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異世界探報期:即死チート

が最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。

はい。やっていき!


カタログスペック

即死能力、相手が神でも不死でも念じれば死ぬ。殺意を感知することができ、それを辿ることで対象に遠隔で能力を発動することもできる。…最強議論スレのテンプレートとか読んで考えたのかな。

あってたまるか

このアニメにおける戦闘は「俺の能力はなんとかかんとか!」→「死ね」(目がピカッ)→バターン!の無限ループで構成されている。

俺の中のリトルホンダが告げている。やめましょうよ!もう見るのやめましょうよ!時間がもっだいない!!

正直最初の方は見るに堪えない。ギャグセンスも古臭く、大声で叫んで一から十まで全部説明しちゃう小うるさいヒロイン(cv富田美優)や、理不尽難題を吹っかけてくる異世界に呼んだ張本人の賢者様(cv堀江由衣)のCV力を持ってもあまりに陳腐なギャグを相殺することはできなかった。とにかく、ひどい。

彼らは異世界から無事に帰れるのか!?

…ぶっちゃけ余裕そうだし、その余裕感が楽しめないので詰んでいる。詰んでいるのだが、それでも本作はガチ陳腐ゴミクズアニメではなく愛されるバカクソアニメにはなれていると感じた。つまらないのだけど、一つのアニメーション作品とは言えるのだ。作品未満の真のゴミとどこで線引きされているのかを考えてみたい。

見させる工夫

気に入らないキャラが画面の中で調子に乗っていても、作品を見続けることがある。理由はそいつの顛末が気になるからだ。同じように、チープすぎる作品でも見続けることがある。設定の全貌やそのオチが気になるからだ。

この作品は5話で過去編を挟み、現世にいる頃から超常的な力を持ちSCPみたいな感じで監視されている主人公が描写される。そんな中教育役として派遣された小うるさい女が小うるさく突っ込みながら彼に社会常識を教えるのだ。

この過去編の前後で主人公を監視する組織や主人公についての用語、それを取り巻く関係性などがちまちま描写される。過去編の出来はベタだが悪くないし、この時点で物語的な誘引力を確保できている。好事家と肝要な人はこれでギリ見続けてくれるというわけだ。

本編は主人公「死ね」→悪い人「グエー死んだンゴ」→ヒロイン「殺すのはやっ!」→主人公「殺意あったし…」の繰り返しだけで続くので正直ダレる。そもそも、なんであんな良い教育者に教えられてこんな無機質全方位殺人鬼が誕生してんだよ、こえーわ。厨二病の考えるサイコパスはサイコ通り越してただのキグルなんだよ。

皆さんには最後の一人になるまで◯しあってもらいま〜す!(cv堀江由衣)

ほ、堀江由衣ならなんでも許されると思ってんじゃねーぞコノヤロー!(チョッパー)

あえて説明を開示せず台詞だけで察させる技巧派演出アリ

物語終盤では、「魔神の復活」「痺れを切らした賢者様によるクラス転移者強化のためのバトロワ」「主人公と切り離されたヒロインのピンチ」「最初に犬死にしたキャラが実は主人公に対抗するために現世で開発された新人類で復讐を動機にクラスメイトを殺戮して回る」というイベントが同時に進行する。

初めて生まれる緊張感。複数のイベントが絡むことで先が読みにくい展開…と位置エネルギーがすごい。クラスメイト達は与えられたギフトによって好戦性が増しており、それぞれ隠しておいた切札を駆使してお互いに血で血を洗う戦いを繰り広げる。

正直ちょっと面白い。快刀乱麻を断つが如く、この展開を台無しにしそうな主人公の死ね死ね光線も、やられ役の相手の強さと残虐さを描写する→こいつが倒されたら面白いなと視聴者に思わせる→グエー死んだンゴにすることで様式美の魅力を一部引き出すことに成功している。これは緊迫した状況+豹変したクラスメイトのチート能力設定+やられるまでのフリがちゃんと噛み合っているおかげである。ワンパンマンとか勧められて読んだのかな?

今まで余裕ぶっこいて高みの見物を決め込んでいた賢者様が倒される頃には「早くひざまづくところ見せてくれ」とちょっと思ってしまった。これについては様式美云々というより堀江由衣の演技力で更なるブーストがかかったのがおおきいが。

主人公の性格の謎

最終話ラストの恩師「能力の使い方は誰かの賢しらぶった合理性なんかじゃなくて、君が決めて良いんだよ」

それで…アレなの!?やっぱ根本的な理由づけが弱いわ。中学二年生も二度とはしないタイプの妄想を産地直送で送られた理由がそれかよ。ってか正義感と常識くらいは教えといてください。まじで。

まとめ

設定やその魅せ方、終盤の畳みかけに途中から最低限の技量を感じ取ることはできた。それはそれとしてギャグセンスや主人公のチート性などは普通に目も当てられない状態。トータルでクソゲーでいうところのバカゲーに相当するポジションであるという認識。

二期は結構です。作者の次回作はちょっと期待できるかも?


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