P5T 雑感
ペルソナ5の戦略ゲーム
ATLUSの戦略ゲーム
デビルサバイバーはあくまでRPG戦闘がベースになっており、間合いを詰めて敵との戦闘(1ターン)に以降。基本的にフィールドは敵に位置の概念を与えるだけでプレイヤーは移動して敵を順番にしばく。
これに対してp5tは地形を利用するゲームである。攻撃コマンドには射程の概念が存在し、障害物は敵の銃撃をかわす遮蔽になる。敵に囲まれればボコボコにされ、何の遮蔽もない場所ではそれが顕著になる。逆にこちらの攻撃には囲むような位置どりが重要になる。うまく位置どりをしてそこからアドバンテージを生み出せると敵をより効率的に、少ない損失で倒していくことが可能になる。あえて他会社のゲームを出すとマイルドなXCOMである。
戦闘システム
ダウンを取り、総攻撃という基本の動きが戦略ゲーム版にカスタマイズされている。まず、弱点の概念がなくスキル攻撃は遮蔽に隠れた敵のガードを解除するのが主な役割となっている。こうやってガードを解除された、あるいは最初からガードができていない敵に対してどれでもいいから攻撃をすると、ダウンが取れ1moreが発生する。
ここで1moreを取ったキャラは総攻撃「トリバングル」を起動できる。この総攻撃はプレイヤーキャラ3名に囲まれた全ての敵にダメージを与えられる。よって、キャラ1がスキルで敵のガードを崩す→キャラ2が1moreを取る→キャラ2がトリバングルを起動!n体攻撃!という流れになる。仮にnが1でも2キャラの行動で3回分ダメージを出せる計算になるし、2体以上巻き込めると気持ちがいい。
ステージギミックと位置どりの兼ね合いで囲むまでの流れは都度色々と考えることになる。そのためこの遊びはクリアまで飽きがこないけっこう楽しいものとなっている。このシステムだけでゲームになっており、お題目のペルソナ×シミュゲーは概ねクリアしていると言える。
ではペルソナの各スキルはどのような役割を持っているかも見てみよう。各属性スキルは異常を与えることができる。効果は次のとおり。
火炎…スリップダメージ。殴られると1マスくらい吹っ飛ぶ。弱い。
氷結…凍結で次のターン行動不可、そのまま殴ってワンモアを取るのも可、強い。
電撃…感電、次のターン移動不可。まあまあ。
疾風…当たった敵を数マス吹っ飛ばす。強い。
念動…プレイヤー側に引き寄せる。うまく使うと囲むのが楽になる。まあまあ。
核熱…範囲攻撃で敵を一まとめにする。強い。
呪怨…付与時に敵味方に移動力のデバフ/バフ。多分強い。
神聖…敵の移動経路がランダムになる。ゴミ。
忘却…次のターン攻撃ができない。
マス目を動かせるものと次の行動に関わるものの2種類が存在し、行動系はぶっちゃけ凍結が一番強い。微妙な攻撃範囲の差があるがそもそもマップが広いので巻き込んで攻撃できるケースがあまりないせい。個人的な注目としてはメギドラが意外と強かった。異常がない代わりにそこそこの威力/コストと巻き込みやすい攻撃範囲がウリ。これはある敵からワンモアを取りつつ巻き込んだ敵のガードを解除することでもう一回ワンモアを稼げるからだ。
銃撃は遮蔽で防がれる代わりにコンスタントに遠距離攻撃ができる。ガード解除後は遮蔽が入らない位置から銃撃するとSPが節約できる。中盤以降はペルソナを素材に武器が作れ、1〜2割で異常を付与する効果がついている。戦略に組み込みにくい微妙な確率である。
近接攻撃は1マスで、接近したボーナスとして遮蔽に隠れている敵を追い出せる。また追い討ち解禁後は高所から敵を落っことすと下にいる仲間が銃で追撃し確定でワンモアが取れる。
攻撃は以上3コマンド、敵の種類は5種類、ステージギミックは2面以降にちらほら。これでもゲームになっている。
サブペルソナ
ぶっちゃけ存在感が薄い。なんせスキルが2個しかない。基本はガル系ブフ系を入れつつ、便利なオートスキル(種類自体はそこそこだが有用なものは限られる)をちまちま引き継ぐくらいだ。hp、sp、近接、銃撃の4つのステータスにボーナスをかけるので使わない手はない。ペルソナ集めはステージをクリアしたら色々と貰える。
本当に存在感が薄く、ぶっちゃけここ縛ってもクリアできそうに感じた。
難易度
ハッキリ言うとこのゲームは簡単。まずカジュアル層でもそれなりにクリアできることを念頭に置いているのだろう。加えて根本的な調整が難しかったのもありそうで、ペルソナや各種スキルがそれほど複雑でないのはここら辺の条件がかけ算的に増えると調整の手間が何十倍にも膨れ上がることを避けた結果に見える。
難易度RISKYでも初見かつ以前クリアしたステージの再挑戦をやらずにクリアできてしまった。お気楽仕様である。上でも書いたがコアプレイヤーは諸々を縛ってクリアするのがいいと思った。
ストーリー
冴えないおっさんと謎の美少女、いつもの組み合わせ。今回はおっさんが立ち直る話である。以上。PQとPQ2でやった新キャラの過去を掘りつつどうのこうのという展開なので特にコメントがない。無難にまとまってるし別にいいんじゃない?シミュレーションを早くやらせてくれ!と早送りとスキップを多用した結果よく味わっていないと言うのが実のところ。
強いていうなら早送りとスキップが両方あるのは圧倒的なプラスである。周回のしやすさは大事ってハッキリわかんだね。
総評
新しい試みとしてのシステムが非常に良い。高難易度ステージがDLCクリアのオマケになってるのはどうかと思うが…。複雑さのせいで難易度がかなり簡単よりだが、何週も遊ばせる魅力は感じたのでもっと掘ってみようと思う。
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