揮してくれたチームゼウス。

これまでの集大成といえる戦いぶりに感動したからこそ、
これで麻雀の道のりを区切りにして欲しくはないのだ。

それぞれの歩みで構わない。休んだって良い。
でも、続けて欲しい。
あんなにも素晴らしい麻雀が打てるのだから。


おわりに(所感)

ここから先は、読み飛ばして頂いても一向に構わない。
筆者の壮大な語り口で、余韻を台無しにしてしまうので。

以下、なるべく簡潔に感想を記そう。

・最終戦は難しい。練習できる場が必要。
最終節で、ひとつだけ勿体なかったのがFra選手のオーラスに若干迷いが見られたこと。
西家固定で南3局にラス親が残る仕様のため、そこまでトップを諦めないのはしょうがない。むしろナイスチャレンジだ。
ただ、ヘラクレスと僅差であることに理解を示し、オーラス鳴いたのであればしっかり切り替える必要があったように思う。
これは決して、Fra選手を責めている訳ではない。
こうした条件戦を遊べる機会が少なすぎることが、
ネット麻雀が全体的に抱えている課題ではないかと思えた。

・同時進行と条件戦は相性が良い。素晴らしい試み。
最終戦の同時進行は素晴らしい試みであった。
1卓ずつだと、目無し問題が生じたり、無理な条件を追って試合がダレる可能性がある。
チームを信じて、自分なりにベストを尽くすことに集中できる環境設定。
見ていても面白いし、今後もいろいろな場面で採用されていくだろう。

・これまで読んで下さった方々へ。ありがとうございました。
場末のVの、しがないnoteにもかかわらず。
大きな反響をいただけて嬉しかったです。


引用・参考

神域リーグ公式からのお願い↓


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