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アナログ備忘録①

 アナログの感想をここまでほとんど出せていなかったのは、初見でスクリーンから得た感情がとても大切で、もし私の何かがどなたかの感情の妨げになってしまったら…なんて自意識過剰にも程があることを言ったりもしていたけれど、実は私が何よりも自分の中で噛み締めたいと感じていたからでした。でも同時に、どこかに残したい気持ちも抑えきれなくて。ようやく気持ちの整理もついてきたので、何も隠さず、飾らず、感情のまま、アナログ記録を残したいと思います。まとまりはなければ主観とネタバレしかないと思うので、どうかご承知おきください。なんの根拠も考察もない感想しか言っていないので、大変見づらくて申し訳ないのですが、口語体モードで失礼します…!

1. 溜め込んできた感想たち

(1)初見(完成披露)

 冒頭で、ヴァイオリンを弾く女性が波瑠ちゃんだと当たり前のように確信し、え、ヴァイオリン弾く人なの、さっきG線の話してたばかりじゃんオタク歓喜じゃん、しかも冒頭登場じゃん、こんなに登場早いって聞いてないじゃんどうしよう…とプチパニック。波瑠ちゃんが出る作品や出演者に思い入れの強い作品をどうフラットな気持ちで観るか…というのが永遠の課題なのですが、正直もうすでに無理だ、と思いました(笑)
 2人のデートシーンはどれも本当に可愛らしくて、特に予告などで見ていた期待を裏切らない楽しすぎる焼き鳥屋のシーンや大事な糸電話のシーンはもちろんのこと、蕎麦打ち体験までのGoogleマップのない冒険散歩と夜空に浮かぶクリスマスツリーを眺めるシーンが大好きだったので早く沢山の人に見てほしくなりました。
 でも、みゆきさんと悟が惹かれあっていくごとに、みゆきさんの秘密と彼女がいなくなってしまう理由が気になって、というかやっぱり波瑠ちゃんオタクとして見てしまっていたんだなと思うけど何を見せられるのか怖くて、初見はなんだか終始気が気じゃなかった。だから本当に、悪友2人の深刻な顔にハラハラしたし、お姉さんからの報告に、まずは「生きていてよかった…」と心の底から安堵したし、正直泣くどころじゃなかったのです。これだけだと純粋なんですけど、生きているということは「また新しいお芝居が見られるのだ…」と邪な気持ちもしっかり抱き、その後の感情のない演技には、もう言葉も出なかった。あとみゆきさんによる回想シーンがあったのも…。お茶の間で浸透しつつある波瑠ちゃんのお芝居とはまた違う波瑠ちゃんの魅力が世間に伝わることに堪らない高揚感を抱き、初見は今振り返っても内容をちゃんと受け止められてないな、と分かる鑑賞記録になりました。

(2)2ログ目(初日)

映画が初日を迎えることにこんなにも感慨深い気持ちになったのは初めで、2回目も舞台挨拶控えていたからオタク丸出しで鑑賞していたはずだったのだけど、初見からこの間に原作を読んでいたからか内容がすごく入ってきて、これまでの5回中1番泣けました。本当に正直な話、小声ですが、感動作品は全然好きなんだけど「泣ける」をゴリ推しするプロモーションは実は少し…いやかなり苦手で、もちろん実際涙を啜る声はたくさん聞こえてきたので間違っていないし、「泣けるかな」って構えてしまう私が少数派なんでしょうけど、そういう意味でもほとんど前情報ない状態で一度見られていたのはありがたかったし、2回目ちゃんと受け止められてよかった。ちなみにラストももちろん、教会でのプロポーズがかなり好きです。あそこでは意思疎通がないのも含めて。

(3)3ログ目〜5ログ目

 ここからは細かいところなどなど。とにかく、にのはるの絶妙な間と悪友2人の愛のあるいじりや煽りは本当に面白くて、何度見てもクスッとしてしまったり、声上げて笑いたくなってしまう楽しいシーンがあるのが嬉しい。特ににのはるは再会2回目の土砂降りと新じゃがのやりとりと、「おたまじゃくしがいっぱいの館〜」に対するみゆきさんの反応…これはただ笑えるだけじゃなかったけど、波瑠ちゃんの魅せるあの絶妙な表情が好きすぎる。波瑠ちゃんの演技といえば「焼き鳥屋言ったことなくて」の表情と悟がお手洗のデザインを褒めたみゆきさんを振り返った時のあの笑い方がえぐい。悟ごめん、私も完落ちした。
 そのほか、焼き鳥屋のテーブルに私となこちゃん(突然名前出してごめん、今回は口語体モードなのでお許しを…!)の大好きなトマトを見つけたり、要所要所にアナログブルーを感じたり、実はみはるさんより悟の方がアナログ人間なんだな…と発見したり、あの雑誌はピアノに置いてっちゃったんだ…と思ったり、またこれはこれで書きたいことをたくさん発見したので、別の枠でちゃんと書きたいと思います。観るたびにあの最初の海の映像がとても良いなと感じるし、悟とお母さんのシーンが毎回とても好きです。

2.頭の中に浮かんだ他作品たち

(1)陽だまりの彼女

 秘密を抱えた女性という点と、良い意味で「(違うけど)ファンタジーみたい」ってどなたかがインタビューで仰っていたのを覚えていたのと、私が勝手に想像広げすぎてみゆきさん現代の人じゃなかったら、とか、そもそも実在する人じゃなかったら、とかまで考えていたこともあって、「陽だまりの彼女」を思い出しました。嵐脳なのかもしれないですが。笑
 でもあの映画にも通ずるちょっと素性のわからない女性に惹かれる男性という関係性はやっぱり不動だなと思うし、そういう空気感を纏う2人を描く作品は好き。

(2)君の膵臓を食べたい

 これは「死」を描くか描かないかが決定的に違うけれど、間違いなく後半の展開には通ずるものがありました。抱えているものではない予期せぬことが起きて会えなくなること、カフェで渡された日記を読み、回想シーンと共に主人公の涙、あれはずるい。キミスイが好きな人全員好きな展開です。

(3)こっち向いてよ、向井くん

 知ってました?向井悟と水島悟。同じ名前なんですよ。なんてことはともかく、直近の波瑠ちゃん作品だったこともあってたくさん比較?してしまったので、これはまた別のちゃんとした場所で書きます。とにかく最近他作品観ては向井くんが浮かんできてしまいがち。

 本当は真面目な考察と合わせて投稿したかったのですが、せっかく書き殴ったものを出したくなってしまったので、第一弾投下します。今まで以上の垂れ流しですみません…!

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